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緊張するかエトピリカ


2023.4.14

夕方見たテレビで葉加瀬太郎がゲストに来てて、
ピアノとチェロのトリオで「エトピリカ」を演奏してた。(葉加瀬太郎の有名な曲。トゥールールルーってやつ)
演奏の前の好きな音楽家の話をするときもそうだったんだけど、ヴァイオリン弾いてる時のその表情がもう、絵に描いたようにいい顔!
余りにも絵になるから、はんこで彫りたくなって動画を撮った。
そのいい顔具合といったら、笑っちゃうくらいいい顔だし、なんというか泣けちゃうくらいいい顔だったんだよなあ。

葉加瀬太郎のこと知らないだれが観ても、音楽を好きなんだなあ、ってうっとりしてるような表情。
あの表情がもし演技だったなら、それはそれでアーティストだし、演技として評価できる。 

やっぱり心から何かを喜んでる人を観るのって、なんの得がなくてもはたから見てる方も満たされたような気持ちになるものだなあ。
最近本で脳内がα波の状態の人の歌声を聴くと、聴いた人も同じα波になるということを知った。
あと、波長もだけどミラーニューロンとかもあるし、きっとその人の喜びが波及して感じられるんだろうな。


最近、人前で歌う機会を与えてもらうことがたまにある。
うれしいんだけど、どうしてもうれしさとかよりも緊張の度合いの方が多い。
うれしい<緊張
まだライブは2週間くらい先なのだけども、考えただけで緊張して心臓とか肺らへんがギュッとなる感じがある。

3月のライブの時、歌ってる瞬間にほんの10秒くらい、わーたのしいって思えた時間があったけど、ライブの前はそわそわそわそわしてたし、後もなんか評価が気になって落ち込んだりした。
他の人の演奏をみて、気づいたら(練習しなきゃ)(もっとがんばらなきゃ)みたいな気持ちになってて、いやいやいや別にそういうのいらないんだった!って思い直した。

1年半くらい前から、歌をつくったりウクレレを弾いたりするようになって、歌うことや、歌をつくること、演奏することの、ほとんど根源みたいな喜びを知って(というか思い出して)、その頃に、上手下手じゃない!自分が楽しむためにやることが大事なんだって思った。
「上手下手じゃない、楽しむためにやる」って書き起こしてみたら本当月並みな言葉だなあと思うけども、これに実感が伴うとけっこうな発見だったんだよな〜。
やっぱり保育園から大学と、教育も習い事だって部活だって、評価評価の世界で生きてきたからね。
上手下手が物を言う世界で成長期思春期過ごしたらやっぱり根強いです、思い込みが。

人前で演奏することにイキイキしてる人や、その場に合わせてのパフォーマンスができる人を観て思ったのは、こういう人はライブに向いてるよなあと思った。
私は授業で数学の発表をするとかそんなことでも心臓がバクバクしてたような人間だし、ライブとかよりも、事前に一人でなにかしらやったことを出来上がったものをみてもらう形のほうが向いてるのかもなぁとか、ぼんやり思ったことを話してみる。

精神世界に詳しいけいこちゃんは「もしかしたらトラウマとかがあるかもね」と言った。小さい頃の思い込みや小さい傷があるかも?と。
インナーチャイルド(小さい私)に聴いてみることをおすすめされて、ちょっと思い返してみると、ピアノの発表会の光景が出てくる。
考えてみたらピアノって間違ったら立て直すのが難しかったり、聴いてる側も表現を聞くというよりは上手にできるかをみてるし、シーンとしてみんなが聴いてる中で一人で演奏するって考えてみればかなり緊張しやすいシチュエーションだよなあ。
想像してみたら今でもやりたくない。笑

けいこちゃんに、あれがトラウマだったかも?とか話しながら、やっぱり人前で演奏するの向いてないかもなあとか話す。
ライブに行くのって好き?どんな風な感覚が好き?って質問をしてくれた。
私はライブに行くのが結構好きだなと思う。
たぶんその人の世界の中にぐっと入り込むような感覚が好きだ。あとは日常生活のなかで何かしながらバックミュージック的に歌を聞くのとはまるでちがって、音楽以外のことが削ぎ落とされて、音楽だけを聴いている時間。そうするとより歌詞が入ってきたりする。

けいこちゃんは「そしたらそういう風に聞いてくれるような場を作ったらいいね」って話してくれた。

その3日後
お母さんと友だちの結婚式のスピーチの話をしてて、「あんたは昔から本番につよいよね」って言われた。
いやいや、私人前でめちゃくちゃ緊張するし、と話すと「ピアノの発表会とかあんまり練習してないわりにまちがえずに弾いたりしてた」と言われた。
ちょうどピアノの発表会のことを思い出した3日後。タイムリー。
たしかに思い返してみたら、めちゃくちゃに緊張したとしても、パフォーマンスがめちゃくちゃボロボロになるわけでもない。
その辺不思議だ。
側からそばでみてた母からすると私は本番につよい人だったらしい。

それからライブの時は、「私は本番につよい」と思って挑んだら、以前よりも緊張せずにいれた。

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