「写真送ってください」

体育祭、文化祭、卒業式、同窓会、etc.
学生時代には様々な大きな行事があるが、そういった行事が終わった後に決まってInstagram、TwitterなどのSNSは必ずこの言葉でいっぱいになる。

「写真送ってください」

最近は卒業シーズンであり、案の定SNSはこの言葉でいっぱいになっている。まあそれも大学4年とまでなるとそういった言葉も高校の頃よりは少なくなってはいるが、まだ見かけることは多い。僕はこの言葉を言える人間に少し憧れがある。

基本的にこのフレーズを言うことが出来る人間はまず第一に行事内で写真を多くとっている、不特定多数の人と写真を撮っていることが条件となる。そして尚且つ自分から写真を撮ろうと持ち掛けるのではなく、相手から写真を撮ろうと頼まれていることが多い人間なのである。自分から撮影を持ち掛けている場合は基本的には自分のスマートフォンを使って写真を撮っている訳であるから人に頼まずとも写真は手元にある。即ち周りの人に「写真送ってください」と呼びかける必要性がないのである。「写真送ってください」と言うことは、相手から撮影を頼まれていて自分の手元には写真がない人間だけの特権なのである。

そんなセリフを言うこともなく学生生活が終わってしまった。
「写真送ってください」と言える人生を送りたかったな~。終わり。

万が一お金を捨てようという発想に至った場合のみ僕に引き受けさせてください。リターンはありません。