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想像で書いた作品を実際に行って検証してみた

少し前に写真でもお伝えしたとおり、先日マレーシアのクアラルンプール、イポー、ペナン島と旅をしてきました。それ自体は定期的に行っている旅なので珍しくないのですが、今回は旅の計画段階で、その調べた内容と元に2つの作品を作ってしまったのです。

行ってもいないところを想像で書くというのはどこまで可能か? という実験です。ネットを駆使すれば旅行記や写真はいくらでも見られますから、根本的なデタラメになることはないにせよ。今回は実際に旅をしてどうだったのか、という楽しみを元にひとつずつ検証してきました。

最初はこちらの作品です。これはクアラルンプール駅のKLセントラルが舞台という作品で、炭酸水がメインの内容。

男の目の前は、大自然とは程遠い、未知の国の大都会のターミナル駅。
人の動きは、日本の大都市のターミナルとそれほど違いがない。
朝から多くの人が、仕事かレジャーか知らないけど、思い思いの目的地を目指していた。

こちらがターミナル駅です。ここだけは過去にも立ち寄ったことがありますが、今回はくまなく見渡しました。本当にいろんな人が思い思いの目的地を目指す一大ターミナル。

「『100plus』 あっ、これガイドブックに書いていたやつでは?」とそのドリンクを手に取って見る。
「ん、確かにそうだ。さて、炭酸入っているスポーツドリンクらしいな。試しに飲んでみよう」

これです。厳密にはセントラル駅構内ではなく、その隣にあるリトルインディアにあったコンビニで購入しました。味については事前に得た情報と実際に飲んでみて大差なく。個人的には気に入りました。

日本でも走っているようにも見える、綺麗なボティをした特急列車。中に入ると男はおもわず。「あっ」と声を出す。
驚くほど冷房が効いている。むしろ寒いほどだ。これはとても2時間で3本も飲めそうにない。

マレー半島のジャングルを走る機関車の様なイメージも、21世紀になるとこんな新しいものになっていました。冷房が強力なのは、事前に情報を得ていましたが、実際に体験すると、上半身より下半身にダメージを感じました。足の先がだんだん冷たくなるのです。ちなみにジャングルというより、椰子の木の森みたいなのは車窓からよく見ました。

次はこちらです。

先ほどの特急列車に乗った先、イポーをテーマにした物語。

「これは美しい駅だ。白い建物が、青空といい味を出している。これは思ったより楽しみな街かも」
2019年4月30日、平成最後の日の午前中、男はマレーシアの北部、イポーと呼ばれる町に到着した。

これがイポー駅です。作品では午前中になっていますが、実際には夕方に付きました。そのため青空ではありませんが、白い建物は夕暮れ時もいい味出してました。

暑いだけでなく、強力な日差しが、時折肌に突き刺さる気がして少し痛みをも感じる。
日本のゴールデンウイークも天気が良ければ暑く感じることはあるが、この衝撃は「さすが熱帯地方」と、妙に納得する。

このイメージです。真夏に関しては東南アジアより日本の方が暑いのではという雰囲気なのですが、それ以外も基本的に夏なので、異なる季節、例えば冬など行けばそのギャップにいつも驚きます。

男の目の前に鳥肉専門の食堂が見える。 近づいていけば、ローストした鳥の旨そうな匂いが鼻の穴に入ってきた。

このお店確かにローストした鶏肉とかぶら下げてましたが、ちょっと大げさになってしまいました。隣の店の方が派手だし。

鳥肉の店の隣にプリンの絵が描いている店を見つけると、頭の中でガッツポーズをした。

プリンの店とはこのお店。プリン以外の絵もありますね。

ドアもない開放的な店内を見渡すと、8割くらいの席は埋まっている。
「そんなにうまいのか」男は、人気店だと分かった店での久しぶりに食べるプリンに気持ちが集中し、暑さも寂しさも一時的に感じなくなっていた。

ここは、有名店だったので、あらかじめチェックしていましたが、確かに8割くらいの席埋まってました。

注文したプリンはほどなく運ばれる。プリンは素朴なもので、茶色いカラメル以外のほかには余計なものは一切入っていない。

そしてこれがそのプリン。素朴に登場しました。

プリンを口に運ぶ「うん、甘くてうまい」と、心の中で一言つぶやくと、スプーンの動きを緩めることなく、5分くらいですべて平らげた。プリンの量は、ちょうど良かった。

実際には想像よりも大きめでした。でもひとりで食べるのに5分あれば十分平らげられます。

タクシーをフロントで呼んでもらい、イポー郊外にあるその場所へ向かう。

実際にはホテルではなく、バスターミナルのようなところで見つけたタクシー。この運転手は、マレー人で、渋い雰囲気に満ちていて味がありました。

その入り口の立派な看板とは裏腹に、いくつかある建物の外観の中には明らかに廃墟っぽいものもある。

事前情報で把握していたので、ある程度は心配していませんでした。廃墟っぽいのは確かにそう。もう一つの建物の完成度が高いために余計にそう見えました。

建物の中は意外にしっかりしていて、実際に利用していたような部屋の痕跡もある。
ダイニングテーブルには皿やナイフ、フォークにスプーンが置いてあって、後は料理が来るのを待っているかのよう。

実際の様子。ここは間違ってしまいました。ダイニングテーブルではなくてティールーム。事前情報で見間違えたのかレイアウトが変わったのかわかりません。作者がこれをダイニングルームと見間違えたと逃げる... ... フォークは見えなさそうなので無理か。
ちなみに、ここ以外の部屋は空洞です。一部屋だけ当時の雰囲気を再現したようです。

ふと、横を見ると女性の姿が見える。 こっちを見ているようだが、顔がはっきり見えない。 男は一瞬視線を変えて再び見ると、もう見えなくなっていた。

このシーンのイメージです、遠くにいたら顔もはっきり見えないでしょうし、一瞬左右のどちらかに行けば見えなくなってもおかしくはありません。

スコットランド人が建てたこの城にはヨーロッパのイメージがある。だから思い出したのかもしれない... ...。

外観がこちら、確かにヨーロッパのイメージでした。

そして、誰が書いたのだろう、ストリートアートもある。

イポーにはこのほかにもいろんなストリートアートがありました。

「チキンライス」と呼ばれる現地の料理を食べてみる。 出てきた料理は、スープで炊き込んだご飯と、
光沢のようなツヤがある茹でた鶏肉。それに見た目からして辛そうな赤いタレがついていた。
ついでに、みんな注文している、もやし炒めもサイドディッシュに注文。

鶏肉には光沢のようなツヤありますね。赤いタレ上のほうなので見えにくいですが、唐辛子が入ったタレなので辛いのは確かです。スープの存在忘れましたね。

そして左上に見えるのが、イポーの名物であるもやし炒め。このもやし炒め日本のもやしと違って横に太く確かにおいしかったです。

ということで、初めての試みですが、あきらかな間違いもみつかったものの、大きくずれていなかったので少し安心しました。この作品を書き直したり、肉付けしたりすることはできそうです。

さて、今回同じく旅をしたペナン島だけは事前の作品がありません。これは戻ってからということを考えていました。ということで近々公開しますので、その時はよろしくお願いします。

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