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砂場での苦悩。5/100


今日も息子と通う幼稚園シリーズです。

通っている幼稚園は自然豊かで、本人の意思が尊重されるけれども、
わがままが通るという場所ではない。

いろんな価値観の人間が集まっていて、
その中で自分と家族と友達と友達の家族を見て成長していける、
そんな幼稚園になっています。

ここまで書いているとなんて素敵な幼稚園
と言っていただけるかもしれません。

ちょっと変わったシステムの幼稚園なので、
素敵という意見の他には大変そうだね・・・というご意見もいただきます。

その辺はどんな意見でもいいんです。
私たちが好きで通っている場所なので。

とはいえ、毎日がハッピーというわけではありません。

特に通園開始当初、息子が3歳児を謳歌していたときには
苦悩の連続でした。


これは2020年の夏のお話になります。

息子は当時から体格が良く、20kg程度ありまして
他の子よりも重たい分、力も強い子でした(今も)。

そして、幼稚園に行くまでは保育園で過ごしていたこともあり、
今よりもずっと狭い環境で我慢してきたからなのか、
溜め込んでいるストレスのようなものがあったのかもしれません。

あとは干渉されることを嫌うなかで
どうしても体格や行動が目立つので、
多くのママさんから(温かい?)視線を浴びていました。

本人にとっては見られるストレス、環境の変化に伴うストレスと相まって、
割と何をしていても許される時間が長かったので、
去年の夏はずっと砂場にいました。

ずっとです。
朝10時に幼稚園について、
昼ごはん食べて帰るまでずーーーっとです。

よくもまぁそんな飽きないねというくらい。

でももしかしたら他に行き場所がなかったのかもしれない。

ただ砂の感触や穴を掘る楽しみに夢中だっただけかもしれない。

でも彼はずーっと砂場にいました。

ただ、そこには他の園児もくるわけですね、
砂場は楽しみの多い場所ですから。

でも当時の息子は干渉される、
他との関わりを持つのを嫌っていたので、
園児がきて遊ぼうものなら大声で威嚇する、砂をかける、
ホースの水をかける、おもちゃをぶんどるといった行動に出ます。

ちなみにこの時は全裸なこともしょっちゅうです。

するとどうなるかわかりますよね。
他の園児は泣くし、ママたちからは冷ややかな視線を
(今思えば違ったのかもしれないけど当時はそのように)感じ、
息子を抱え逃げるようにその場を後にするなんてこともありました。

特に妻が毎日のようにこの事態に遭遇していたわけですね。

息子からは目を離せないので他のママやスタッフに相談もできない、
ずっと砂場にいるので幼稚園の中で何が行われているのかよくわからない、
本人に促してもおもちゃを貸さない、場を共有しない。

そんな日が毎日続き、本当に大変だったと思います。

出口のないトンネルにいるような感覚だったかもしれません。

当時の話としては、誰にちょっかいをかけられた、誰を泣かせた、
誰に砂をかけたといった内容が多かったように思います。

でも今は違います。友達とも遊べるようになりましたし、
他の場所でも遊ぶようになりました。

何が原因で変わってきたのか、一つには絞れませんが
瞬間的に交わったママさんからの励まし・共感があったり、
スタッフからの声かけがあったり、
まっさらな価値観で息子を見てくれる園児がいたり。


そういった良い点と良い点が少しずつつながっていって
息子のことを理解してくれる人が増えていったし、
息子としても何をしたら園児が泣いて、
何をしたら周りの人が嫌な顔をするのか見て感じて
学んでいったのだと思います。

私たちも繰り返し繰り返し説明はしますが、3歳児に論理的な話をしても
理解は得られません。

自分の小さい頃は理解していたかもしれませんが、
それは本質的な理解ではなく『親に怒られるからやめておこう』
という恐怖による支配だったと思っています。

躾は親の恐怖による支配で行われるものではありません。


息子のことを見て、待って、他社からの共感を糧にしてさらに待った結果、
変化が見られたのだと思います。

こう言った変化も、園から配られる手紙一つでは理解しきれないと
私たちは考えているので、毎日大変だけれども子供の幼稚園時代に注力する生き方を選んで良かったと思っています。


明日はどんな話になるのか、興味ある方はコメントお気軽にください。

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