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子供の頃怖かったもの#2022.3.24

今日は朝からソファが届く日だったので早起き。思ってたよりバカでかいソファだったので、配送業者のお兄さんから「これ入んないっスね」の一言。そして階段下に置いていってしまった…

何とか外でソファを小分けにして運び込んだけど、本当に疲れた。でもおとな2人が寝転べるくらいの素敵なソファを手に入れ、寝ながら映画を見られるぞ!ということで早速「Summer of 84」を鑑賞。

なんとなく頭の中で「Summer of 85」とごっちゃになってたけど全然違う映画。ざっくりあらすじをいうと、街で起こっている失踪事件の犯人はお隣さんなんじゃないか?!と睨んだ主人公少年(15歳くらい)が仲間たちと共に張り込みとかをして本当に隣人が犯人かどうか調べるぞ!というお話。

スタンド・バイ・ミーとか、グーニーズとか、ITとか、そういう感じなのかなあと…ITはホラーだけど、少年が頑張る系って恋愛だったり友情だったりそういう素敵なものが描かれるイメージで、サマーオブとついているくらいだからキラキラした映画を想像してたんだけど…

全く違いました。

登場人物はガリ勉スケベ、イケメンスケベ、陽気なデブスケベが仲間として登場し、個性豊かでいかにも青春映画!といった感じ。キャストを調べてたら、デブ役以外はみんな今20とかなんですね…普通に15歳とかの役してたけど、デブ役は今年28とかその辺らしい。全然見えない、15歳全然いける。とまずそこに驚き。

主人公の友達以外にもマドンナ的な女の子も出てくるし、主人公といい感じにもなるんだけど…見終わったあとに「Oh…」となってしまいました…

幼いながらにアレ怖いなとか、怪しいなって思う事とか人とかあるじゃないですか。逆に今大人になってから、あの時のあの人変だったかもとか思い返すこともあって。小学生の頃、帰り道に友達と寄り道してた家があって、恵比寿通り(って地元では呼ばれてためっちゃ細い細い小道)にある家で、しっぽのない猫と老犬、そして一人暮らし(だと思う)のおじいさんがいたんですよね。庭にはザクロの木が植えられてて、よくそこのザクロを貰ったりしてたんだけど…猫と犬に名前をつけて帰り道はかなりの頻度で通ってたはずなのに、おじいさんは毎回同じような話を聞かせてくるんですよね。「この猫は人間にしっぽを抜かれたから人間が怖いんだ〜」って話を何回もしてたり、なんだか会話の噛み合わなさ?をうっすら感じてた。だけどあんまり気にもとめず、小学校を卒業してからしばらくして通ってみたけど、もう既に空き家になってた。

今思うと、よくそんな危ないことしてたなと思う。いくら友達と一緒とはいえ女の子2人だし、おじいさんはそんな事しない。猫や犬を飼ってる人は変なことしない。なんて勝手に思ってたんですよね。だけどそんなわけないじゃんって今ならわかるんだけど、当時は超危ないことしてたなあとゾッとします。

小さい頃のそんなちょっとした怖さを思い出したこの映画。ちょうどいいビクッとポイントもあるし、薄気味悪いし、テンポもまあまあいいのでそんなに退屈する映画じゃないかなあと思います。見たい人はあんまり前情報入れずに見た方が面白そう?です。多分。


以下超ネタバレあるので見たくない人は読まないでください!

⚠️

以下完全ネタバレ⚠️



まず、デブって生き残るよな?という…安心感を完全にぶち壊してきました。そもそも子供がメインの映画ってあんまり子供が死ぬ事ないじゃないですか。犬とかもそうだけど、結構スプラッタを推してる作品なら最初に犬が〇されてみたいなのあるけど、子供ってなかなかない…特にタイトルだけ見た感じだと少年たちは無事犯人を捕まえて仲良く終わり〜かなと思ってたんだけど…デブ死にます。しかも最後に。結構グロめに。

そして次に、友情崩壊。デブが犯人に〇されてしまったことでガリ勉とイケメンとの中も崩壊。これが一番悲しかった。基本的に4人は仲間!って感じで些細な言い合いはあるけどお互いを信頼してるし、主人公がマドンナといい感じになったら喜んでくれる素敵な仲間…なのに1人の死によって友情が崩壊…しかも全員バラバラなんじゃなくて、主人公vsガリ勉、イケメンのようにわかれてしまうんだよね…そもそも主人公がお隣が犯人だと暴こうとしなければ、仲間を巻き込まなければデブは死なずに済んだわけで、周りにとめられても僕が責任を取るとまで言って突き進んだ結果、デブは死んでしまった。途中に、デブの母親(睡眠薬がないと眠れない、精神的に病んでる?)とデブの親子愛のシーンだったり、主人公が最後の最後に犯人の家に忍び込もうとする時に唯一渋らずついていってくれるシーンがあったので、なんとなくもしかして…デブの身に何かあるのでは?と嫌な予感も働くんだけど、まさか死ぬとは思わなかったから容赦ないなあと思いました。割とそういうペットや子供に容赦ない映画は好きなんだけどね。(もちろん作品として)

そう、肝心の犯人なんだけど、最初にこの人怪しい!と思われてた隣人(警察官)は結局犯人じゃないってオチなんだろうなと思ってたんだけど、普通に犯人なんだよね。だいぶ怪しい行動してたけどどこでひっくり返るのかな?とワクワクしてたらまさかのどストレート。ここも逆に驚いた。途中主人公の親に子供たちが隣人の周りを嗅ぎ回っているのがバレて怒られるシーンがあるんだけど、隣人が犯人なのに信じて貰えないし、隣人に謝りに行かされるシーンは結構辛い。(最終的に本当に隣人が犯人だったと分かったあと親は謝ってくれるので、その辺は良い親だなあと思うんだけど…)

そして主人公の恋愛。マドンナと両想いってことがわかるんだけど、マドンナは親の離婚のため引っ越す予定…そんな中デブが〇されてしまい、引っ越すマドンナの車に手を振ることしかできない主人公…友達〇されてるからそれどころじゃないんだよね…

そしてそして主人公と犯人のファイナルバトル。目の前でデブを〇され、自分も〇される!と思いきや…犯人は「俺の影に脅えながら生きろ」と主人公を生かすんだよね…ここ怖かった〜😭目の前で親友を〇されるだけでなく、いつか復讐されるのでは?という恐怖に脅えながら長い人生を生きていかねばならない怖さ。いっその事〇してくれ〜と思うよね。

といった感じに全部が最悪の結果に…ここまで来たら両親も〇されてるんじゃ?!と思ったけどそれは大丈夫でした。でも主人公は街に残ってるシーンで終わってるので、もしかしたら家族ごと復讐されちゃうかもしれないよね。なんだか続編も作りやすそうな最後だったから、主人公が大人になったverでまた作って欲しいなあと思いました。

子供が主人公だろ?と舐めてかかった結果ちょっとカウンター食らった感じの映画でした。めっちゃ面白いかと言われると別にといった感じなんだけど、好きな映画でした。こんだけネタバレしといてあれだけど、あんまり前情報入れずに見たのが良かったのかもしれない…


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