好きな理由なんてない

最近、行動経済学にハマっている。
勉強しがいがありとても面白い分野。行動経済学は、人間が必ずしも合理的に行動しないことに着目し、心理的・感情的側面の事実に即した分析を行う経済学のこと。

先日、「ハマりたがる脳「好き」の科学」という本を読んだ。
この本は、正直めちゃくちゃ読みにくく、かなり苦戦した。だけど、言いたいことは面白そうだったので、繰り返し読んだりなどをして、何とか読んだ。
この本を読んで「好き」ということを考えさせられた。

人って自分が何を好きなのか?なんで好きなのか?実のところあんまりわかっていない。好みには無意識のバイアスや状況や環境の影響であっさり変わったりもする。なんで、それモノが好きなのか?なんで、その洗濯をしたのか?と問われて説明しても、見栄、思い込み、見え方、遠慮、配慮が含まれており、無理に理由を作られた後付けになってしまっている。

それに人の脳は理由よりも先に、好きか嫌いかを判断するようにできている。だから、明確に好きになった理由なんてわからない。わかっている気になっているだけ。確かにそんな気がする。さらに好きを説明する人、環境、状況、気分で説明内容も変わったりする。いい用意に都合よく解釈しているとこもある。

なので、なんで好きなのか?は本人もわかりにくい。だけど特徴はある。
それは、好きは期待と記憶でできていること。これまでの人生経験と自分の人生が良くなるイメージをもてるもの好きになる。さらに具体的にすると、

・分類しやすいモノを好む
・好きな人の好きなモノを好む
・理想の自分に近づけられるモノを好む
・いい連想をさせてくれるモノを好む
・いい過去を思い出させるモノを好む
・いい方向の意外性が働くものを好む
・わかりやすい、単純、シンプルを好む
・周りと少しだけ違うモノを好む
・少し考えないといけないモノを好む
・少し新しいを好む
・説明、話題にしやすいモノを好む
・単純より少し複雑ぐらいのものを好む
・接触回数が多いものを好む
・前へ進んでいると感じさせるものを好む


このようなことを直感が感じると大抵なことを好む。このまま言うのは、何か恥ずかしく、もの足りないから、なんやかんや理由つけてしまう。僕はぶっちゃけそうです。

好きなになるのに理由なんてない。だけど、なんで自分は好きななのか?を考えることは大切。好きは期待と記憶でできている。好きを考えることは、自分のこれから期待やこれまでの人生経験で感じたこと振り変えること。理由なんてなく感覚的なものなので、深い何かにたどり着くことはできないかもしれないけど、新しい自分や変化に気づいけるかもしれない。



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