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音楽で平和を取り戻す 作品を

テンポル・バート

東京銀座でライブハウス「F」経営しています。しかしながら、世界的大規模な感染症のため、ライブハウスは休止。 自分たちにしか出来ないこと考え抜いた結果、オンラインで楽しめる作品を作ることにした。

この作品のストーリーは単純だが、中身にはその時から不思議と自信があった。

なぜなら「F」はプロのミュージシャンメンバーが揃っているにも関わらず、提供しているものは聞き感触の良い音楽やプロの演奏そのものではなく、素人の方々に生演奏や、音楽の楽しみを体感してもらう事を目的としていたからだ。

どうすればお客様が分かりやすいかやり易いか、より楽しんでもらえるのか。音楽を楽しみながら教える事、これはまさに毎日やって来た事だった。

テンポル・バート制作開始

私は興奮気味であったが、そのはやる気持ちを抑えながらメンバーに新しい企画を告げた。


『みんなで子供番組を作らない?』


きっとメンバーはまたうちのBOSSはいきなり何を言い出すのかと呆れたのではないかと思う。
だがメンバーの多くは『良いじゃないですか、やりましょう』『面白そうですね』など前向きな返事をくれたのだ。思わず胸を撫で下ろした瞬間だった。

どんなに本気でやろうと思っていても、信念や確信があったとしても、一人でやるわけでない以上、みんながその気になってくれなければ完成させることは決して出来ない。
しかし解決しなければならない事も、勉強しなければならない事も山積みだった。そしてそれらは全て手探りだった。それでも私の決心は固かった。

立ちはだかる問題は多い...

まずは収入面。収入は当たり前にゼロだった。かかる費用は、製作費、何よりメンバーの生活費もある。私は融資を受ける為金融機関を走り回った。そして助成金、補助金、給付金、何百ページも読み勉強し、出来る申請は出来るだけした。

今回何よりの難関は、初めて映像を扱う事だ。

カメラは携帯電話しか使わない全くの素人。編集ソフトなどはもちろん使ったことはなく、それどころかはっきり言って私はアナログ人間なのだ。

誰かに頼りたいところだが、専門家を雇うほどの余裕はない。

必要な機材から勉強することにした。使い方、テクニックもその方面の友達に教わったり調べたりしながら、あとはやりながら覚えるしかない。

衣装も小道具も全て手作りにした。

メンバーに合わせデザインを考えた。ありがたい事に私は頭の中のイメージを具現化するのが得意だった。これは映像を撮る時にも大いに役に立った。
だが衣装や小道具の制作自体は私だけでは間に合う筈もない。そこは手先の器用な人物が身近にいた為とても救われた。

音楽の事だけはメンバーがズラリ揃っているので、バッチリ頼らせてもらった。だがメンバーとしても初めてのチャレンジは多く、沢山の試行錯誤をしてくれた。沢山喧嘩もした。沢山話し合った。そしてみんなの信頼は深まって行った。
劇中で使われる楽曲は、全て彼らの作曲、編曲、録音、編集によるものだ。私は彼らの力を改めて見せつけられた。私は彼らを心から尊敬している。

時間との戦いでもあった。

収入が無い中、何とか給付金で繋いでいる間に、それら全てをやらなければならなかった。
それでもやるしか無い、どんなに無理に思えても進むしか道はない。


諦めれば全てが終わる。。。


私自身それにより大きく人生が変わってしまうし、何より私自身が彼らと離れたくないという気持ちが強かった。10年以上の経営の中、最高に良いメンバーが揃っていた。これからも受け継がれていくだろうこの雰囲気を、私は手放したく無かったのだ。

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