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僕は島で、人間になることを決意したvol.1『全く気持ちの良くないプロローグ』

バイトをしていた学習塾で冬期講習を受け持っていた。

小学校5年生向けの講習。中学受験を意識してみな塾に通っているが、多くは親に『通わされている』子たちで、積極性も何もあったものじゃない。

みんないやいや勉強をやっていて見ているこっちが苦しくなる。

そんなに嫌だったらやらなくていいのに。。。

受験システムの弊害にやや嫌気を覚え、授業を終えた。

いつものように帰ろうとしていると、塾長に呼び出され

「こんな大変な時に出勤してくれてありがとう。」

そんなことを言われた。

自分としては、特にいつもと変わらない心持で授業をしていたので、その時に初めて気が付いたのだった。

「あっ、こういうときって人間はもっと落ち込むものなんだな。」ということに。


昔から、自分に対して何か違和感があったのは覚えている。

でも、そのことをはっきり認識したのは、このときが初めてだった。

その日以来、自分のことを『おぞましい人外の存在』と感じるようになった。

自分には人として何か重大なものが欠落している、そんなことを思うようになった。

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僕は島で、人間になることを決意したvol.1『全く気持ちの良くないプロローグ』

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