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襤褸雑巾

糞掃衣纏う人から容赦なく税金集め何に使うか
(ふんぞうえ まとうひとから ようしゃなく ぜいきんあつめ なににつかうか)

2021年8月5日木曜日
東京国税局業務センター武蔵府中分室から郵便が届く。

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開いてみると、「保管されている書類の提出のお願い」という文書と折りたたまれた返信用封筒が入っている。

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e-Taxで確定申告をする場合、殆どの添付書類は提出を省略できるが、求めがあれば提出しなければならない。しかし、莫大な量の事務作業があるなかで、本当に添付書類の提出が求められるとは予想していなかった。国の機能として徴税は国家の屋台骨を支える重要なものではあるが、タダで事務作業ができるはずはない。こうして、書類を準備し、納税者に郵送する、というだけでどれほどの費用がかかっていることか。しかし、徴税コストを補って余りある収入が期待できればこそ、コスト=税金を投入するのである。昨今の感染症対策だのそのなかでの五輪開催だの、国庫はモノ入りが多く、財政は火の車であることは容易に想像がつく。幸い、法人の納税額は昨年過去最高を記録したらしいが、感染症が収束する気配がなく、「緊急事態宣言」の常態化でその効き目がみるみるなくなり、選挙が近いので国民に対して強気に出るわけにもいかない。そこで、乾いた雑巾を絞るようなことを考えるのだろう。確かに、私は国にしてみれば襤褸雑巾のようなものだ。

2021年8月6日金曜日
返信用封筒は、そのまま投函できるものだったが、後になって「書類の提出がありませんので、還付した税金を返してください」と言われないとも限らない。一応、記録を残しておこうと思い、職場近くの郵便局で追加料金を払って簡易書留で請求のあった添付書類原本をクリアファイルに入れて送った。

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8月7日から9日かけては役所の休日にあたるので配達完了は8月10日火曜となった。

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9月16日木曜日
特定記録郵便で提出書類が返却され、「照合した結果、相違ありません。」との確認結果が同封されていた。やれやれ。

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ちなみに、私の場合は余計に納めた税金を返してもらう請求だけなので、毎年1月のうちにe-Taxで申告を済ませてしまう。直近5年の実績は以下の通り。申告から還付までの所要日数はわずかに長期化の傾向が認められる。
2017年 1月27日申告 2月8日還付
2018年 1月11日申告 1月19日還付
2019年 1月14日申告 1月24日還付
2020年 1月13日申告 1月30日還付
2021年 1月11日申告 1月27日還付

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