くだけねこの見物

くだけねこのけんぶつ

くだけねこのけんぶつ

応援に来たつもりが、ついつい熱くなって自分の方が盛り上がってしまうこと。

*稲村さんの解説*
ある日、ちびっこ運動会に出場する子供達の応援に来たくだけねこは、みんな元気に頑張ってもらうために、はちまき姿にメガホンまでは良かったのですが、なんと大きな太鼓まで用意して、誰にも負けない声で精一杯応援し始めたのでした。

「ふれーふれーにゃ!!」と大きな声を出していると、そこにヤギのお医者さんやヒツジさんも集まってきて「応援なら僕らの方がもっともっとウメー」と言ってきました。さらにイヌのおまわりさんもやって来て「街のみんなの応援ならナンバーワン」と言って大声で吠え始めるではありませんか。負けてはいられないと思ったくだけねこは、もっともっと力強く太鼓を叩き、もっともっと大きな声を張り上げました。

こうしてちびっこ運動会は街のみんなの応援合戦に早変わり。活気にあふれる毎年恒例の街の風物詩になるのでした。

*本来の使い方*
高みの見物
第三者の立場で、物事の成り行きを様子見すること。

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