読書好きによる、おすすめ書籍10選。年間150冊の本を読破する、アラサー独身女の私が好きな本
こんにちは、熊野ねこと申します。
東京でひっそりと生きる、アラサー独身OLです。
毎日、おすすめの本を淡々と紹介しています。
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この記事では、ごあいさつ代わりに「わたしにとって読書はこんな存在です」というお話と、好きな書籍10冊のご紹介をしています。
1.読書って、能動的なエンタメだと思う
行為的に、読書は「能動的なエンタメ」だと思うのです。
自分が理解できない部分は何度も読み返せて、そのあいだ、物語が勝手に進むことはないから。頭の回転がのんびりなわたしは、読書のそういうところに惹かれます。
むかしから、人と対面で話すのは苦手。仕事の話なんて、集中しても3割くらいしか理解できない。何度聞き返しても、けっきょく理解できなくて、あきれられる。発言すると、議論を止めてしまう。
だから、誰にも迷惑をかけずに、自分のペースで味わえる「読書」というエンタメは、わたしの人生の中で唯一、気負わずに付き合える存在です。
この記事では、今のわたしが作られた本や、グッと心をつかまれた本を紹介しています。
2.思春期に衝撃を受けた、文豪の作品
■こころ/夏目漱石
高校生の頃、国語の授業で初めて読んだ『こころ』。後にも先にも、夢中で読み進めた教材はこれだけ。読んでいたら涙が出てきて、でも泣いている理解はわからなくて。明るく楽しい物語ばかり読んできたわたしにとって、物語に圧倒された経験は初めてでした。
■人間失格/太宰治
中学生の頃、国語の先生に「落ち込んでいるときに読んじゃダメ。引っ張られるよ!」と言われてから、怖くて読めなかった太宰治。きっかけは忘れたけれど、大学時代に『人間失格』を読んで、「自意識をここまで言語化できる人がいるのか!」と驚き、ほかの作品も読みあさりました。
3.自分の心の闇に気づいた、朝井リョウ作品
■何者/朝井リョウ
20代で読んだ作品の中で、最も心をえぐられた作品。上手くいかない就活がテーマで、就活経験者には、ぜひ読んでほしい内容です。読み終わったとき「うわー!朝井さんって意地悪だなー!!」って、思わず唸った。『何者』がきっかけで、朝井リョウさんの作品を読むようになりました。
■スペードの3/朝井リョウ
朝井リョウさんは男性ですが、女性が主人公の作品も多くて。その中でも、『スペードの3』に登場する女性の心理描写は、自分のことかと思うぐらい、ハッとするものばかりだった。たぶん、これからもずっと折に触れて読み返すだろうな、って作品です。
4.自分の感情と向き合いたくなったとき、読み返しがちな作品
■ナイルパーチの女子会/柚木麻子
こちらも朝井リョウさんと同様、女性を描くのが上手な柚木麻子さんの作品。女同士って、少しの思い違いでほころびができて、お互いに大きな傷を負ってしまったりするよなぁって、考えさせられる作品です。
■噛みあわない会話と、ある過去について/辻村深月
「怒りは消えない。それでいい」というテーマの短編集。けっこう打ちのめされる感じの話が多くて、過去の「怒り」とどう向き合って生きていくか?を反面教師のように教えてくれる作品です。
5.迷走しそうになったら読む書籍
■嫌われる勇気/岸見 一郎、古賀 史健
■幸せになる勇気/岸見 一郎、古賀 史健
発売から数年たった今でも、本屋さんの目立つ場所にあることが多いベストセラー。タイトルだけでも、聞いたことがある方が多いかもしれません。
この本の良いところは、なんといっても読み返すたびに心を調律している感覚になれるところ。読んでいると、「周りを気にしすぎて疲れるのは、自意識が暴走しているときなのかも」って、心が軽くなります。
■僕がコントや演劇のために考えていること/小林賢太郎
コントユニット「ラーメンズ」を結成していた、小林賢太郎さんの本。2020年に芸能界を引退されたものの、裏方としての創作活動は継続されています。完成度の高い言葉遊びコントも多くて、読書好きの方はきっとハマるはず。
小林さんの作り出す作品世界が大好きで、頭の中を少しでも知りたくて読んだのが、この『僕がコントや演劇のために考えていること』でした。文字通り、全身全霊で創作活動に取り組まれていて、めまいがするほどストイックな方なのです。読んでいるだけで、仕事に対する姿勢を振り返るきっかけをくれる一冊です。
■表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬/若林正恭
最後は、テレビのバラエティ番組で見かけない日はないお笑いコンビ、オードリー・若林正恭さんのエッセイです。移動中の新幹線で読んだのですが、まさかの大号泣本で焦りました。自分の生き方とか、家族とか、ふと立ち止まって、大切なことを考えてみよう、と思わせてくれる作品です。
以上、熊野ねこ、自己紹介代わりの書籍10選でした。
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