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映画鑑賞記録 - 2020年2月編

「ジョーカー」(2019)

レンタルにて鑑賞。去年タイミングを逃してしまい観れなかった話題作。
とにかく、ホアキン・フェニックスの演技力が圧倒的すぎます。この撮影のために20kg減量したという体つきも凄い。

とにかくレビューが難しい作品。1000人いたら1000通りの解釈が存在してしまうような作品です。どのようにしてジョーカーが生まれてしまったのか、我々ですらジョーカーになりうるのではないか、そんな哀しく重い物語。
しかし、この映画を作り上げた製作陣に拍手。素晴らしい映画。とくに音楽が素晴らしかった。

「プロメア」(2019)

トリガーというアニメーションスタジオが手がけた長編アニメーション作品。
トリガーと言えば「キルラキル」「リトルウィッチアカデミア」「SSSS.GRIDMAN」を手掛け、立ち上げ人の1人である今西監督は「天元突破グレンラガン」も手掛けたというアニメファンならテンションが上がらざるを得ない作品。

上記作品を見たことがある方ならわかると思いますが、トリガーといえばそのハイテンションさ・派手な演出が魅力です。

じゃあこのプロメアはどうか。
111分ずっとハイテンション。常にクライマックスのテンション。疲れる。マジで。とにかくトリガー作品の全力投球を111分に濃縮還元ニンニクマシマシ。なんだこれ。とにかくそれを楽しむ作品。

キャスト陣よかったですね。メインキャラが松山ケンイチ・早乙女太一・堺雅人なんですけど良かった。特に松山ケンイチ。

しかし、単純に対してストーリーがおもんない上になんかハイテンションすぎて絵が見辛い。これマジ。なので評価低くなっちゃった。

「ワンス・アポン・ア・タイム・ イン・ハリウッド」(2019)

クエンティン・タランティーノ監督作品、かつレオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピットの共演。なにそれ。それだけでお腹いっぱい。

「ワンスアポンアタイム」ってよく聞く言い回しですが、「昔々○○なところに・・・」っていう昔話の頭につくやつなんですよね。この映画は60年代後半のハリウッドで起きた事実をもとに「もしこんなだったら・・・」というフィクションを描いています。

160分という上映時間は気にならないくらいに楽しめました。そもそも主演陣の演技観てるだけでとても満足できますし、ストーリーや色彩感(セットや衣装)がとても粋で美しい。良い映画でした。最後の最後でタランティーノ節全開になるところ、好き。

「白雪姫」(1937)

Perfumeが出演した「ディズニー マイミュージックストーリー」というプログラムを観たいがためにディズニーデラックスに加入スタート。
まあスターウォーズ関連も見たいからちょうど良いですが。

私は東京ディズニーリゾート好きとして生きてきたのですが、まさかの「ほとんどディズニーアニメーションを観たことがない」という。
この際ですし長編をたくさん観よう!ということで原点である世界初の長編アニメーション「白雪姫」をチョイス。

とにかく80年前の作品と思えないくらい凄い。ホロスコープを使い、人物描写がリアル。
そしてディズニーのお約束的演出はこの頃から健在。

しかし、魔女が毒リンゴを作って白雪姫を殺す件が全90分のうち最後の10分くらいに詰まっていて笑ってしまった。いつまで小人と白雪姫が出会う件やるねーん!
まあ80年前のやつだしいいか。

「美女と野獣」(1992)

きましたねー。名作。
僕は3年前にエマワトソン主演でやった実写版を鑑賞済みでしたがやっぱり良かった。

メインテーマはいつ聴いても名曲だし。ベルと野獣のなんともいえない距離感?も良い。晩餐でのミュージカルシーンはさすがディズニー。

しかしこれも展開がラストに詰まりすぎ笑
実写版の方がどうしても見応えがあったように感じてしまったのですが、裏を返せばそれだけ実写版の完成度が高いということ。アニメ版と合わせて是非観てほしい。

「パラサイト 半地下の家族」(2020)

きちゃったよね。パルムドール&アカデミー賞4部門受賞。しかも監督賞・作品賞・脚本賞。最強の映画だろこれ。ハードルは何もしなくたって上がりますよねえ・・・

結果、期待に答える形でしっかり面白い映画でした。なんでしょう、色々なメディアでも言われていますが予告編以上の情報は全てネタバレに入ってしまうのでなかなか言えない。

