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追悼:西村京太郎、大谷羊太郎

推理小説作家の西村京太郎さんが亡くなりました(3月3日)。大谷羊太郞さんも亡くなっていました(2月28日)。ご冥福をお祈りします。

僕が本格的に推理小説(本当は探偵小説と言いたい)に懲りだしたのは昭和48年からで、春陽堂文庫で江戸川乱歩の短編と長編を読み、同じ頃に西村京太郎さんの「伊豆七島殺人事件」「殺人者はオーロラを見た」「殺しの双曲線」「四つの終止符」や、大谷羊太郎さんの「殺意の演奏」「殺意の航路」を熟読したのが強く記憶に残っています。

この頃は推理小説の成熟期で、西村さんと大谷さん以外にも森村誠一「高層の死角」「虚構の空路」「密閉山脈」「新幹線殺人事件」「東京空港殺人事件」「超高層ホテル殺人事件」や斎藤栄「勝海舟の殺人」「奥の細道殺人事件」「香港殺人旅行」「Nの悲劇」「日本のハムレットの秘密」「日本列島SL殺人事件」などのトリック主体の本格推理小説が生まれました。

僕は集中力が弱いので、本を読むことが苦手なんですが、これらの本は漫画を読むように何度も読み返しました。そのうちに自分でも推理小説が書きたくなって、高校生の頃には「バカバカしくて少しHな推理小説のようなモノ」を書きまくって、同じクラスの不良学友たち(暴力団に勧誘されて停学処分になった)に、読ませて人気を博しました(笑)

昭和50年には戦前の探偵小説を復刻掲載した探偵小説専門誌「幻影城」が創刊され、しばらくして横溝正史ブームが起きました。

昭和50年(1975)に創刊された探偵小説雑誌「幻影城」創刊号

ですから、僕の家には推理小説や探偵小説もたくさん揃っています。といっても、僕は読書嫌いなので、ほとんど読んでいません。“集めることが趣味”なのです。

「湯河原の西村京太郎記念館」

2009年に会社を辞めてからしばらくして、乳がん手術をして左乳房がなくなった妻を温泉旅行に連れて行きたいと考えて、客室の中に風呂がある湯河原温泉の某旅館を選びました。

宿の部屋には野猿が来て、妻と大騒ぎになりましたが、久しぶりに温泉に浸かってゆっくりできました。

1泊して駅まで歩く途中の川沿いに西村京太郎記念館がありましたので、妻が中に入って展示物を見てみたいと言うので、入館しようと思ったら残念ながら休館日でした。

僕は湯河原温泉とは、ちょっとした縁があるようで、会社の社員旅行で2回、百貨店の仲間と1回宿泊したことがあって、妻との旅行で都合4回も(別に珍しいことではないかもしれませんが)湯河原温泉に宿泊したことがあるのです。

そういえば今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、頼朝にまつわるお話ですが、湯河原周辺に所縁の場所もあるようです。僕は興味がないのですが、次に湯河原に行く際には立ち寄ってみたいと思います。もちろん、西村京太郎記念館にも行ってみます。


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