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政治を変える/18歳の有権者の皆さんへ・その2

18歳の有権者の皆さんへ(その2)


2016年5月に以下の投稿を見かけました。
いつでも同じ事に悩む若者は絶えないと思うので、再掲します。その2です。(2020年8月23日)

その2は マニフェストは大切だ言う政策中心の若者の視点と提案

>6月に丁度18歳になる受験生。アイドルと甘いものに癒しを求める女子高校生です。

>その1 いきなり大変なことを言われる感がすごい(←前回はこれ)

中略

>その2 #マニフェストは大切 だと思う
>
>今朝、学校の前で大人が10人くらいでリーフレットを配っていました。
>受け取ったリーフレットには、マニフェストが書いてあって、分かりやすく説明されていて、選挙に向けて考えたり検討できる内容でとても「いいな」と思いました。
大人じゃないけど子どもでもない私たち世代にフィットした内容でした。未成年だからと馬鹿にされていない、ちゃんと一人前の有権者とみなされていると感じ嬉しかったです。ただやみくもに「18歳選挙権」って騒ぐんじゃなくて、こういうことをもっとして欲しいなと思います。
>だって、がむしゃらに「選挙に行きましょう」って言われると、まるで選挙に行かない前提。こっちは行くつもりなのにって思います。勉強に喩えるなら「勉強しろ」ってただ言われるみたいでムカつきます。そうじゃなくて「勉強するならこの参考書を使えば、他とここが違うよ」と言われる方がやる気が出ます。実際、今回リーフレットをもらって、前よりも「選挙にちゃんと行こう」と思いました。
>
>今回リーフレットのデザインが可愛くて、内容が分かりやすかったので、日本共産党のHPも調べて見たら全然センスが違っていて残念でした(笑)。それにどうやったら、私の知りたい情報にたどり着けるのか分かりませんでした。そんなんで主な政党だけでも自分で調べたらすごく時間がかかると思いました。この時期勉強時間をそれに割かれてしまうのは正直厳しいです…大事なコトとは分かっているけど、めんどくさいって思ってしまう。時間の余裕が無いです。
>私的には、自分で情報を探さなくてもいいのでこうやってリーフレットを配ってくれるのは便利だと思いました。全ての政党がこうやって自分たちの党の政策や主張を分かりやすくまとめて配ってくれたらいいのになと。
>いやむしろ、学校の社会科室とかに全政党の冊子を置いておくコーナーとか作って欲しいです。それぞれの党の公式の情報が手に入るのが良いと思います。

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■本当に若い人はまじめですよね。

こういう有権者にきちんと答えるのが、政党、政治家、大人、そして社会全体の役目ですよね。

2016年と言うと、18歳選挙権を実現する改正公職選挙法が、2015年(平成27年)6月19日に公布され、2016年(平成28年)6月19日に施行され、同年6月22日から適用されることとなった、その年です。

正直、各政党が法律は作ったのに、

実務では、各党の対応が追い付いていなかったというのが現状でしょう。

なにせ、今まで老人有権者しか意識してなかった政治家がほとんどでした。

それに、政治家自体もほとんどが老人で、若者が何を望んでいるかを知らなかったのでしょう。

この当時、私は各党の政策を一定のフォーマットにして、一覧にし、

一目瞭然で各党が何を目指しているかを示すホームページを創ろうと考えていましたが、

この投稿を機会に、作り始めようと考えています。

各党の政策が解るポータルサイトですね。

ポータルサイトと言っても、政党自体は多くないので、ちょっと大げさですかね。

>リーフレットのデザインが可愛くて、内容が分かりやすかったので、日本共産党のHPも調べて見たら全然センスが違っていて残念でした

この部分は笑ってしまいましたが、受け狙いでそれぞれの人に

耳触りのいいことを言っている一貫性の無さも透けて見えました。

それでも、共産党は若者に対して向き合おうとしていたのは事実ですから、

他の党もきちんと向き合うべきでしょうね。

さて、18歳選挙権を実現する改正公職選挙法は何故できたのでしょうね?

