映画『ストーリー・オブ・マイライフ／わたしの若草物語』を観て

2021年10月6日 17:50

AmazonPrimeで500以上の評価がついていて、60％以上が星5つ。かなり良い評価と言えるのではないだろうか。こんな良い映画だったか･･･？と思い返してみたが、自分的には今ひとつという感じだった。

いろいろとネットでレビューも見てみたけれど、やっぱり総じて高い評価。なぜ自分はピンとこないのか･･･原作をよく知らないからなのかとも思ったけれど、おそらくここで描かれている人物や世界をそのまま楽しむ、あるいは挫折や妥協といった苦しさを自分のものとして感じる、そういう観かたをしないと、この作品の魅力が十分には伝わらないのかもしれない。

男女での受け取り方の違いについては本当は言いたくも書きたくもないんだけれど、人生、仕事と恋、夢と現実、希望と挫折、女性が自分の過去や現在と照らし合わせて映画を観て共感、逆に反発を覚える、そういうプロセスがないと響かないのではないかと思う。

展開としては現在と過去が頻繁に入れ替わり、最近よくNetflixやAmazon Originalでも使われる手法で、それ自体は違和感はないけれど、少し煩雑過ぎたかなという感じはした。

あとラスト。この作品はおそらく小説『若草物語』のルイーザ・メイ・オルコットをジョーとして自伝的にというか、劇中劇のような感じで描いているんだと思いますが、なぜジョーが「やっぱり結婚しておけばよかった」的な心変わりをさせてしまったのかな、と思います。ローリーとは「友情はあるけど愛せはしない」（これは本作品でもとても良いシーンでした）のままで良かったのではないかと思いました。ただ、他のレビューでもラストが良かった！的な感想は多いので、私の感想の方がズレている可能性は高いと思います。

俳優は全て良かった、特にシアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメ。前述の、ローリーがプロポーズするがジョーが断るシーンは、予告編でもよく使われていましたが、素晴らしいシーンです。

別サイト（映画『ストーリー・オブ・マイライフ／わたしの若草物語』あらすじネタバレ）では、あらすじをネタバレで詳しく解説しています。

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