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「Business Design Talk Vol.01」簡易レポ

https://businessdesigntalk01.peatix.com/
Twitterを見ていたら、いきなり見つけたので応募してみたら、先着順だったようで参加できました。
「ビジネスデザイナー」という職種の在り方、「大企業で新規事業を興す」ことの難しさとその乗り越え方、といったテーマでのトークセッション。参加できなかった方も多かった様子なので簡易ですがレポを。

登壇者はtakramの佐々木さん、博報堂の岩嵜さん、QUANTUMの井上裕太さんというお三方。

①井上さんによるセッション

経歴と今取り組んでいること
大企業、省庁、スタートアップと様々な立場から新しい仕組み作り
今は日本でより簡単に新規事業を立ち上げるための土壌つくり

QUANTUMの面白いところ

startup studioとして年間数十のビジネスを立案からローンチまで
実際にリスクをとってビジネス
エンジニアパワーの高さ
グローバルレベルでの顧客対話とストーリーテリング

大企業で新規事業を始めるための「出島」

大企業では新規事業をうまく外に出せない
→本土に影響を与えない出島として新規事業を行おう

Spin-in-outモデル

リスクを負って参画
パートナーの強みを生かしてごりごりプロトタイプを作り顧客と対話
初期のユーザー獲得などハードルの高い部分をやり切ったのち、事業を売却

一点突破型変革モデル

①一点突破
 プロトタイプし、社内外で発信しカルチャーを醸成する
②仕組化
 一点突破での学びを生かして仕組化
③展開深化(スケール)
 全社レベルの変革へ。OSを書き換える。

ビジネスデザイナーの役割

複数の視点を行き来できる存在
①素人発想、玄人実行
②鳥瞰、虫瞰
③ユーザ目線、企業/経営目線


②3人によるトークセッション
筆者による簡易まとめ(順序不同)

ビジネスデザイナーという人間
①ビジネスとデザインを両立できるタイプ
②ビジネスとデザインの間にたてるタイプ
の2種類がいる
一つの専門性では飽き足らない性分(いい意味での根無し草性)
多様な経験やボキャブラリーが、様々な接点の人との対話を可能にする

新規事業立ち上げ失敗への対処
大企業は失敗への嫌悪感が非常に強い
→事前に失敗をデザインすることが重要
具体的対策
・appleやamazonの失敗事業リストを見せる
・プリモーテブ(死亡前死因析)を行う

一点突破をするための手法
過去の成功例、失敗例をリサーチしてキーファクターを抽出
自分がベストだと思うやり方で突き進む
聞いちゃいけない問題の把握(聞かれたらNOと言わざるを得ない問題)

ビジネスデザインにおける視点移動のタイミング
個人ごとに明確や役割分担をせず、どちらの視点も持ち続ける
ボトムアップから積み上げていくとどこかで矛盾が生じる
→どこかでビッグピクチャを描く必要がある
トップダウンはディティールをどこまでこだわるかという議論になりがち
参照:powers of ten

最終的に事業者が自走するためにビジネスファームができること
Change Agentの育成(自分たちの代わりになる人)
Change Agentの活躍しやすい環境整備
業務ルーティンに落とし込む

ビジネスデザイナーという職業の展望
ほかのプロの能力や特殊性をアップデートし続けられるのかという課題
(根源的好奇心が必要不可欠)
個人の持つ能力を新しい文脈で再定義が求められる
これには「クリエイティブ教養」のようなものが求められるのでは?
海外のビジネスファームでは言語学者や歴史学者がいる
(最近では行動経済学も)

海外と日本の違い

海外(アメリカ)は人材の流通量が全然違う
そのため専門の細分化が可能
職業としての理想は細分化だが、両方できることで発見できる面白さも
個人の興味関心を大事にすることが重要

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