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フリーランスの私たちが求めるワーケーションの条件

大学講師をしている姉のヨーコ、仕事を手伝ってもらっているフリーランサーのマイちゃん、そして私の3人で、「ワーケーション」がテーマの裏磐梯モニターツアーに参加してきた。

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ワーケーションとは、ワーク+バケーションの造語で、観光地やリゾート地でテレワークで働きながら休暇をとる過ごし方。アフターコロナの新しい生活様式とともに働き方を変えようという世の中の流れにマッチし、かつGoToキャンペーンの追い風もあり、いま注目を集めている。

実は私たち3人、ワーケーションに激アツなのだ。流行だからということではなく、その言葉が出る前からそういう働き方をしたいと思っていた。

埼玉からの移住者マイちゃんは、福島に拠点を置きながら複数の仕事を掛け持ちするリモートワーカー。ワーケーションに関しての情報収集には余念がなく、実際に各地のゲストハウスなどをまわっている。大学講師のヨーコ姉さんは、コロナで講義がオンラインになったことで、長年の念願だった「どこでも仕事ができる環境」をやっと手に入れた。そして私はといえば、引きこもり生活をしながらも、なぜかコロナ以降たくさん仕事をいただき、ありがたい反面心も体も余裕のない日々が続いて疲れがピークに達していた。それが一段落し、ようやく落ち着いてこれからの生き方を考えることができるようになった。3人ともここに来て、さあ行動しようというフェーズに来ているタイミングなのだ。

裏磐梯では本当にリフレッシュすることができた。ガイドさんつき五色沼トレッキングは身体を動かしながら自然林の中で何が起きているのか知ることができたし、

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諸橋近代美術館のナイトミュージアムではアートの基礎知識のレクチャーを受けながらの美術鑑賞など、一歩踏み込んだ体験をさせていただいた。

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旅の間中、3人でワーケーションについて語り合った。旅行と違ってワーケーションは「働く」要素が入るので、仕事スタイルによって求めるものが微妙に違ってくる。たとえば大企業の社員のテレワーカーの方と私たちのようなフリーランスとは、ステイ先に求めるものが違う。そしてフリーランスの中でも仕事内容、年齢、性別、家族構成によってもステイする場所や期間が変わるはずだ。特に家族と一緒にワーケーションするのか、一人でするのかの違いは大きいし、週末だけなのか、1週間以上ステイしたいのかで選ぶ場所が変わってくる。

私たち3人は仕事は違うが、フリーランス、女性、長期ステイができるという点で、おそらく同じクラスタだ。さらに食に興味があって料理もするので、施設に「キッチンつき」は絶対条件だ。その土地ならではの食材を市場や地元スーパーで仕入れて部屋で食べられたら最高なのだ。外食ばかりのホテル住まいは2-3日は耐えられるけれどそれ以上はきつい、というのが共通した意見。一方、料理が苦手という方はその逆になるのだろう。

そしてもちろん「ワーク」のための快適なインフラがあることはマストで、Wi-Fiは言うに及ばず、長時間PC仕事をしても疲れないデスクとチェアが欲しい。

さらにリフレッシュの要素もはずせない。散歩コースが充実していて、温泉かサウナがあったら最高だ。特に疲れがたまってくる年齢のヨーコ姉さんと私は食よりもそっちが大事かもしれない。庭やベランダで朝ヨガを気持ちよくやったら仕事の効率もぐんと上がりそうだ。今回のツアーでは、諸橋美術館の庭で朝ヨガをするのを楽しみにしていたのだが、雨で中止になってしまい残念だった。

そして単なる旅行者のようなステイではなく、人と関われる何かがあったらさらにいい。地元の農家さんの話なんか聞いてみたい。

つまり、旅する、生活する、仕事する、が全部関わってくるワーケーションは、ライフスタイルそのものなのだ。自分の理想のワーケーションを考えていると、自分が人生に何を求めているのか、はっきりしてくる。

それにしても、裏磐梯は美しい。写真を撮るのが超楽しかった。そうそう、フォトジェニックな美しい場所、というのも私のワーケーションのはずせない条件だ。写真を撮ってSNSで発信する。もう10年それをやってきて、完全に自分のライフスタイルになってしまっているのだ。

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