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モデレータという仕事

パネルディスカッションに登壇する際に、私の場合、圧倒的にモデレータ役をすることが多い。そして、最近は、ワークショップでのファシリテータを頼まれることも増えた。

モデレータやファシリテータという仕事。結構楽しい。でも結構大変。

ちょっと改めて、モデレータやファシリテータをするときに、自分は一体、何に気を付けているのかを棚卸してみようと思う。まずは、モデレータをするときのことを思い起こしてみる。

1)パネリストが楽しめているか?
やっぱりこれが一番大切だと思う。私は、パネリストが、自分の言いたいことを気持ちよく話している時が、一番いい話になっているはずだと信じている。だから、いつもパネルが始まる前に、パネリストの皆さんにこう語りかける。

「みなさん、好きなこと話してください。私の投げかけた問いに、無理に答える必要はありません。『いい質問ですねー!』と言いつつ、好きなことを話してください。みなさんがどんなことを話されようが、それを次に繋げるのが私の仕事なので、ご心配なく!ただし、時間管理だけは、私の指示に従ってくださいね!」

2)事前勉強のことは忘れる
パネルディスカッションの前には、一応事前勉強をする。パネリストの経歴や過去の記事や本などには目を通す。けれども、本番直前には、その内容のことは忘れることにしている。パネリストの方々の今この瞬間の想いや考えが一番フレッシュで面白いから。
じゃあ、事前勉強は無駄なのかといえば、そうでもない。忘れるようにはしているけど、いざという時は記憶から呼び起こし、発言に戸惑うパネリストがいれば、その人の得意分野に紐付けた質問を投げかけるようにする。自分のフィールドのことなら、誰だって話やすくなるから。

3)パネリスト全員を好きになる
これもとっても大事なことだと思っている。パネリストの方々全員を好きなる。そして、大好きなみんなのことを知りたい。どんなことを考えているか聞きたいという気持ちを最高潮にして、本番に臨む。だから、どんな意見が出てきても、どんな話題になっても、心から「へぇー!」って思える。
モデレータが共感して「へぇー」って言えたら、発言した方も「いいこと言った」って感じになる。そして、みんなノッてくる。

4)まとめようとしない
パネルディスカッションは、会社の会議じゃないし、結論は必ずしも必要がない。聴衆の皆さんも含めて、複数の意見を聞いて、それぞれが触発されて自分なりの結論を持って帰れば成功だと思う。
だから、モデレータは、結論を誘導すべきじゃないし、持論を押し付けようなんて思ったら絶対に失敗すると思う。とにかく、自分は何も考えない。素敵なパネリストの人たちに気持ちよく語ってもらう空気作りに徹する。

だから、パネリストの方々が、「今日は面白かった。すごく触発されたし、自分で普段思っていなかった視点が生まれた。」なんて言ってくださったら、その日のパネルディスカッションは、成功だったと思える。こういう発言が出る日は、大抵聴衆の方々も面白かったと言って下さるし、主催者も喜んで下さる。

結局、人間って、やらされ感や抑圧のある環境では、いいパフォーマンスって出せないのだと思う。パネルディスカッションも、適度な緊張感の中に、いかに自由な空気を作るかが大事なんだろうと・・改めて思った。

このブログで時々、モデレータの棚卸をしてみようと思うので、読んでくださった方で、もしご質問などあれば、ぜひお寄せください!


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ありがとうございます!ぐっすり眠れてますか?
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20代に起業して、30代で会社を売却、テレビに出たり、本を書いたり、40代には、ダボス会議のヤンググローバルリーダー、霞が関で働いたり、社外取締役をしたり、50代になって、新たな一歩を踏み出したくて大学院に進学、令和2年、さて何やろう。http://kumifujisawa.jp