もちろん各政治家・各党にいろいろの思惑はありますが、

世界の9割程が18歳選挙権で、日本は相当乗り遅れているぞ、

と言う他人の目を気にする日本人らしい理由は相当大きいと思います。

つまり、日本の各政党は「未来の政治を自分たちで作っていくんだ」と言う

気概がかなり希薄だと言うことでしょう。

そこで、18歳の皆さんには、以下の2点について話したいと思います。

1 すぐある選挙や政治課題への対応

2 長期的に皆さんがどういう位置にいるか

このなかで、2の「皆さんの長期的位置」から話します。

以下の表は5年ごとの日本の人口ピラミッド予想数(総数・千人・6行目)を使いました。

今の十代の有権者(皆さん・5行目)以下の世代有権者・千人

皆さんの上の世代(年配者・4行目)有権者・千人

Bは皆さんの有権者比率

Aは皆さんがスウェーデン並みの投票率80%を維持した場合の選挙での各得票率です。

 年      2020    2025     2030    2035   2040    2045  2050  2055   2060   2065
  A       2.9%    6.8%    13.9% 21.0% 28.2%  35.6% 43.4% 51.5% 60.0% 69.1%
  B       2.2%     5.2%   10.7% 16.1% 21.7%  27.4% 33.4% 39.6% 46.2% 53.2%年配者 104604   99758   91980 83830 75495 67197 59149 51374 43714 36108
皆さん     2347     5516   10979 16141 20920 25358 29625 33679 37478 40987
総数     106951 105274 102959 99971 96414 92555 88774 85053 81192 77096

以下は 2019年参議院選挙 の有権者数と選挙区における

自民公明の与党と、野党の得票と得票率です。

有権者 105,886,063 与党得票 23,943,890 野党得票 26,419,881
               与党得票率 22.6%  野党得票率 25%

これを見ると皆さんが若者新党(仮称)を創って、皆さんの票を全部集めた場合、

2040年から2045年には #政権 をとれる数字が出ます(Bの場合)。

仮に皆さんがスウェーデン並みの投票率80%を維持した場合

2035年から2040年には政権をとれる数字が出ます(Aの場合)。

ちょっとわくわくしませんか?

1992年の参議院選挙でその年できたばかりの日本新党は

公認候補者17人のうち細川護煕・小池百合子・寺沢芳男・武田邦太郎の4人が当選しました。

この時の得票は3,617,235票 (7.73%) 投票率50.7% 有権者93,254,025

この得票は全有権者の3.88%でした。

翌年1993年7月の衆議院議員総選挙で35人が当選し、非自民連立政権で政権交代を実現しました。

これ(3.88%)から見ると、2025年の参議院選挙で、若者新党(仮称)で出馬すれば、

若者が力を合わせれば、自分たちの将来を自分たちで決められる政府ができると思いませんか?

次に、1 すぐある選挙や政治課題への対応 について、

この投稿のように、受験勉強している人は、それなりに忙しいでしょうが、

それはスケジュール配分や時間の使い方を見直せば、

もっと効率的な勉強ができるはずです(おせっかいですね私)。

まず、経験してほしいのが、どこかで選挙があれば、

何でもだれでも良いので手伝いをしてみてください。地方選挙なら1週間程度です。

そんなにマジにやらなくてもいいです。

何を誰がやっているか覗きに行ってください。

次に、日常的に政治課題について、話をしてみてください。

内容はできるだけ生活に密着した内容がいいと思いますが、もちろん自由です。

気をつけなければならないのが、

自分と対立する意見を言う人を人格まで否定しないことです。

今までの人間関係は保ちながら、「へーそんな意見があるんだ。」

というスタンスに徹して下さい。

皆さん以外の年配の日本人はそれが苦手です。

そんな多くの日本人の在り方は、世界中から見ても珍しいのです。

違う考え方がある人と共生する事は、仕事をする上でも、

文化も宗教も多様な外国人と付き合う上でも必要な資質なのです。

21世紀は、スピードの速い世の中です。


今10代の皆さんが、若い格好いい首相や外務大臣を世界に送り出してみませんか?

それによって、日本がより楽しい、そして世界に頼られる国になるばかりでなく。

日本国内は幸せに暮らす人が増えるかもしれません。

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