no.2 カッコつけたお会計をなさるお客様。

これは本屋だけではなく、全物販店で起こるであろう出来事です。細かくいくつかあるのでひとつひとつご紹介しましょう。

case1 「合計金額ピッタリに現金を置いて風のようにいなくなるお客様」

こうしたお客様は現金でピッタリと出していただけるため、こちらとしてはお釣りが出ず楽といえば楽なのですが、せめてお買い上げの証明として出てくるレシートを受け取って欲しいのです。なぜなら商品になにかあったとき、返品ができないので。そして、書店員さんは「ありがとうございました」の一言を聞いてほしいなと寂しく思うのです。

case2 「無言でレシートを置き去りにされるお客様」

さきほどと似ていますが、一度手渡しして受け取られたレシートを「いらないです」「捨ててもらえませんか」といった一言もなく青いトレーにレシートを置いて帰られることがかなり頻繁に起こります。書店員さんは心の中で「トレーはクズかごじゃないよ」「自分で持って帰って捨てなさいよ」とムッ!となります。

case3 「お金、クレジットカードを投げてこられるお客様」

お札や小銭、クレジットカードをカジノのディーラーかのように手首にスナップをきかせて投げてこられるお客様のことですが、だいたいの方がトレーを飛び越えて書店員さんの方へとやってきます。正直言って「お金は大切にしなさいよ」と言ってやりたくなります。ここは神社か。


今回ご紹介したのは書店員さんが実際に出会ったお客様のお話でございます。未来のお客様にはぜひ、3つのケースにあてはまらないようなお会計マナーを実践していただければなと思います。

お会計はお金を渡して、商品を受け取る。渡し渡される行為でございます。人(お客様)と人(店員)とにおいて粗野にモノを渡されて気持ちのいい人はいません。そうした些細な所作ひとつで相手に与える印象は違うのです。

これを読んでくださる数少ない未来のお客様へ。

優しいお会計を意識していただけると書店員さんはもちろん、全ての店員さんがニッコニコです。ぜひご検討ください。

貴重な時間をありがとうございます。

また次回。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?