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ランサーズ株式会社 代表取締役社長CEO 秋好陽介さん


全ての人にフリーランスとして働くチャンスを提供
全国各地から登録する100万人に様々な仕事を発注できるプラットフォームを運営する同社。フリーランスとして働く多様な人の事例や秋好さんの目に映る未来の働き方を聞いた。

1)クラウドソーシングとオンラインスタッフィングは違う

藤沢:藤沢久美の社長Talk、今日のゲストをご紹介します。今日は、マザーズ上場企業です。証券コードは4484、ランサーズ株式会社代表取締役社長CEO、秋好 陽介さんです。秋好さん、よろしくお願いします。

秋好:よろしくお願いいたします。

藤沢:ランサーズは、お世話になっている人が結構いらっしゃる気がするんですが、あらためてどういうお仕事か教えていただけますか?

秋好:はい。ランサーズは、インターネットでお仕事を取引するプラットフォームになっていまして、企業の方からすると、デザインとか、システムエンジニアの仕事とか、翻訳とか、ありとあらゆる仕事をオンラインのフリーランスの方に発注できます。実際に働く側は、フリーランスというと、特殊な人だけが登録するのかなと思われると思うんですけれども、全国に100万人以上登録いただいていて、半分ぐらいは、副業でやっている方です。会社に勤めながら副業をしたり、メーンは家庭の仕事をされている間にライターの仕事をしていたり、そういったプラットフォームを運営しています。

藤沢:これはフリーランサーという言葉を使われたんですけれども、クラウドソーシングとか、クラウドワーキングとかクラウドワーカー、そういう言葉もあるじゃないですか。そういう人とこのフリーランスは違うんですか?

秋好:フリーランスという言葉が一番広くて、何らかの個人事業主や個人委託で仕事を受けている人をフリーランスと呼んでいるので、その中でオンラインだけでやっているような、クラウドソーシングで働いている人は、クラウドワーカーという言葉を使われたりするので、同義ではありますね。

藤沢:そういうクラウドワーカーの人たちにお仕事を提供する会社って世の中に幾つかあって、上場している会社もありますよね。そういうほかの会社と比較して、ランサーズさんのここが違うというのは何になるんですか?

秋好:オンラインで仕事をする形態に二つありまして、今おっしゃっていただいたクラウドソーシングと、オンラインスタッフィングというサービスがあります。クラウドソーシングは、「クラウド」という言葉は「群集」という意味なんですけれども、不特定多数の個人の方に顔が見えない状態で仕事をお願いする。なので、個人からすると、誰でも参加できる。ただ、そういうかたちなので、一方で、データ収集とか、アンケートに答えるとか、タスクの仕事とか、どうしても単価が低い仕事になりがちで、複数人でやるので1対Nの仕事です。オンラインスタッフィングというのは、1対1で、通常皆さんが想像されている仕事のやり方で仕事を進めるんですけれども、仕事を発注してから実際にお金を振り込むまで、すべてオンラインで完結するというモデルで、この場合、単価も通常の仕事なので4倍ぐらい高いですし、いろんなありとあらゆる仕事をお願いできるというのがオンラインスタッフィングになっています。ランサーズは、95%オンラインスタッフィングの仕事になっています。

藤沢:なるほど。今までも、いろいろ外部の方に仕事を発注していたというのがネット上で全部できるようになった。

秋好:そうですね。シンプルに言うと、おっしゃるとおりです。

2)ランサーズの仕事をする1000人中800人はフリーランス

藤沢:なるほど。100万人ぐらいフリーランスの方が登録されているということですけれども、幅広い職種の人ということですか?

秋好:そうですね。デザイン、エンジニアというパソコン向けの仕事もありますし、翻訳とか、中には経営コンサルの仕事とか、実は、今日のスケジュールも、私の秘書はオンラインなんですけれども、タイのバンコクにいる秘書の方にスケジュール調整をしてもらって、そういう秘書とか経理というバックオフィスの仕事もあります。

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