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【エッセイ】◯ストwatcherの見た2022参院選

今日7月18日は、「55年体制崩壊(1993)」 の日なのだそうですが、奇しくも29年後のいま、ポスト55年体制は終焉の日を迎えています。

安倍元首相銃撃事件の陰であまり大々的に報じられませんでしたが、 8日前の参院選の結果は、 国政に大きなインパクトを残しました。 社民党、共産党、公明党といった旧来の政党は衰退が決定的となり、 自民党の対立軸であった民主党は大敗、その一方国民から生まれた小規模政党や地方政党である維新が地歩を固めました。現在は政界勢力図の激変期にあたっているのです。

そのような情勢の中、 今日のブログでは、○ストウォッチャーにとっての2022年参院選の見どころを書き留めておきます。


私が○スト関連報道を追いはじめたのは、2018年ごろからです。 私の注目したのは類似の集団嫌がらせ事件や公明・創価報道でした。

このブログで何度も述べていますが、私の事件はどちらかといえば何らかの組織による嫌がらせというより、市民のネットワーク犯罪です。

確かに○スト案件は宗教のイメージ、 特に創価学会のイメージがあります。私の案件では、 そのような属性の人間の関与はあるものの、宗教の属性を持たない人の濃厚関与も記録で判明しています。ですから加害コミュニティを宗教と断定したことは一度もありません。

それにもかかわらず私が公明・創価報道を追い続けたのは、たとえ当該組織・団体が関与していなくとも、この2者の動向が○スト案件認知にかかわる要衝であるからなのです。
引用ブログ1



ウォッチャーの2022年参院選の注目点



今回の参院選では、公明党の衰退が政界やメディア、政治に関心ある有権者層に確定事項として認識されました。
具体的には以下の通りです。

・比例得票数大幅減 。前回衆院選から約93万票減少。組織力を持ち、安定が持ち味の公明党には異例の出来事。
・改選割れで、 議席を減らす。
・岡山選挙区で、公明党推薦を断った小野田候補が圧勝。公明党の推薦がなければ自民候補は当選できないとする通説を破った。
・昨年衆院選で公明推薦候補が敗れた熊本選挙区。公明党比例得票数が前回参院選比で26%余り減少した。
・京都選挙区では公明党が支持にまわった維新候補が敗北。 創価学会の集票力に疑問が残った。
・公明支持者の割合が他地方に比べて多いとされる沖縄選挙区で、 自公候補が敗れる。
・自民が単独で過半数を確保し、公明党への依存度が低下した。

これらの結果は、公明党の衰退をうかがわせる指標となります。

創価学会衰退の報道が本格化したのは、18年の参院選からです。 しかし決定的だったのは、21年の自民党による選挙事前調査と考えられます。 自民は昨年の衆院選事前調査で、公明党敗北の可能性を指摘しています。 昨年末からの自公相互推薦の
ごたつきは、自民党が公明党の衰退を把握してのてのものでしょう。 この情勢の変化を察してか、 21年末には保守有権者にも、創価公称会員数と一部社会調査結果による推定会員数との開きを指摘する動きが出てきました。創価学会衰退の情報は一般有権者に広がり始めたのです。また 同時期には学会婦人部のイメージに疑問を投げかける記事が、 文春から出ています。

政界・マスコミ・政治に熱心な保守有権者の間に、創価学会の集票力への疑念が生じる中、この年末年始に自公の相互推薦に軋轢が生じました。 今年1月には参院選で改選を目指す岡山選挙区の小野田議員による公明推薦の断りがツイートされ、中国寄りの姿勢で公明党への反発があった保守層から喝さいを浴びます。

その後も自公の相互推薦は遅々として進まず、政治に関心の強い有権者層の前で不仲を見せつける結果となりました。 年初から7月の参院選までの間のごたつきと公明党の強すぎる自己アピールは、更なる保守の反発を招いただけではなく、公明党アンタッチャブルのイメージを失墜させました。

今回の参院選の結果は、政界・メディア・政治に関心ある有権者層の注目の中、これら重要なキーパーソンの疑念を裏付ける結果となったのです。


そもそも公明党・創価学会は富強のイメージが強く、それが公明党・創価学会へのタブー視を生んでいました。 自公連立政権への配慮も、公明党・創価学会への遠慮を後押ししました。

もし実際の会員数が公称の通りなら、国民の6人に1人は学会員になり、支持率も20%近くなるはずです。 社会生活の経験からも、政党支持率からも、そのよう会員数は現実味がありません。 しかしマスコミは公称どおりに報道するだけで、実際の団体の規模は検証されてこなかったのです。

公明党・創価学会にまつわる通説には、資金力、会員数、組織力のいずれでも、巨大で強いというイメージがあります。しかしその通説が、実態、特に現在の実態を反映したものかどうかわかりませんでした.

この本当のところがわからないという状況が、 「公明党の支持がなければ自民候補は当選しない」というジンクスを生ました。政界やマスコミや市民が、身動きが取れなくなる状況をしょうじさせ、公明党・創価学会について論じる動きを封殺してきたのです。

今回の参院選は、公明党に関する各方面の疑念に答える形となりました。そして今後は政界再編の動きが始まります。その点でも、今回の参院選は大きな転回点と言えるでしょう。


今後情報の凪が動き出す


安倍元首相銃撃事件の衝撃が大きく、参院選から8日経っても政界は動き出していません。 そのような報道もほとんどありません。 今回の参院選の総評もようやく出始めたところです。現在は大事件や参院選の結果という大きな出来事があったにもかかわらず、驚くほど静かです。情報の凪の状態です。

安倍氏の急逝や、創価学会富強イメージは、私たち日本人の世界観の一部となっていました。 それら大きな存在失われた際に、 心的呪縛ともいえる前世界観から脱するのは時間がかかるものです。

現在の凪のような状態は、 今回の事件と参院選のインパクトを体現しているように思えるのです。



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