超絶怒涛の妊娠後期の話

はい。超絶怒涛の妊娠後期になりました。なお、中期の話は面白くないので、書きません。あえて書くとしたら、「戌の日に安産祈願に行ったよ！たまたま森山未來の誕生日だった！安産祈願と森山未來の誕生日を共に祝えてよかった！」と「マタ旅行った！」くらいですかね。妊婦と思えないくらい健康に楽しく過ごしてました。

↓過去記事

8か月に入りました。「妊娠後期つっても、大して変わらんじゃろｗ」と思っていましたが、変わります。
「妊娠後期はどんな症状が出るの？？？」とかよくコラムで書かれてますが、マジで書かれてることが大体起こります。「このコラムの書き手たちは預言者なのか？」と思うくらい起こります。

○腰が痛え

腰の痛さは中期でもそこそこありました。が、その比じゃない。あとお腹が大きくなってきてかがむのが難しくなります。しゃがんでから起き上がるのも難しい。歩くのも歩き始めは「どう歩いてたっけ」ってくらいよちよちあ歩きになってしまう（少し歩くと普通に歩けますが）。

なので、朝起きあがれない。というか「どの方向を向いてどこに力を入れたら起き上がれるんだっけ……？」と一瞬フリーズします。
床に落ちているものを拾ったり、持ち上げたりするのもしんどい。的確に「腰が痛い」。前日に無理して掃除や片付けをすると次の日ちゃんと「腰が痛い」。
あとお腹が大きくなるので足の爪が切れなくなります。無理やり頑張って切ってるけど。

○歩くの遅くなる

妊娠初期も歩くのがしんどくて亀スピードでの歩行でしたが、より一層遅くなります。なおかつ、初期と比べて違うのが体が重い。そして子宮が肺を圧迫しているので普通の速度で歩くと速攻で息切れしてしまうのでゆっくり歩くしかない。
全体的に動きが鈍くなるので、マジで前から歩きスマホの人が来ると全然避けれない。マジでめっちゃ怖いからやめてくれ歩きスマホ。
真正面から歩きスマホの人が来たら立ち止まるか、すっごくゆっくり歩くようにしてました。こちらで急に方向転換するとバランス崩してコケるので……（それでもスマホをガン見したまま、全速力でぶつかってきたお姉さんもいましたけども……都会は怖いね……）。

先ほども書きましたが、早めに歩くと速攻で息切れするのでしんどい。友人と普通に歩くだけで、「一人だけ全速力で走ったんか？」くらいに息切れします。妊婦と歩くときはゆっくりが良い。これはね、覚えておくと今後の人生で役に立ちますよきっと。

中期は結構スイスイ歩けたので、買い物も一人で行けましたし、友人と歩くのも（そんなに早歩きはできないですが）できました。
後期に入るとマジしんどいです。スーパーではカートにカゴを入れて、お腹に当たらないようにしないと買い物できない。友人と歩いてても「ｾﾞｴ……もうちょっと……ﾊｧ……ゆっくり……歩いて……」という感じ。中期はなんとか歩けたんですが、後期はマジ無理。こんなに遅くなると思わなかった。歩くだけで重労働。

そのくせに病院では「散歩してくださいね！！^^」とか言われるので、散歩することになる。歩きスマホにビビり、息切れしながら頑張って散歩……。なるべく配偶者と一緒に歩くようにしてましたが、彼も歩きスマホが向かってくるたびに「歩きスマホまじ怖いね！？」と言ってました。そうなんだよね……。特に駅、人の多い場所（商店街や駅前）、曲がり角（急にスマホ持った人が現れるの本当に心臓に悪い！）はマジでやめてくれ、イヤホンしながらの爆速歩きスマホも怖いよ……。

○す、座らせてくれェ！！｡・ﾟ・(*/□＼*)・ﾟ・｡

立っているのがしんどくなります。わかりやすくしんどい。座りすぎても腰が痛いし、立ち上がるときしんどいんですが、立ち続けているのが一番つらい。
胎動が激しくなってくると、立っているときにバコスコ殴られて「いててて……」となります。「痛いよ……落ち着けよ……」とお腹をさすると「妊婦アピールしてwウザw」とか言われがちですが、お腹をさすっているときの気持ちとしては「おさまれ！！！痛いんじゃ！！」です。アピールしたいのは赤子に対してだけです。赤の他人のお前には向けてないんだよ！！！（妊娠中のストレスで架空の人に当たる）。

