マガジンのカバー画像

くだけねこことわざ辞典

42
くだけねこのことわざ辞典です。くだけねこがことわざに出てくることで本来の使い方とは打って変わって全く違うストーリーに!!一風変わったことわざ辞典をお楽しみください。
運営しているクリエイター

2019年7月の記事一覧

らいねんのことをいえばくだけねこがわらう

らいねんのことをいえばくだけねこがわらう

らいねんのことをいえばくだけねこがわらうどんな得意技でも良いことに使えば吉だというたとえ

*稲村さんの解説*
ある日「盗み」が得意だった泥棒の男が改心して盗みをやめ、人生をまた1からやり直そうと思い立ちました。でもその男は得意の「盗み」をせず「来年は一体どうやって生きていけばいいのか」と悩んでいました。だがその男はたいそう憎まれていたので、誰に相談しても話を聞いてもらえません。もう誰も助けてくれ

もっとみる
くだけねこにはたびをさせよ

くだけねこにはたびをさせよ

くだけねこにはたびをさせよまさかの夢オチというたとえ

*稲村さんの解説*
ある朝たまたま早起きをしたくだけねこは、にゃんにゃんに覚えたてのことわざを言いました「はやおきはさんもんのとくにゃ」

するとにゃんにゃんは「それならとなりまちまでいって、くだけねこおじさんにごあいさつにでもうかがうのはどうかしにゃ」と言いました。くだけねこはそれは名案だと思って張り切って出かけました。

隣町までたどり着

もっとみる
くだけねこにかつおぶし

くだけねこにかつおぶし

くだけねこにかつおぶし全く効果がないことのたとえ

*稲村さんの解説*
ある日、くだけねこは悪い人間に「鰹節をやるからついてきなさい」と言われました。悪い人間は本来、猫の大好物である鰹節を与えることで、くだけねこを喜ばせ、油断させてそのまま誘拐し、家族から身代金をふんだくってやろうと考えました。しかしくだけねこにとっての大好物は「おかき」であって鰹節はむしろ嫌いでした。そのむかし鰹節を食べようとし

もっとみる
くだけねこのてもかりたい

くだけねこのてもかりたい

くだけねこのてもかりたいまるで話が通じないことのたとえ

*稲村さんの解説*
毎日忙しいカラス君はくだけねこに「ちょっと手を貸してくれないか?」とたずねました。くだけねこは「手を貸す」という意味を「一時的に手を胴体から切り離して渡すこと」と勘違いしてしまいました。くだけねこは当分狩りができなくなる事を心配しました。そうなるとにゃんにゃんに「ししゃも」も「おかき」も持って帰ってやれなくなってしまいま

もっとみる