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ズガドーンデッキにおける最良の型考察 小ズガのすゝめ

kumeです。

今回は、スタンにおいてGXではないズガドーンをメインとした、いわゆる「小ズガ」と呼ばれるデッキタイプについてフォーカスしてみたいと思い、記事にしました。

今回、なぜこの様にまとめようと思ったのかというと、
シティで度々入賞する様な小ズガレシピは上振れ前提のレシピが多いと感じ、また、今回紹介する様なタイプの小ズガがあまりメジャーとなっていないと感じ、これを機に紹介をしたいと考えたためです。

ちなみに、紹介する本レシピでよっこん杯という32人規模(予選5戦、本戦トナメ3戦)のPTCGO大会において、準優勝することが出来ました。
8人制トナメでも4回参戦して3回優勝出来ていたりと、今のソードシールド環境においては強い立ち位置にいるデッキと考えています。
実際のシティ環境としてはVmaxライジングのカードプールも追加されていますが、後述する理由からVmaxライジング発売後、増えたデッキに対し小ズガは有利なデッキが多いため、あまり関係ないと考えています。

※3神:アルセウス&ディアルガ&パルキアGX、レシゼク:レシラム&ゼクロムGX、ウルネク:ウルトラネクロズマGX 等、略語を随所で使用していますのでご不明な点等ございましたらコメント等で仰って頂けますと幸いです。

■最近の成績


2020シーズン
東京CL 4-3 70位くらい 60pt
シティリーグ1 エクストラ 大阪 3位 50pt
愛知CL 4-3 70位くらい 60pt
シティリーグ2 エクストラ 大阪 2位 75pt

エクストラばっかりの成績で恐縮ですが、京都CLではエクストラレギュの開催がないため、スタンに関しても練習や自主大会参加等で定期的に腕を磨いたりしています。

■環境考察

個人的に考えるTier表は以下となります。
今回は数の多さというよりは、環境の上位卓に残り得るデッキ達として、意識すべきデッキというものを特に列挙しています。

Tier1:超ミュウミュウ、ピカゼク、3神ザシアン
Tier2:炎バレット(レシリザorエースバーン等)、チラチーノLO、カルゴLO
Tier3:炎ミュウミュウ、タチフサグマ、e.t.c...

小ズガというのは有利不利がはっきりするデッキと考えています。
先に申しますと、LO、モルペコピッピ人形、タチフサグマといったデッキタイプ以外には有利を取れると考えています。

皆さんが想像する小ズガへの抵抗というか対策として、リセットスタンプやマリィという手札干渉が主にあるかと思われます。
特に、最近流行りの超ミュウミュウに関してはハンデスの要素が小ズガに刺さるため、本来は苦手なデッキとなります。

ですが、今回紹介するレシピではそこへの回答も作っており、
リセットスタンプやマリィでは止まりにくい小ズガ
を実現させています。


■既存の小ズガレシピ

まずは以下の2タイプが想定としてよく見られる小ズガのデッキレシピです。あくまでサンプルとして今回は組んでみました。

・ジラーチ、オドリドリGX採用型

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最近では序盤のドロー手助けとしてザシアンVが入っているのもあったりしますね。
上振れれば最強級であることは認めます。
ですが、実際にはそんなにうまくいきません。
というのも1番の理由が「必要パーツを都合良く引けない」という点にあります。
小ズガは青天井火力デッキ故、最大の利点は「TagやVmaxを1撃で倒せる」という部分にあります。
そこを叶えるためには、ズガドーンに炎3エネ、手札に炎エネ6枚(対3神想定)という要求が必要になります。
これがどれほどの要求かというと、ジラーチを前にして願い星で溶接工や火打石を手札に加えて、ズガドーンにエネ加速し、逃がして倒すという上振れもいいところな動きをする必要があります。
実際には難しいので、先にザシアンVで手札を潤しておき、前のポケモンが倒されてからオドリドリ込みで要求を無理やり揃えていく様な動きが一般的かと思います。

上振れうわぶれうるさいと思われるかもしれませんが、どちらかといえば言及したいのは、下振れしやすいというのが大きいです。
前のズガドーンが相手の無傷のTagに倒されたと想定し、トップドロー+たむけのまい+ねがいぼしで、溶接工+火打石(or炎の結晶)というパーツを全て引き込めるかと言われたら厳しいのではないでしょうか。

エスケープボードや入れ替えに枠をかなり割かれるのもあり、もっさりした手札になりやすく、上記の様に縦引きでパーツがたまたま揃ったというのが大きいという認識をした方が良いと考えています。
炎エネの現物も14枚と小ズガにしては少なく、ポケギアに割く枠もない為、ジラーチスタートしないことには話にならないというのも弱点です。

明確なデメリットとしてはシステムポケモンにVやGX等を採用していることもあり、負け筋になってしまうケースがあることです。
そのためにしまめぐりの証を入れてるレシピも散見しますが、よりゴチャゴチャしたレシピになっているなという印象です。
また、相手のアブソルの影響をモロに喰らいやすいのも弱点です。

・ピジョン採用型

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ピジョンの場合もほぼ上記同様の理由です。
オドリドリGXやフィオネ、ジラーチ、友達手帳が入ってる型もありますが、これ以上どこに枠を割くのか、、、というのが正直な感想です。
また、序盤の動きとして、ウツギ博士のレクチャーを2回打ち、盤面を整えるところから始めることもあり、スピードもやや遅めの始動になりがちです。
そもそも進化カードを採用しているので、初手の事故率もかなり高いと考えています。

これらの欠点を解消するかつ安定感のある小ズガレシピを突き詰めた結果、
今回紹介するレシピのようになりました。

(有料部分では実際のゲーム展開の解説をPTCGOの画像にて解説しています。)


■デッキレシピ

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