【おすすめ】転職・キャリア本まとめ


私が社会人3〜5年目のときに転職を考えた際に、いろいろとキャリアに関する本を読みました。

私自身は社会人6年目のタイミングで初めての転職を経験しました。

これからのキャリアを考えたい人、特に私と同様に20代後半の方々の参考に少しでもなれば良いと思い、私が読んだ本の感想をシェアさせていただきます。

尚、選書につきましては、Amazonで「キャリア」、「転職」などのキーワードで検索し、私が読んでみたいと思った本をもとに実施しております。

◆自分の強みを活かして活躍したい人向け

苦しかったときの話をしようか https://www.amazon.co.jp/dp/B07PQD5JMP/ref=cm_sw_r_cp_api_UokBFbX268H7Q

自分の強みが何かを深掘りしたいときは、この本が一番オススメです。
私も本書で紹介されている「ブランド・エクイティ・ピラミッド」をつくることで、強みを言語化することができました。仕事を選ぶうえで参考になる点が多々出てくるので、私のメモを一部抜粋して共有させていただきます。

・何をやりたいかわからないときは、自分の中で軸を考える必要がある。軸とは、自分のキャリアにとって重視すべきものから決まる。
森岡さんの場合は、
・経営者に必要なスキルが身につくこと
・成長のスピードが速いこと

・自分にとって決定的に向いていない仕事とは、
1.自分の特徴が裏目に出る
2.自分にとって情熱がどうしても湧いてこない仕事

・年収という観点では、同じ業界の似たようなポジションで、転職しても、同じ給料しかもらえない。

・年収を上げるために転職するならば、
1.自分の職能が生きる
2.もっと給料が払える他業界に転職する
というのが正しい。市場構造が変わらない限り、年収は大きく変わらない。

また、上記以外にも個人的に考えさせられた箇所が、積極的な転職をするときに最も心を痛めるのは、「人間関係を振り切って飛び立てるか?」と述べられていた箇所もあります。
森岡さんの娘さんへの仕事選びのアドバイスをもとに書かれている本なので、熱いメッセージが多く、読んでいるだけで胸がぐっとなりました。


このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 https://www.amazon.co.jp/dp/B07DCLSV6H/ref=cm_sw_r_cp_api_6pkBFbMAB7KCJ

物語形式で数あるキャリア本の中でも読みやすさがダントツです。
この本のスゴいところは、仕事選びにおいて、やりたいことを探し求めるのではなく、どんな状態であれば、自分が心から楽しめる状態かを探し求めることを全面的に肯定してくれている点です。自分が何がやりたいか迷っている人は、読むと気持ちが楽になるかもしれません。
参考になる点が随所にあり、紹介しきれないため、本書を読んで私が箇条書きでメモした内容を一部共有させていただくこととします。

・転職に恐怖を感じるのは、捨てることを伴う決断だから。
 
・技術資産は「専門性」と「経験」でできている。
※「専門性」は、職種に近い。本の登場人物だと、法人営業と、新規開拓が該当する。
※「経験」は、職種に紐づかない技術。
例1)チームを率いた経験:事業部長の経験、プロマネの経験など
例2)商品開発、人事制度の設計、などのような企画系の仕事など。
→技術資産の必要条件として、他の会社でも展開できるかどうか。
 
・「専門性」と「経験」はどちらが大事か?
→20代のうちは「専門性」で勝負すべき。「専門性」がある人間に、後々「貴重な経験」が回ってくる。
 
・伸びている業界に身を置くことは、それだけで価値がある。逆に、いかに技術資産が高くとも、衰退する業界にいては、マーケットバリューは減りゆくばかり。

・ピボット型キャリア
自分の強みに軸足を残しながら、もう片足を今後強くなる部分に少しずつずらしていくという考え。

・人間には「何をするか」に重きを置くto do型と、「どんな人でありたいか」、「どんな状態でありたいか」に重きを置くbeing型2種類いる。

・99%の人間はbeing型。
「心からやりたいこと」がなくても悲観する必要はない。むしろ必要なのは、心から楽しめる状態。

・being型の人間が仕事を楽しむためには、自分の状態と環境の状態が重要。
1.マーケットバリューを高めることができる仕事
2.活躍できるイメージが持てる仕事
3.良い緊張と悪い緊張のバランスがとれている仕事

