なんともいえない気持ち
家族が急変して病院に連れてこられた、少年たち。たぶんまだなにもわかってない、目の前の存在が死んじゃいそうってこと以外は。今まで見たことない姿を受け入れるのに、きっと精一杯。
もう1人の親は主治医と話し合うために面談室で待ってる。
この部屋にいるのはわたしと、患者と、その兄弟だけ。モニターの発する音だけが響くその空間。兄弟たちの様子をチラッと見たら、ああやばいってなっちゃった。
目を真っ赤にして、話しかけるわたしの目を見て何度もうなづいてくれてるお兄ちゃん。弟は両手に持った