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HSBCのメリットと不便な点(※2018年3月)

※この記事は、2018年3月に投稿したブログの再投稿です。

フィリピンに来てわりとすぐにHSBC(香港上海銀行)の口座を開きました。
フィリピンペソ口座、米ドル口座、日本円口座、それにクレジットカードも持っています。
過去参考ブログ:フィリピンでHSBCの口座開設

HSBCに口座を持っているメリットと、不便な点もあるのでそれを書きたいと思います。
一番のメリットは、HSBCの「円口座」にあるお金を日本の提携銀行(セブン銀行)から日本円で引き出せること。
HSBCのフィリピンペソ口座から日本円口座へお金を移し替えることで、手数料なしで実質海外送金ができます。

もう少し詳しく説明します。


ステップ0
HSBCの口座を開設し、「フィリピンペソ口座」と「日本円口座」を作ります。
*参考:フィリピンでHSBC口座開設【申し込み編】>>

ステップ1
HSBCの「フィリピンペソ口座」に入金します(もちろんフィリピンペソで)。
私の場合はお給料をペソでもらっており、他の銀行に振り込まれるため、それをHSBCに預け入れます。

ステップ2
HSBCの「フィリピンペソ口座」から「日本円口座」へとお金を移します。
ネットでできれば簡単なのですが、できないので、窓口へ行く必要があります。
窓口で自分の口座番号と身分証明書を見せて、いくら移したいか説明し、簡単な書類を書けばOKです。

ステップ3
日本へ行くときにHSBCの日本円口座用のカードを忘れずに持っていきます。

ステップ4
日本に着いたら、セブン銀行のATMでお金を引き出すことができます!
HSBCはセブン銀行と提携しているのです。
セブン銀行はセブンイレブンのほか、成田空港などにもATMがあるので便利です。

裏技ですが、日本に信頼できる家族がいれば、カードを預けておいて、セブン銀行のATMでお金を引き出してもらい、必要な銀行口座に入金してもらうことで、フィリピンにいながら、送金手数料なしで海外送金ができてしまいます
(カードと暗証番号を託すわけなので、相当信用できる人でないと成立しませんが)


また私はHSBCで発行したVISAのクレジットカードを持っていますが、利用額はペソ口座から自動引き落としされるので、それも便利です。
(当たり前といえばそうですが・・・)

一方、「HSBCへの入金」に関しては、不便な点もいくつかあります。

●入金用のATMが支店にしかない
これはフィリピンのほかの銀行でも言えるのですが、ATMが万能ではなく、「引き出す用のATM」と「入金用のATM」が別の機械で、入金用のATMは限られた場所にしかありません。
もともとHSBCは街中にATMが少ないので、私の場合はマカティのEnterprise CenterにあるHSBCの支店にいつも行っています。

●ATMに入金するため封筒を使う必要がある。さらに枚数の上限がある。
入金用のATMにそのまま現金を入れられるわけではなく、所定の封筒に記入をし、その封筒に現金を入れて、機械へ入れる必要があります。

慣れれば簡単ではありますが、面倒くさいステップであることには変わりません。(ATMに入れたあとに人が数えているのでしょうか・・・)

また、封筒に入れられる紙幣の最大枚数が40枚なので、1,000ペソ札×40枚=4万ペソ(日本円で8万円ちょっと)が一度に預け入れできる最大の金額となります。4万ペソを続けて複数回、入金することは可能です。

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この封筒に、口座番号・紙幣の枚数などを記入します


●1ヶ月間に預け入れる額の上限が決まっている
これが最も不便な点です。
私が持っているのはAdvance口座なのですが、開設するときに給与証明書を提出します。
年収を12で割った金額が、1ヶ月に預け入れできる上限の金額となっているのです。
たとえば年収120万ペソ(約360万円)の場合は、1ヶ月に10万ペソ(約20万円)しか預け入れることができません。

お金を多く預け入れることは銀行にメリットのはずなのになぜ!?と解せなかったのですが、給与以上の“流入元不明”のお金を受け入れることはマネーロンダリングにつながるため、おそらく受け入れを不可にしているのだと思います。


最近、日本に少しまとまったお金を送金する必要があり、HSBCのATMに4万ペソずつどんどんと入金しました。
その後、銀行から電話があって、月の上限を超えているから入金できないと言われ、上限があることが発覚しました。
たぶん口座を作ったときにも説明があったと思うのですが、だいぶ前だったので忘れていました・・・。

窓口でねばったのですが、上限を超えて預けることは本当にできませんでした。(余分にATMに入れてしまったお金はちゃんと戻ってきました)

これに懲りて、今後はなるべくこまめにHSBCに入金しておこうと思いました。


もう1つ、入金に関しては別のトラブルもありました。

私の給与口座はRCBCなのですが、RCBCのオンラインバンキングを使って、HSBCのペソ口座へ送金することができます。
一度に送れるのは5万ペソまでで、手数料は40ペソくらいです。

ですが、これまでに2回、「取引成功(送金完了)」となってRCBCの残高から減ったにもかかわらず、HSBCへ着金していないということが発生しました。
これには困りました。

取引が成功した場合は、HSBCのオンラインバンキングに即座に反映されます。
他行なのにこれは便利。
しかも土日でもすぐに着金しました(うまくいった場合は)。

それが、RCBC口座から5万ペソ残高が減ったのに、HSBCの口座に反映されなかったのです。

すぐにRCBCのカスタマーサポートへメール連絡し、何度かやりとりをしたのち、二~三週間後くらいに無事に返金されました。

返金されたのはよかったものの、5万ペソが行方不明になることが2回も起こったため、それ以降は現金で引き出したものを、HSBCに入金するようにしています。
アナログですが、仕方ありません・・・。


以上、不便な点もありますが、HSBCではフィリピンペソ口座、米ドル口座、日本円口座を持てること、自分の口座間でお金を移すことで、海外でもスムーズにお金を引き出せるメリットは大きいと思います。


※この記事は、2018年3月に投稿したブログの再投稿です。

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