特に電車内で立っていると本当につらくて、揺れるから転びやすいし、胎動も「わ〜い電車〜（バコスコ）」という感じだし、混んでるとお腹圧迫されるし、無理して立ち続けると立ちくらみが起きて、しんどい。
初期〜中期は「妊婦とはいえ、あたし健康だからなあ〜^^」というノリだったので座らなくても大丈夫でしたが、後期になるとマジでしんどいので「席が空いたら速攻で座っていこう」という気持ちになります。
なるべく優先席付近や空いている車両を選んで乗るようにはしていたんですが、たまーに優先席でイヤホンしてショート動画を見ている若者がいると「フーン、ショート動画見る余裕あるんだ？？？？こちとら携帯を出す元気もなくてただひたすら景色を見て目的地に着くことをただ待っているとこだが？？ショート動画を見る余裕はあって？？？目の前の？？そこそこでかい？？？妊婦のお腹を見る余裕は？？？ないんだ？？？」とブチギレそうになります。妊娠中はイライラしやすくて良くないですね。本当にすぐイライラします。

「電車乗らなきゃいいじゃんw散歩したほうがいいなら徒歩で移動すればw」と思うかもしれませんが、こちらとしては産休まで会社に行かなきゃいけないし、会社も時短にしてもらってなるべく人がいない時間の電車に乗っていました。たまに帰りが遅くなったり、体調のせいで出社が遅れて混んでる時間になっちゃったり、ギリギリ座れない程度の混み具合の電車に乗ったりしたときに優先席ショート動画若者を見ると本当にしんどい。君、優先席って何か知っとるか？あと最近は外国人観光客の方が優先席を陣取っているパターンもあり、結構しんどいですね……。英語でも優先席って書いてあるよ……？読めないんか……？おん……？

○頻尿、泡立つ尿……。尿トラブル増える。

妊娠すると腎臓が押し潰されて腎臓があんまり機能しなくなって尿糖や尿蛋白がでやすくなるらしいんですが、甘いものやタンパク質を食べすぎると尿が泡立ってビビります。検査では引っかからなかったのですが、それでも泡立つ。これが結構ビビるし、嫌です。

そして、子宮で膀胱も押し潰されるので頻尿になる。「さっきトイレ行ったのに……！」レベルでトイレに行くことになります。尿漏れも起きやすいので、出かけるとき（すぐにトイレ行けなさそうなとき）は尿漏れパッドをしてました。マジ安心感がすごいから、悩んでる人はすぐ買ったほうがいい。

尿の悩みが多すぎて、「妊娠ってどうすっか？」と聞かれたら「頻尿がつらい」と速攻で言ってました。頻尿つらいよ。配偶者がトイレに籠城しがちなので、「なんでお前！！！！トイレでyoutube見てるんだよ！！！早く出てこい！！！！トイレさせろ！！！！」とブチギレること多数でした。

あと残尿感もすごい。「さっきトイレ行ったのに……」「トイレしたのにまだある感じがする……」とモヤモヤします。
あとはわたしはあんまりなかったんですが、便秘がひどい人もいるらしく、人それぞれですね。

○出かけるの、怖い……！

「人間って本当に他人のことそんなに見てないんだな」と思うくらい、見てないです。みんなスマホに夢中。そのスマホの中に愛は、あるんか？（何？）
なので、仕事で銀行に行かなきゃいけないときもかなりビビってました。マジで怖い。全然他人のこと見てない。

遊びの予定は大体７ヶ月終わりくらいまでにしてましたが、大正解でした。８ヶ月目くらいは配偶者と一緒ならお出かけもしていましたが、９ヶ月超えるといざというときに休める・家に帰れる距離じゃないと怖い。地元の散歩ばかりしてました。

○準備すること多すぎワロタ

いよいよ出産準備が近づいてきた！ので入院・陣痛バッグを用意します。陣痛が来て、病院から「来てください！」と言われたときにサッと持っていくためのバッグです。入院時のスキンケアやパジャマ、出産後の下着や小物を準備。

それに加えて、生まれてくる赤子グッズの準備。ベビーベッドや沐浴用のベビーバス、肌着やおむつ、哺乳瓶やミルクなどなどあるんですが、マジで用意するものが多い。そしてその種類も多いし、何をどの程度使うかわからない。
自分の母乳は出るのか？ミルクばっかり飲むのか？哺乳瓶の消毒方法はどれがいいんだ？ベビーベッドはどこに置くんだ？大きさはでかいほうがいいのか？小さくていいのか？と、わからないこと＆やったことない＆人によってかなり変わることを一気に準備する必要があるのでかなり大変。

