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情事の後は、必ず金マル。005:プレミアムデーにはおかわりが必須だ

 季節はすっかり春、と思いきや、まだまだ寒い日も多い今日この頃。
 花粉のせいでズビズビ苦しいですが、「送別会」「卒業祝い」「花見」「歓迎会」と合法的に飲み過ぎても許されるイベントが目白押しだったからサイ&コー!!!!!

 酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞ~♪と機嫌よく過ごしていたら、すっかり声が枯れ果てたもりたです(もちろん酒やけ)。
 気分良く飲み会に行けたのは年度末まで。今日も今日とて仕事は増え~る増え~~る……アンド、もりたの体重も増え~~~る増え~~~~る……。
 だって煩悩が解き放たれる季節なんだもん!!!!!!!!! 花より団子、超いい言葉じゃん!!!!!!!!!!!!!

 さてさて、欲に振り切った結果、人はどこにたどり着くのか?
 そうだ、俺らのラブホテルだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 ということで今回は春と煩悩についての思い出話です。

花金はプレミアムラブホデー

 今はすっかり丸くなってしまったのですが、昔は「花金はラブホの日」と決めて夜遊びをキャッキャとしていました。
 当時の同居人と私の友人たちの間で「もりた今日もラブホ行くって言ってた?」「言ってたよ~」という連絡が定期的に交わされていたらしいのも、今となってはいい思い出。つーか、ラブホの日って何???? その当時の手帳を見たら16週連続で花金ラブホだったんですけど正気??????? これが本当のプレミアムフライデー??????????????

 その頃はむやみやたらに誘われたら飲みに行く→ラブホ→朝ってパターンが多かったんですけど、春先になると急な誘いが多いことこの上なし。
 ある日のこと、残業していると「今日これから飲まない?」とガチムチなイケイケ広告営業マンに誘われました。
 内心では彼のことを頭のいいゴリラの兄貴(褒め言葉)と呼んでいたのですが、「じゃあ20:00に恵比寿で!」となぜか指定あり。
 いやいや俺まだ会社~~~ってか今19:45だから間に合うわけなし~~~時計バグってんのかよ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!

も「さすがにまだ残業してるからその時間は無理~」
ゴ「花金なのに? 御社に命捧げすぎでは??」
も「嫌なら他の人探して」
ゴ「おっけ、ちょー待つ!だからお願いきて!」
も「なるべく頑張るネ^^^^」

 しかし、まだこの時のもりたはまだ知らなかったのです。
 ゴリラがなぜ人を探しているのか、なぜどうしても来てと言ったのか。その理由を。

節目とラブホ

 さて、待たせること数十分。
 どうにかこうにか恵比寿までやってくると、指定されたのは何だかいい感じのお店。
 入ると「おう! こっちだぜ!」と軽く片手を上げるゴリラパイセン。顔が真っ赤で、すでに出来上がってやがる。
 そそくさと席へ行き、とりあえず飲みながら楽しく過ごし、「急に呼んだお礼」ということで奢ってもらい、さて帰り道。
 もうすっかりラブホで映画を観たい気持ちでいっぱいになりながら、どうゴリパイセンに誘わせるか考えていたところでした。

ゴ「急にごめんな~もりちゃんに会いたくてさ~」
も「パイセンの奢りだからええで」
ゴ「てか聞いてくれる~~~~~~~~?」背中バシバシ
も「何よ~(背中痛いんだが)」
ゴ「今日もう帰るの~~~?????」
も「んー、いやそろそろ電車なくなるけど、広いお風呂と広いベッドで映画観たいねんなあ」
「おっけーホテル行くか!」

 さすが頭がいいゴリラ、話が早い。このまま高くていい感じのところへ、アタイを連れてって!!!!!!
 そしてたどり着くラブホは普通オブ普通。コスト感でいうとちょい高め。
でもお風呂が広い&最新VOD完備とのことで、ワクワクが広がります。

も「お風呂のお湯ためてほしい~~~その間にゴリちゃんの性癖にフィットするやばいビデオ観ようぜ~~~~~い」テレビポチー
ゴ「お湯は溜めてあげるけど、勝手に俺の性癖決めないでもらっていい?????? 女子高生もの好きそう顔なん俺??????????」
も「エッ熟女ものが良かった…???? ごめんね…???????」リモコンポチー
ゴ「正気???????? もりちゃん話聞かないよね???????? 対極攻めすぎでは???????????」

 もりたの興味はすでにベッドとお風呂、そしてくだらない新作映像を見ることだけです。
 余談ですが、ハイパーイケメン綾野くん(第3回参照)とは「何度も見る価値がある」とキック・アスⅡを3回も観ています。
 ヒットガールぎゃんキャワ。思いっきりヒールで蹴られてえ。そして、イケメンの横顔サイコーすぎてモンドセレクションを差し上げたい。
 ラブホの思い出、ジャスティスフォーーーーーーーーーエバーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