・どうしてもやりたいことを探し求める必要はない。ある程度やりたいこと&伸びている市場の観点で決めて良い。
ある程度やりたいことは、自分の強みから見つける。


「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方 https://www.amazon.co.jp/dp/B07R3V1HR3/ref=cm_sw_r_cp_api_YqkBFb5PYV6HW


本書で特に参考になったのは、自分軸の「市場」はフェーズ×場所で決まること、キャリアはアップではなくスライドで考えると良いこと、の大きく2点です。

場所の考え方として、新卒は「会社」、中途は「職種」を基点に考えればよいと述べられています。中途は即戦力が期待されるため、メインとなる職種を軸にして、業界経験や他の職務経験をプラスしながら、オリジナルのキャリアを形成することを勧めています。また、職種に絞る場合は同じ規模で働くのではなく、異なる規模を経験することも推奨されています。

フェーズとは、事業のライフサイクルのことで、フェーズごとに活躍できる人材タイプは異なるとのことでした。どこが良いとかではなく、自分がどのフェーズが得意かは把握しておく必要があると感じました。

2点目のキャリアはアップではなくスライドで考えると良いという点については、向いている職種なら、儲かる業界や組織に移った方がお得とのことでした。今の居場所で自立して、一人前になったら、勇気を出して対象となるマーケットを移し、そのマーケットでよそ者の視点と知見から新しい価値を提供すれば良い。新しい価値を提供することで転職先にも喜んでもらえるし、自分自身もキャリアをスライドしていくことで、オリジナルの価値を見出していけばよい、という内容でした。

転職の会社選びにおいて、生産性が高い業界や、伸びている業界を推奨している本は、この本以外にも存在します。しかし、自分に適した事業フェーズかどうかを見極めるべき、という視点は私が知る限りは本書ならではの新しいものであり、非常に参考になりました。

◆年収を上げたい若手向け

キャリアロジック https://www.amazon.co.jp/dp/B08FTFT913/ref=cm_sw_r_cp_api_trkBFbCW47CGB

20代を主なターゲットとした転職エージェントの代表が書いた本です。著者は、20代(人によっては30代中盤まで)で年収700万円を目指すキャリアを推奨しています。
その理由として、年収700万円以上になるためには、ある程度の専門性やスキルが必要になるためです。
都内であれば20代から30代中盤で、明確な専門スキルがなくても年収500〜600万円台をもらっている方は割といるとのことで、ここまでは会社内価値次第でも到達できるそうです。

市場価値と、会社内価値は異なる概念として、市場価値を上げる方法に触れている本です。

市場価値を高めるには、業界×職種経験を選択できれば、有望なキャリアにできるとし、下記の2つを重要としています。
・需要の大きな市場を選ぶこと
・その中でも、他の人に代替されにくい経験、スキルを積んでいく必要があること

また、転職先での活躍についても言及しており、活躍とは、会社の中で上位2割以上の存在になれるかという基準を述べておりました。

年収700万、会社の中で上位2割といった具体的にキャリアで目指すべき基準を提示してくれるキャリア本は意外と他になかったので、非常に読んで良かったと感じられる本でした。また、会社内価値と市場価値という概念もわかりやすい表現で、自分の今の給料が裏付けがどちらのウエイトがよってもたらされているか考えさせられました。

◆やりたいことを見つけたい人向け

一生を賭ける仕事の見つけ方 https://www.amazon.co.jp/dp/B01KUGR3DA/ref=cm_sw_r_cp_api_iskBFbVNQX93K

自分が本当にやりたいこと、自分にとって大切なことから生まれる仕事を「ミッション」と定義し、その「ミッション」の探し方を解説してくれる本です。

その探し方として、自分の「原体験」と「価値観」をもとに自分が何を達成できると、喜びを感じられるのかを見極めていくことが述べられています。

その理由として、ビジネスでも、社会には解決すべきさまざまな課題が存在し、それは誰かが挑むべきテーマだが、しかし、必ずしも自分が挑まなければいけないものではないことを挙げられております。

