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中国でMacBookProを買おうとして金銭感覚がぶっ壊れてることに気がついたお話し

仕事で毎日Macを使っています。

1992年、つまり約30年前のことです。当時若かった自分は50万円でマッキントッシュを購入しillustratorなどを仕事で使っていました。その後Windowsに乗り換えたのですが、2016年にMacBookProを購入してAppleのシステムに戻りました。

今は本業も副業もすべてMacを使っています。

さて、2016年に買ったMacをそろそろ買い換えようと思い、新しいMacBookProの見積もりを取りました。6年は使うはずですので後悔のない内容で見積もりを取ったら中国元で約26400元となりました。

結構高いなと思ったのですが、仕事で使うし6年と考えると72ヶ月ですので、毎月366元です。日で計算すると約12元、蘭州拉麺1杯分の値段です。まぁそんなもんかと思い注文しようと思ったのですが、ふと日本で買ったらいくらになるのだろうと確認してみることにしました。

すると税込み419,800円でした。

完全に金銭感覚がぶっ壊れてます。

確かに26,400元は大金だと思ってました。でも正直30万円くらいの気持ちでいました。それがもし日本で同じものを買ったら約42万円もすることにビックリ。

しかも日本に住所がないので消費税は免税ですから、38万円くらいで購入できます。日本にいたとき、いくら業務で使うとはいえ42万のMacを買うことを検討しなかっただろうって思います。38万だって買いません。

26,400元を今日のレートで計算してみました。

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中古車買えます。バイクも買えちゃいます。悩んで買わなかったあのヤマハSR、人気が出る前のあの頃なら、47万持ってれば新車で買えたかもしれません。

シンプルライフなわたしたちなら、家賃を別にすれば数ヶ月は暮らせる金額です。よく考えて見たら中国でだって、26,000元もあれば家賃を無視すれば結構暮らせます。

ちなみに日本で同じMacBookProを買った場合、人民元で計算すると・・・

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これは中国人が日本で買い物したいはずだと思いました。安すぎます。

中国で買うより5000元もお安くなります。5000元って蘭州拉麺でいうと416杯となります。週に1回も食べないけど。

金銭感覚のズレは深刻

現時点でわたしはほぼすべての収入を中国元で得ています。中国で稼ぎ、中国で使うという生活です。

するとここでのコスト感覚になれてきます。

例えば少し前にスマホの調子が悪くなったので、Phone13 mini を購入しました。5,500元くらいだったと思います。その時は、数年前に買ったiPhone SE は4,000元くらいだったからそんなもんかと思いました。でも計算してみると5,500元は今日のレートで98,000円です。すっごい高かったんだなってビックリしました。

その辺の日本料理店で定食を食べたら60元ほどかかります。さほど贅沢とは思いませんが、日本円で換算すると1072円です。日本にいるとき、1000円を超えるランチを食べるなんて考えたこともありませんでした。今後は噛みしめて食べないといけません。

つまり中国で暮らしているうちに金銭感覚が日本にいたときとかなりずれてしまったのだと思います。

日本に帰ったらどうなるか?

生活コストも下がり、給料も下がるだけだと思います。

家賃は6300元(112,000円)ですが、日本の持ち家に帰ったら毎月3万円程度のコストになります。そうなるとコストはざっくり1/4です。素晴らしいです。

もし今と同じような広さの家を借りても10万円は必要ないでしょう。中国に来る前、名古屋市に住んでいました。2DKのアパートで敷地内に2台駐車場を借りて、合計57,000円程度でした。安すぎます。

でも日本語教師としてフルタイムで働いてもさほど給料は良くないでしょう。

手取り15万はもらえないのではないかなって思います。そして日本の職場の環境は中国よりもストレスフルだと思います。そしてもちろん中国で得ている給料のほうがはるかに良いです。

そして15万円の給料で47万円のMacBookProを買おうとはさすがにしないと思います。

じゃあ中国が天国なのか?

そういう訳ではありません。

中国で暮らしていて格差の問題は深刻だと身に染みて感じるようになりました。また中国で脱落してしまうと、本当に悲惨です。真っ黒な闇がすぐそこにあります。

もちろん日本にも格差やどす黒い社会があります。でもそこに転落したりすることを心配はしません。ここが中国とは違うところだなって思います。

◇◇◇

中国には安くて素敵な物はほとんどありませんし、値段が高いのに満足度の高い物もほとんどありません。わたしが高くても買おうかと思うのは仕事で使うMacとiPadくらいなもんです。

やっぱり中国と日本は違うなと。

中国で暮らしていて、本当は高いモノをそれほど高いと思わなくなったのですが、生活の質が向上しているという実感はない。

日本で暮らしているとして、高いモノを買うことはできないかもしれないけど、提供されているサービスやモノのなかには手頃のものが多いので不都合はない。でも生活が向上しているって感覚はやっぱりない。

そんな感じです。

でも中国はサービスが基本・・・なので、満足度は低いのは辛いです。

日本円に換算したり日本のそれと比較すると超憂鬱になります。

◇◇◇

さて最初に戻りましょう。

ではMacBookProを26,400元で買うのかって?

ちょっと悩んでます。来年の春頃には日本に一時帰国したいので、その時に日本で買うのも良いかもって思い出しました。

でも非常勤で働いてる大学院の報酬が振り込まれたら考えちゃうかも。隔離や飛行機のコストを考えると5000元の差額は実質ゼロのような気もするし(そんなことはない)

さて大学院の報酬って?って思った方もいると思います。このことはまたいつか note に書こうと思います。辛い話しです。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。

また明日!

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。