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【“恋愛地理学”という学問体系】

「地理」と聞くと
「地理学」と聞くと
皆さんはどんなことを考えますか。

僕は「自分について知ること」と
理解するだろうと思います。

それはつまり
「地理=環境学」みたいなところで
それぞれ思うところがあると思います。

あくまで上記は僕の考えですが…。

それを「身の回りを取り巻く環境学」
みたいな感じで繋げているんでしょうね。

それはそれで
1つの正解かな、なんて思ってます。(笑)

だけどそれだけじゃあ
堅苦しさはまだまだ取れません。
「身近な事象であること」が「親近感を生む」
とは限らないのです。

事実、僕はこれだけでは
自ら「地理」という抽象的な大きな影に
立ち向かって行こうという気にはなれません。

皆さんも多くが僕と近いものを
感じているかなと思います。

違かったら、違かったでいいんですが(笑)

そこで、ですよ
今回提案したいのが
「恋愛地理学」です。

なんか、楽しそうじゃないですか。
例えば、こんな学問です。


“とある高校に通うAさん。
隣のクラスには想いを寄せているBくんが。

Bくんは明るくクラスのムードメーカー的存在
Aさんは隣のクラスから見守ることしかできませんでした。

Bくんは学年でも密かに人気のある男子で、
Aさんの周りには幸いライバルはいませんでしたが、学年には数人のライバルがいるという噂が…。

そんな中、とある雨の降る放課後。
Aさんは友人とのマル秘交換ノートを学校に忘れてしまい、取りに帰りました。

校舎内には
ガラスに跳ね返る雨の音
廊下を上履きで蹴る心地のいい摩擦音

ちょっとだけ暗くて不気味な校内には
毎日聴こえる吹奏楽部の演奏が
人がいるという証明
だけでなく照明としても機能していた。

そんなことを感じながら自分の教室へ入る。
もちろん電気は消えている。
しかし隣の教室だけは電気がついている。

「あれ?なんで電気が付いているんだろう」
あれだけ落ち着いた吹奏楽部の演奏が
Aさんの胸騒ぎを加速させる。

まるで指揮者がいないオーケストラのように
廊下に響き渡る冷たい音色には
なんの規律も感じられなかった。

ドの♯
寒気がした。
しかしAさんの瞳は
電気のついた隣の教室の中にあった。

そこにはAさんが想いを寄せるBくんが。
そしてBさんの上に重なり合うようにしてAさんが1番信頼を寄せるCさんが。

もちろんCはAさんがBくんのことを好きなのを知っているはずだ。なのに、なぜ。

Aさんは理解ができなかった。
そして走った。考えたくなかった。
もう何もかも投げ出してしまいたい。
そんな気持ちだった。

その場を逃げ出したAさんは
大事そうに抱えていたノートに怒りをぶつけた。
そこにはCとの恋愛相談の数々が。

雨に濡れたノートと同じように
Aさんの中で何かが壊れ始めた。”


ちょっと長くなってしまいましたが、
これはあくまで教材のようなものです。

この物語から考えて欲しいのが
AさんとBさんとCさんが物理的に近いシーンで

AさんとBさん
BさんとCさん
CさんとAさん

それぞれの心の距離はどうであったかということ。

AさんとBさんの距離を取り上げて見てみると
「地理学」的には当然近い。
しかし「恋愛地理学」の観点から見ると
AさんとBさんの距離はとても遠い。

人と人との距離
それらには目には見えない部分の方が
大きく作用するものです。

だから、大切な人には
日頃から感謝や愛を伝えておく必要があるのかもしれないですね。

これら、人間の心の距離はまだまだ
わからないことの方が多いです。

それを少しでも解明しようとする意思
それら恋愛が地理的概念にどのように作用していくかをイメージを膨らませながら考えていくこの学問体系。

それが僕の目指す「恋愛地理学」なのです。
これは好きになる人、とっても多いのではないでしょうか。

ああ、僕はこの学問を専攻したかったなあ。
なんて、なが〜く続く渡り廊下に
想いを馳せたいものですなあ。

距離とかいう概念をぶっ壊して
大切なあの人へ、想いを馳せたいものですな。

と、いう感じで今回は終わりでございます。
お読みいただきありがとうございました。。。





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