キャリアショック どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるか? (ソフトバンク文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4797336218/ref=cm_sw_r_cp_api_fab_UskBFbKXRFH8X

自分の働く動機にマッチした仕事が、幸福のキャリア形成につながる、という点が私は特に印象に残りました。

この本によると、給料が上がれば、幸せになるというわけではなく、それはお金という側面のみの話という指摘をされております。
「幸福のキャリア」か「不幸のキャリア」かを決めるのは、自分の動機にほかならず、自分の動機を知らない限り、動機とマッチングした幸福のキャリアはつくることはできないと述べられておりました。
「やりがい」を求める人は、動機を求めているのかなと感じました。

◆転職面接について知りたい人向け

年収が上がる転職 下がる転職 https://www.amazon.co.jp/dp/4799108670/ref=cm_sw_r_cp_api_fab_ptkBFbNFEM5TX

本のタイトルが秀逸でキャッチーなので、読んでみたくなりました。
転職活動を始める前に私は読んだので、面接で聞かれること3つは特に参考になりました。
1. 今まで何をやってきたのか
2. 何をしていきたいのか
3. なぜうちなのか?

「転職活動」についてあまり情報を持っていない方向けの入門編の本かなと感じました。


◆キャリアの選択肢がいくつかあり、どれにするか迷っている人向け

10年後、後悔しないための自分の道の選び方 https://www.amazon.co.jp/dp/B01N994JFV/ref=cm_sw_r_cp_api_pGkBFbNFQ3YXF

転職活動をしていて、次のキャリアはどの道に進むべきなのか迷ったときや、複数の企業から内定をいただいたときにどの企業にするか決めるときに本書の内容が参考になりました。
「複数の選択肢を洗い出し、プラス面とマイナス面、メリットとデメリットを比較検討し、ある時点でその選択肢を見返して、自分自身で決断をすべき。」という内容が役立ちました。
転職先を決めるうえで、どっちもどっちな場面に出くわすと思います。そのときに本書に書かれていたように、メリットとデメリットを書き出してみると、考えが整理されて、判断がしやすかったです。
そして、最終的な決め手として、自分の転職活動の軸の項目も設けると良いと思います。
事業内容に共感できるか、成長できそうかどうか、一緒に働く人に魅力があるか、裁量がどれくらいあるか、マネジメント経験が積めるかなど、転職活動の軸は人それぞれだと思いますが、軸に関しても比較検討しておいた方が自分の選択に納得感が得られると感じました。


◆キャリアの選択肢として「コンサル」に興味がある人向け

ビジネスエリートへのキャリア戦略 https://www.amazon.co.jp/dp/B00NULN1HA/ref=cm_sw_r_cp_api_IFkBFb4HW3MFF

本書では、自分のキャリアビジョンを一足飛びに目指すのは無理がある場合でも、ワンステップ、ツーステップと「キャリアの階段」を作ることで、実現可能性が高まるとして、具体的に間に挟むステップとしては、コンサルという選択肢がオススメされています。
コンサルは未経験採用も行っており、コンサル経験後に入りたかった職種につける可能性があるとのことでした。
 「キャリアの階段」に似た話は他のキャリア本にも出てきます。キャリアの階段の具体的な案として、コンサルをオススメしている点がこの本の特徴かなと感じました。


◆まとめ

キャリアを構築するうえで特に大事なのは、自分の強みが何かを言語化すること、どの業界や職種で頑張るかを決めること、の2点に尽きる気がします。そのために下記4冊が特にオススメです。どの本が一番良いかは相性もあると思います。
私の場合はこの4冊が自分のキャリアプランに良い影響を与えてくれました。
個人的には、苦しかったときの話をしようか、をまず読んで、自分の強みをある程度明確にしたうえで、他の3冊も読むと尚良いかなと思います。

・苦しかったときの話をしようか
・転職の思考法
・「いつでも転職できる」を武器にする
・キャリアロジック


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