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三浦春馬 作品レビュー MV「YOU Studio Session」/ 「Documentary of Night Diver」(「ONE」「YOU & I」のレビュー含む)

別記事「三浦春馬 作品レビュー MV 『Night Diver』」の続き。

MV 「YOU Studio Session」

ファーストシングル「Fight for your heart」のカップリング曲だった「YOU」。
元々は、これもトロピカルハウスっぽいところもあるメロウな曲だった。(オリジナルのフル尺はCD買うなり、配信ダウンロードするなり、サブスク聴くなりしてみてね。)

それがDVDの2曲目。
ピアノの伴奏で始まって驚いた。
アコースティックか!
このMVでは、大きなスタジオの中に、ウッドベース、ピアノ、パーカッションのみの伴奏、それに春馬君のボーカルというシンプルなつくり。
春馬君は椅子に座って歌うスタイル。
実にムーディー。
この曲もキーは高めなのだけれども、サビに向かってさらに高くなって、そこを春馬君が地声とファルセットを綺麗に使い分けて歌い上げる。
これはダンスが全くなくって、歌唱一本にフォーカスした作品。
この演出の仕方だと、春馬君の歌の素晴らしさが際立って良い。
暗めの色の大きめシャツに身を包んだ春馬君。
前後に体を揺らしたり、手を伸ばしたり、ところどころで耳に手をやったり。
声がのびやか。
これ、イイっすよ、オリジナルよりも好きかも。
もう少年ではない、大人の男の色気が出てる。
美しい。
ただ、顔が痩せていて青白いのが気にかかる。
役作りで体重の増減自在に操る方だったようだけど、もうちょっと肉付きよく、髭も生えていた方が、よりセクシーな絵面になったのではないかと想像する。
このMVも幾つものテイクの良いところを繋いでいるのだろうが、歌は巧い。
ミュージカルで場数踏んで、トレーニング積んできただけあって、確実に実力を付けてきている。
本来ならば、この秋には、東京と大阪でショーケース・ライブを予定したそう。
このアコースティックバージョンの「YOU」はまさにライブ向きで、生で聴けたらすごく良かったんだろうなと思う。
最後の方の笑顔、やっぱり可愛い。

「Documentary of Night Diver」

「Night Diver」のレコーディング、MV撮影、そのカップリング曲「ONE」と「YOU & I」のレコーディング、上の「YOU Studio Session」のMV撮影時の模様を記したドキュメンタリー。
テレビ番組での歌唱時の、カメラでの抜かれ方を考えて、サビの部分の振りをどうするか春馬君自ら提案していたりして、ちゃんとこの先、この曲をテレビ番組で歌うつもりがあったんじゃないですかと、そんな将来のことを貴方言ってるじゃないですか、何でよと、この後貴方に何が起こったの?と、またやるせなさが募る。
歌詞の一つ一つのフレーズも、発音の仕方、リズムの取り方、どう表現すればどう伝わるか、丁寧に気を付けながら歌ってる。

この「ONE」という曲のMVは今回は無いのだけど、カッコいい曲だから、春馬君本人も作りたいと言っていた。
次のシングルなり、アルバムを出すときには、これのMV入りのDVDとかも一緒に出せたのかもなと思う。

この「YOU & I」は春馬君が作詞作曲した歌。
他のEDMっぽいサウンドとは全く違う作り。
春馬君はギターは少しやるみたいだったけど、あんまり楽器は弾かなそうなので、この曲はどうやって作ったんだろうか。
歌って、誰かに譜面起こしてもらうとか、打ち込んでもらうとかしたのかな。
この出だし、聴いたらとろけること必至。
これまでハイトーン攻めの楽曲が多い中、いきなりのロー!
低音の響き方がまたセクシーでいい!
「日々の~」の「び」とか、「切なさ~」の「さ」とか。
そこでファルセット効かせて、ハイトーンのサビへ!
低音ってそれはそれでまた歌うのが難しいのだけど、ちゃんと歌えてる。
歌詞も、一番、二番とどういう考えで作ったかしっかり説明してて、真面目か!って突っ込みたくなるほど真面目。

「Night Diver」のPV撮影が終わって、濡れた白シャツから透けて見える、春馬君の身体は細く感じた。
春馬君は「素晴らしい仕事しちゃったな!」って言っていた。
本当にその通りだと思うけど、リリース待たずに貴方はいなくなってしまった。

「とにかく、がむしゃらにやらせてもらいます。」
がむしゃらじゃなくてもいいから、生きていてほしかったよ。

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