 閑話休題、恵比寿の夜に話を戻します。
 そんなどうでもいい会話を繰り返していると、急にゴリラが真剣な顔で私の隣に座りました。

ゴ「もりちゃん、あのさ、ちょっと聞いてくれる?」
「え~~~~それAVよりも大切な話~~~~~~~~~?????」
ゴ「大切か大切じゃないかだと自信ないよね、そこまで夢中だと…」

 彼氏はいないもりたですが、告白なんてもってのほか。
 過去にフィニッシュしてる最中に「お互いの一番を目指さない?(吐息混じり)」と口説いてきた男もいましたが、下心を恋心風に加工して出してくる男、本ンンンンン当に嫌いなんですよね(両手をワナワナさせながら)。だって、そんな見え透いた嘘いらなくないですか?????? 今だけラブチュッチュしたいなら私以外の女としてくれるかな????????? こっちはジョギング並みの軽い運動気分で来てるんだから、お前も変なカッコつけせずに素の自分で戦おうぜ????????? どうせワシすっぴんになるから戦闘力5くらいだしな?????????????

「俺さ、実は今日誕生日なんだよね~~~(照)」

 パードゥン??????? 誕生日????????????
 生まれた日にお前は無垢な姿でベッドにゴロニャンするの??????

も「エッ、ちなみにだけどおいくつ?????」
「MI★SO★ZI」
も「エッ、じゃああれ? 31アイス買えばよかった?????」
ゴ「話も聞いてなければ数も数えられないのか」

 いやだって30歳っていう節目、オール自腹のラブホで過ごすってどうなの~~~~~~~~~~?!????!????!??!!!??!
 もりちゃんだったらさすがにフロントで部屋選ぶときに言うよ~~~~~~~~!!!!??!???!????!???!
 だったらさっき悩んでたでっかいミストサウナ付きのお風呂にすればよかったやん~~~~~~~!!??!?????!?!?!!!??(発狂)

 もちろんプレゼントになるものなんて一切持っていなかったので、とりあえず部屋の自販機でビールを買ってあげました。
 しかし、話はまだここで終わらない。ネタみたいな人生ですからね!! 残念ッ!!!!!!

やよい軒とおかわりの関係

 さてさて、時は流れて朝。ゴリラのいびきは地鳴りのようでしたが、大地から誕生した神々もいたはずだから許されるでしょう。
 ちなみに美の女神であるヴィーナスは海と白い液体から誕生した……ってやかましいわ自分!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 チェックアウトをすませると、下界はもうお昼ちょい前。
 三大欲求のうち2つを制覇すれば、自ずともうひとつ付いてくるわけで…。

ゴ「腹減ったから、とりあえず行かね?」
 指された先にはYAYOIの文字。そう、我らが安心のご飯たっぷりやよい軒です。
 色気がない~~~~~~でもやよい軒はサイ&コーすぎるからマジでいいチョイス~~~~~~~~サンキューゴリラ、バナナないけど大丈夫か~~~~~~~~~!!!!???!?!???!????!!!!!!??

 やよい軒と言えばおかわり自由。
 誰かが「やよい軒でのおかわりはマナー」とおっしゃっていましたが、超絶頭の悪い満点な回答で私は好きです。おかわり有料化なんて天下が許しても俺は許さねえぞ〜〜〜〜〜〜〜〜!!???!?!?? 誰だ文句言ったやつ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!

 ゴリラが器用にほっけ定食を、もりたがせっせと4種のチーズハンバーグ定食を食べていると、またゴリラが沈黙を破ります。

ゴ「おかわりっていい文化だよね」モグモグ
も「せやね、豊かなことだね」モグモグ
「俺たちもラブホおかわりしような」モグモグ
も「おう、……ンンン???????」
ゴ「ほら、飯食って眠くなったろ。ついでに俺、誕生日プレゼントもらってないし」モグモグ
も「」

 脳がバグる中、手を引かれてそのままお部屋へUターン。
 これが本当のサービスタイムってやかましいわ!!!!!!!!!!!!(本日2回目)
 夜近くになってから帰宅し、同居人に「今晩もラブホ勤務だと思ってたわ」と言われたのは他でもありません。

 そんな思い出も遥か昔。
 ……でも冷静に思い返してみれば、その年の自分の誕生日は”帰り道にめちゃめちゃトイレに行きたくて、気づいたら生まれたての姿で朝方のラブホにいた”という事件を起こしてるのでした。人のこと、全然言えないやんけ〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!

 まあ生まれたての姿っていうのは、全身の毛が無くなっていたということなのですが、その話はまた今度。
 みなさんも飲みすぎと食べ過ぎには充分注意して、良いGWをお過ごしください!チャオ!

筆者紹介
もりた(Twitter:@minic410)
酒と煙草に生かされている二日酔い系ダメOL。
最近気になるラブホは神戸にあるパフェ食べ放題のところ。
日高屋は「ラーメンが食べられるホッピー屋」だと思っている。
二股した末に最近結婚した元彼との思い出を綴る町歩き企画「東京のつらい場所」をブログで連載、未練たっぷり恋愛小説「あなたは砂場でマルボロを」は各種電子書籍として好評発売中です。

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