見出し画像

読んだ本まとめ【2024.03】


ハンドメイドもしつつ、意外と読めてた3月。Kindleでダウンロードしたのは画像がなかったのと、何となくカウントには入れてないです。シリーズものだけど『あきない世伝金と銀の最終巻』と『午後のチャイムが鳴るまでは』が良かったです。

2024年3月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3003ページ
ナイス数:387ナイス

https://bookmeter.com/users/137328/summary/monthly/2024/3

■午後のチャイムが鳴るまでは

【027】【図書館本】九十九ヶ丘高校のある日の昼休み、65分間の出来事についての連作短編集。こっそりラーメンを食べに行く話や消しゴムポーカーでクラスのマドンナ的女子に告白する権利を真剣に奪い合う話は、くだらないけど面白い。文芸部のイラストレーターを探す話、占いについて残された言葉から事件の真相にたどり着く話などを経て最後の伏線回収はお見事。楽しかった。
読了日:03月31日 著者:阿津川 辰海
https://bookmeter.com/books/21420506

■死にたがりの君に贈る物語 (ポプラ文庫 あ 17-1)

【026】ある小説家死亡のニュースがSNSで発表された。大人気の小説はまだ未完成で、結末が読めないことに落胆した女子高生が飛び降りる。『未完成の小説を自分たちで完成させよう』とファンが集まり、小説の世界観を投影した生活を始めるが…という話。ミステリーっぽい要素もあるけどただただ先が気になる話だった。読後感もよく、スッキリ。綾崎さんは『君と時計と~』シリーズや ノーブルチルドレンシリーズが好きだったので、またほかの話も読んでみたい。
読了日:03月25日 著者:綾崎 隼
https://bookmeter.com/books/21822441

■11文字の檻: 青崎有吾短編集成 (創元推理文庫)

【025】図書館になかったけど文庫だったので購入。世界観や設定が入り交じった独特な短編集。『加速してゆく』は実際の事故を扱った社会派。ガラスの館は、解説を見て既読なことに気づいたけど1つも覚えてなかった(笑)前髪、クレープは元ネタを知らないせいか面白さが今ひとつ分からなかった。やはり表題作が1番面白く、読み応えがあった。青崎さんの話は相性のいいものと悪いものがある気がする。
読了日:03月24日 著者:青崎 有吾
https://bookmeter.com/books/20377420

■運転者

Kindleで無料ダウンロードしていたのを読んでみた。自己啓発のような内容で多少説教臭い(笑)私は自己啓発本は苦手(嫌い)なのでこれは小説として読んだ。保険の営業マンの男性は契約を大量に解除され、娘は不登校、俺は運が悪いとイライラを募らせていた。そんな時に通りかかった不思議なタクシーに乗り、気持ちが変わっていき人生が上手くいく。そんなわけあるかい!と思うけど『幸せは自分の心が決める』という言葉は好きなので、前を向いて生きて行けたらいいな。
読了日:03月21日 著者:喜多川 泰
https://bookmeter.com/books/13633397

■四日間家族

【024】【図書館本】集団自殺で集まった4人が山の中に捨てられた赤ちゃんを保護したことから話は急展開。誘拐犯としSNSに晒され、特定班が特定する。最初は自分勝手で嫌な感じだった4人が団結し、読後感はとても良かった。とにかくどこに行っても追われるし、特定されるし、怖い世の中だなあ。結末は何となく想像できるし、ツッコミどころもあるけど、ドキドキ感とスピード感があり楽しかった。
読了日:03月18日 著者:川瀬 七緒
https://bookmeter.com/books/20581655

■夢胡蝶 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)

【023】ぼろ鳶シリーズ6巻。舞台は吉原。ここは独特のルールがあり、あまり知らない世界なので、物語になりやすいのか時代小説にはよく出てくる。当然?主役は彦弥。火事の話よりも犯人探しがメインだったような。私の推しの新之助の出番が少なくて残念。相変わらず政治の話は私は苦手なので、上の人達の上下関係とか名前すらもなかなか頭に入らなくてその辺は読み飛ばしてるけど、大丈夫なのかな(笑)
読了日:03月11日 著者:今村翔吾
https://bookmeter.com/books/13072151


■バスクル新宿

【022】【図書館本】新宿のバスターミナル、バスクル新宿を舞台にした連作短編集。どの話もちょっとしたミステリー仕立てになっていて、最後の章で全員集合する。お祖父さんと住む中学生の話は、何の事件に関わっていたのかがすごく気になったのだけど、それは本来の話には関係ないのか最後まで明かされなかった。高速バスってトイレがついてたり、カーテンで仕切れたり、通路が2つあったり、思ってたのと違って面白かった。夜中、寝ている間に着くなら車酔いが酷い私にも乗れるかもしれない。
読了日:03月10日 著者:大崎 梢
https://bookmeter.com/books/18244845

■11の秘密 ラスト・メッセージ

【021】【図書館本】今回のテーマは『ラスト・メッセージ』近藤史恵さんのは読んだことがあったけど忘れてたので、再読だけど楽しめた。良かったのは、亡くなった旦那さんが猫に遺した遺言の話(柴田よしきさん)と高校生の息子とその友達の話(松村比呂美さん)。どちらも初読みの作家さんと思われるけど、ほかの作品も読んでみたい。アンソロジーは新しい作家さんとの出会いが楽しい。
読了日:03月09日 著者:アミの会(仮)
https://bookmeter.com/books/19013384

■幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下) (ハルキ文庫 た 19-32)

【020】あー終わってしまった。一番気になっていた結の話が沁みた。幸のことをあのひと、と呼んだり可愛いはずの長女があのひとに似ているから疎ましく思ったり。憎かった音羽屋忠兵衛がすっかり変わってしまって驚く。結はようやく自分の過ちに気付いたのかな。いつか幸と出会えたらいいな。タイトルの回収とお守りの繋がりが嬉しかった。特別編でまた会えますように。

読了日:03月03日 著者:髙田 郁
https://bookmeter.com/books/21715990

▼読書メーター
https://bookmeter.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?