「狙い目の学校」を意識する【中学受験・算数】

中学受験において各校の実質的な難易度は、1年単位で変動します。
例えば、サピックスの合格可能性50%偏差値(2022年9月時点)によれば、聖光学院、海城、麻布は昨年度に比べて難易度が上がり、早稲田、慶応普通部、駒場東邦、栄光学園は難易度が下がるという予想になっています。

各校について、本当にこだわりを持って志望している受験生もいれば、雰囲気に影響されて志望する、選挙の浮動票のような受験生も多いものです。
そして、後者の受験生がどの学校に流れるかによって、各校の実質的な難易度も変動する傾向があります。

個人的には、多少の好き嫌いはあっても強いこだわりがないのであれば、受験する年度に難易度が下がった学校を選択する、というのも正しい戦略だと思います。

その学校の入試問題との相性が良く、難易度も下がっていれば、非常に有利な条件で勝負することができます。
逆に入試問題との相性が悪く、難易度も上がっている場合には、厳しい道を進むことになります。

真面目で純粋なお子様ほど、受験校を変更することに抵抗感が強く、不利な条件でも突き進む傾向があります。
状況次第では、親御様が上手に誘導してあげることも必要ではないかと思います。


■公式サイト「中学受験の戦略」
https://www.kumano-takaya.com/

■メールマガジン
中学受験算数のメールマガジンを不定期で配信しています。
希望される方は、こちらからご登録ください。
https://i-magazine.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=tkn910&task=regist

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?