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日本とアメリカと中国、そして世界のこと

アメリカと中国が経済戦争をしていると言われ始めてどれぐらい経つだろう?
トランプ大統領が中国製品に高い関税を掛け、それに反発をした中国はアメリカ製品に関税を掛けた。アメリカは新興勢力中国にどうして本気でぶつかっていくのか? 中国はなぜアメリカを怒らせたのか?

気がつけば海の向こうで巨大化していた中国

私の実感ではほんの少し前のことなんだけれども、日本は米国に次ぐ世界2位の経済大国だった。中国に抜かれたのが2010年だから、もうあれから10年も経ったのだ。
10年の間、中国の経済成長率は凄まじかった。いつまでも粗悪な二流品しか作ることができないと思っていた中国が、気がつけば日本を遥かに凌ぐIT大国になっていた。
携帯電話・テレビ・5G・白物家電、気がつけば私達の日常には中国製品がはびこって、家の中から中国製ではないものを探すほうが難しい。
これだけの物を作ることのできる技術力がある国に中国はなったのだ。
私たちは中国の本当の姿を見なければいけない。
実は中国はあと5年もしないうちにアメリカの技術力を抜き去る可能性もあるのだ。

アメリカの試算と中国の野望

米軍の試算では2020年代前半にも、中国の人民解放軍の技術力が米軍を抜く可能性があるとしている。そして総合的な軍事力でさえ、2030年代には中国がアメリカを抜くこともあるとしている。
中国も当然、アメリカの軍事力を抜き去り、中国が文字通り世界の中心の国になるよう虎視眈々と技術力を磨き、軍事力を増強している。

戦後の日本が平和であったわけ

米ソ冷戦が終結した1989年からの世界は、良くも悪くもアメリカのスーパーパワーに支えられてその均衡を保ってきた。日本は経済的な低迷こそ経験したが、それでも世界に於けるアメリカの強大な力を背景として、アメリカの同盟国として、その経済力と平和を維持してきた。
なにせ日米安保条約によって日本という国は米軍の保護下にあるのであり、世界から見れば日本はアメリカの一部に過ぎない。日本がアメリカに守られている以上、世界は日本を侵略したくてもできない。
核も保有せず、敵を攻撃するための法律も持たない日本を、周辺の国が攻撃してこなかったのは、平和憲法があるからでは決してない。背後に控えるアメリカ軍が怖かったからだ。
想像してみてほしい。クラスに「絶対にケンカはしません!」と宣言した子供がいたとして、あの子はケンカをしないのだから手を出さないでおこう、と考える悪ガキがいるだろうか? もしも悪ガキが「絶対にケンカはしません!」などと宣言するクラスメイトをみつけたら「ホントにケンカしないんだな? あっそ」ボコッと一発喰らわせるぐらい簡単なことではないか。悪ガキからの一発を戦後80年近くに渡って防いできたのは、他でもないアメリカ軍の力、つまり米軍による抑止力である。日本人が一番勘違いしてはいけない部分である。

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