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新卒入社から7年。退職を決意した。脱臭炭女を卒業したい

都内の女子大を卒業して新卒で入社した会社に7年勤めた。入社したときは3年で辞めて違う会社に行こう。そんな風に思っていたのに居心地もよくて、評価もされ続けて、部長職になって、ようやく退職を決意した。

仕事が好きだったはずが仕事が嫌いになりかけた。

今まで一度も辞めようと思わなかったわけではない。むしろ毎日のように思っていた気がする。周りからは『出た!辞める辞める詐欺』と言われるほどに。少しだけこの7年を振り返ろうと思う。

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私は昔から女性誌がすごい好きだった。高校生のとき年間で120冊以上の雑誌を購入していたほどに、女性誌に魅力を感じていた。まったく勉強はできないけど、自分は編集者になりたい、そう思った高校3年生のときの私は、編集の専門学校の学校説明会に行っていた。ただ、母親に『専門学校よりも大学のほうが楽しいよ。玉の輿にも近づくよ(これは冗談)』と言われ大学へ入学。我が家は職人一家で父親も母親も姉も専門学校を出てるからこそ、私ぐらいは大学へという気持ちがあったのだと思う。大学時代のことは記憶がなく、気づいたら就職活動。出版社なんかは絶対受からず、んークリエイティブなことをやりたいって意味だったら広告でもいいかも!?と思って説明会にいくと、どこもかしこも『時代はWEBだ!』と言われ、あれよあれよとWEBメディア系の会社に入社していました。

入社すると配属されたのは新規事業部。女性対象メディアということもあり女性だらけの部署に少し戸惑った。配属されたチームの課長が今思うとTHEボスみたいなバリキャリ女性で(Theoryの白ジャケットにでっかいピアスつけてる感じ)、私の仕事の基盤を作ってくれた方。入社してからは、バリキャリ課長とバディみたいな感じでいつも一緒だった。商談中に私がクロージング出来ないでいると机の下で蹴られるし、契約関係の管理を私に任せて合コンに行っちゃうし、私が悔しくて泣いていると『仕事中に泣くなんて給料泥棒!』と罵倒された(笑)※今は社員1万人以上のクリーンな会社になりました

でも、圧倒的なカリスマ性といつでも私を勇気づけてくれる不思議なパワーを持った課長が大好きで、この人に認められたい、そんな一心で仕事をしていたら気づいたら全社表彰式で新人賞という賞をいただいていた。その課長のことは今でも感謝しているし大好きな先輩のひとり。

そこから5年連続で賞を取り続け、事業部で最年少で課長になり、部長になった。

ただ、課長職についてからふと思った。私、『何か能力あるっけ?』と。ただ誰よりも仕事をしていただけ。目の前のことに追われていただけ。オール3.5みたいなスキル。私の思っていた1番は、こんなんじゃない。そんなことに気づいてからは、本当は能力がないことを隠すことに必死だった。自分の能力以上に評価をしてもらっている自覚はあったし、すごい分厚い下駄履いてる自分がこけて、ねん挫しないように必死だった。

売り上げ予算を達成し続けること、クライアントの信頼をつなぎとめること、事業部のロールモデルで居続けること。すべてに追い込まれて朝起きたら吐いてしまうこともあったし、心臓がバクバクして眠れないこともあった。でも立ち止まることはあまりなかった。どこかで『調子に乗ってる』『本当は能力ないくせに』そういわれたくなかったから。もっと仕事しなきゃ。誰よりも仕事しなきゃ。そんな風に追い込んでいたんだと思う。深夜2時とか3時にタクシーで帰ることや誰よりも早く来て仕事をすること、休日出勤も当たり前のようにしていた気がする。


部長職になると自分の無力さが隠し切れなくなって、崩壊した。能力がなくても量をこなせばある程度成果が出る課長職と戦略をもってチームをどう動かすか、みんなに方針を示して指揮をとるか、考えなければいけない部長職の壁は本当に分厚かった。

せっかく任せてもらえた新規チームもボロボロでクライアントにも社内にも部下にも何も還元できない自分が悔しかった。

私の理想と仕事量についていけない部下たちは毎日泣いていた。泣くたびに『じゃあ私がやるね』って私が巻き取っちゃうからより最悪。部下たちは承認欲求が満たされないままだった(前回の記事に書きました)

そんなときクライアントに言われた一言にぐっときた。

『カスタマーはどう思ってるんかね、カスタマーメリットってなに?』

ごくごく当たり前だけど、クライアント、社内、という評価基準に追われていた私にとっては、はっとさせられた出来事だった。カスタマーのメリットについては商品設計上の議論のひとつでしかなかったけど、サービス自体、私が働くこと自体、間接的にでもカスタマーに喜びは与えられているんだろうか。そんなことを真剣に考えさせられた。

それぐらいから私の居場所はここではない。そんな風に思い始めた。

評価されてるから頑張らなきゃ、完璧を目指さなきゃそんな風に自分を苦しめてきたからこそ、少し楽になった。何度も辞めるって上司に言ったことはあったけど、役員に退職の話をしたのは初めてだった。

私の想いを告げて別の職種を提示されたけど、ひたすら悩んでやっぱり退職しますとお伝えしてようやく7年間で職場を離れることを決意した。


仕事が好き。それは退職をした今でも変わらない。


私をこんなに仕事人間にしたのも、仕事を好きにしてくれたのも、最初に入社した会社がこの会社だったからこそだと本当に感謝している。

その時々に必要な上司に恵まれて、泣きながら私に認められたい、私の力になりたいとついてきてくれたメンバーにも本当に感謝している。

なんでも挑戦させてくれた環境、いつも評価をしてくれた組織、とっても人にも環境にも恵まれた社会人生活長めの第一章って感じでした。

仲の良い同期から言われた『◎◎は(私)脱臭炭みたいな人。すべての悪いものを吸い取って自分が犠牲になれる。でもこれからは、自らいい匂いを放つ人になってね』

次に行く会社では自分自身がもっと楽しめるように。もっと自信をもって仕事ができるように。そう思って転職を決意した。私が一生懸命働くことでカスタマーや周りにいる人たちが幸せになったり元気になればいいと思う。

そんな働き方が出来たらいいなって思う。





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初めまして。アラサーOL。都内で広告関係の仕事をしています。極々ふつうの何も取り柄がない私ですが、モヤモヤしてることなどをツラツラと書きためようと思います。
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