でも、まず前提として「面白い」映画であることには間違いなく、その土台には今の韓国の社会情勢などが現れています。一つ一つのワードや映る景色が伏線になっていたり、とにかくポン・ジュノ監督ってマジですげえ人だなと。
しかし、賛否両論になっているのも十分理解できる展開なのは明らかな作品でした。万人受けするかと言われるとそうではない。しかしとりあえず観てほしい一本。

「マイティ・ソー」(2011)

周りのアベンジャーズトークについていけず寂しかった2019年。(エンドゲームのせい)
今年こそはその輪に入るべくMCU(マーベルシネマティックユニバース)を1から学ぶ年。
アイアンマンは去年観たんで今回はこちら。

やっぱりマーベルは深いこと考えずに観れるので良いですね。ヒーローが悪者を倒すというシンプルな構図が分かりやすくていい!ソーは神話と融合した物語になっていて、そこもまた新鮮で面白い。
早く続編が見たい!

「リトル・マーメイド」(1989)

いやー。名作すぎて驚きました。あたりまえだけど。てかこれ30年も前の作品なんですね。そこにびっくり。

ディズニープリンセスと王子の愛というお決まりの要素はもちろん、(姑息すぎる)ヴィランであるアースラの悪行、思春期の娘を持つ父の葛藤などいろんな要素が含まれてて良い。そして「パート・オブ・ユア・ワールド」「アンダー・ザ・シー」はやっぱり名曲。歌曲シーンだけでも見返してしまうレベル。

ディズニーシー行きてーーー!

「アド・アストラ」(2019)

ブラッドピット主演。太陽系の彼方へ姿を消した父を探しに宇宙へと繰り出すという前情報を観て「うわー面白そう!」と思っていたので鑑賞。

これね、予告編のつくりとかが悪いと思います。予告を観ればインターステラーのような「スペースアドベンチャーモノ」に思えるんですがまっっったくそんな映画ではなくて、あくまで「宇宙の孤独」「人間の孤独」「静寂の恐怖」を描いた静かーーーな作品なんですよね。言葉数は少ないし、展開は暗いし、ブラピによるモノローグがかなり多い。その予想とのギャップのせいで評価が低くなっている印象。本来のテーマから見ればいい映画でした。

しかし、いかんせん静かな映画が120分フル尺で続くのは結構厳しかった。同じようなテーマを扱ったアルフォンソ・キュアロン監督の「ゼロ・グラビティ」は90分の作品でしたのであまり退屈さを感じませんでしたね。そこが結構きつかったかも。

「インクレディブル・ハルク」(2008)

がんばってアベンジャーズたくさん見るぞ!シリーズ。
評価が低い低いと言われている割には意外と楽しめた。バトルアツいし。

しかしシナリオがなんかアガらない。まずずっとお話が暗いんですよね。良くも悪くもマーベルっぽくない。んでもって御都合主義的展開がちょーっと目を瞑れないレベル。

主人公、どっかで観たことあるなと思ったらあのファイトクラブのエドワードノートンでした。どおりで。

「1917 命をかけた伝令」(2020)

洋画には「これこそ映画館で観るべき作品」というものが多いですがこれほど映画館で観るべき映画はなかなか無いのではないでしょうか。
ご存じの方も多いと思いますが、この作品は全編ワンカット風に撮影されており、映像への没入感がとんでもないです。また演出や風景全てがとてもリアル。当時の戦場ってたぶんこんな感じだったんだろうな、と感じさせてくれます。素晴らしい作品でした。

しかし、個人的な話になってしまうのですが私は小さなころから大きな音が苦手でして……ライブなどに慣れた今はほとんど改善しているのですが映画などにありがちな「唐突に鳴るデッケエ音」がいまだに無理。というか反射的に耳を塞いでしまい、それ以降「デカい音が鳴る恐怖」に勝てなくてずっと耳を塞いでしまうんです…この映画はそんなシーンが多々あるのでかなり疲れてしまいました。

てことで2月は11本観れました。やった!






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