そして、何より、両方めっちゃお金かかる。入院バッグは「持ってる旅行グッズから準備すればいいや🎵」くらいの気持ちでしたが、「待って、産褥パンツって何？」「授乳ブラってマスト？？」と新たに買うもの（しかもこのときにしか使わないもの）が結構ありました。ケチなので楽天で安いやつをセール中に購入。
雑誌やコラム、体験談を読むと「ペットボトルストローがあると起き上がらなくていいからおすすめ！」「スキンケアは〇〇って商品がいい！」と書いてあり、どんどん買ってしまう……。

赤子グッズも「ベビーバスとベビーベッド、レンタルしました🎵」と思っていても「ベッドだけじゃなくてマットレスも借りなきゃじゃん……えっ、防水シーツも必要？」「ベビーバスはあるけど、洗剤とお風呂上がりの保湿グッズも必要なのか！湯温計もマスト！？」とどんどん買うものが増えます。服も買うだけじゃなくて水通ししなきゃいけないし。
レンタルだけでも３万円、その他購入品で３万円使いました。お金ぶっ飛んでいく。生まれたらもっとお金かかるんでしょ？怖すぎる。

○め、めまいが……！！！！頻発！！！

そもそも貧血になりやすい妊婦ですが、妊娠後期になると血液も薄くなるし、血も赤子に取られるし、貧血マックス！！！！です。
血液検査をしたら貧血の値が引っかかったので鉄剤を処方されたんですが、それでもお風呂上がりや食後はめまいがすごくて、もう目を開けてられない。スマホとか見れない。横になりたくても食後は逆流性食道炎になるから座っているしかない。とにかくしんどかったです。

散歩をしてても「ちょっとお昼食べてこ〜！」とお昼を食べて、散歩を再開すると貧血でふらふらするという……。頻尿なのでトイレも行きたいし……。世の中にもっとベンチとトイレあれ……と思いました。わたしが神だったら最初に「たくさんのベンチとトイレあれ」と言いますね。

○余談ですが、他人に声をかけられることはなかった。よかった。

「お腹大きくなってきて、そろそろ出産ですかって声かけられた！」「性別どっちですかって聞かれて、その後話してたら子育て持論を話すおばさんが……」「ぶつかりおじさんにぶつかられた……」など、いろいろ聞く「妊婦、不特定多数の他人から話しかけられたり狙われたりする問題」ですが、わたしは一回もなかったです。よかった。ありがとう。

というのも、妊娠初期から「舐められたくない」と言いながらツーブロ・刈り上げ、カラーで最も明るい色に染めており、なおかつ基本的にはすっぴんだったのでパッと見、性別不明。
電車内ではなるべく深めの帽子とサングラス、マスクを着用して誰とも目が合わないようにしてました。そして服装もなるべくお腹が目立たないような服や配偶者の服を着ていたので、パッと見て「妊婦だ！」とわかりづらい。このおかげで「（あの人、男……？女……？あ、女の人？あっお腹大きい！）席どうぞ！」みたいな感じで譲られてました。

が、そんな感じでぱっと見妊婦とわからないので、優先席スマホ熱中若者は全く見てくれず、っていうか誰も気づかないときも多々あり、一長一短だなと思いました。妊婦の格好、難しいぜ。

ちなみに、姉（黒髪ロング、当時はマスクとかしてない時期）は結構いろんな人に声をかけられてました。「性別どっち？」とか「年齢いくつ？」とかで聞かれて、30歳を超えたあとだったり、不妊治療めっちゃした後の子だったのに、おばさまにいろいろ言われたりして一喜一憂していたので、やはり舐められないようにしたのは正解だなと思いました。はい。

○総じて、妊娠後期には優しくしてほしい

一口に「妊娠中」と言っても、初期はつわりがつらいし、体調の変化も多いのでマジで優しくしてあげてほしいんですが、中期は結構大丈夫。マジで個人差があるから「安定期だから大丈夫っしょw」とか一概に言っちゃダメだけど。

でも、後期はマジしんどいです。初期の体調的なつらさよりも、物理的な重さが増えてつらい。動きが鈍くなってしんどい。別に「大変ですねえ」と声をかけられたいわけではなく、席を譲る、歩きスマホをしない、優先席はなるべく空けておく（座った場合は周りをちゃんと見て、譲る準備をしておく）をしてもらえるだけでハッピーになります。席を譲ると席運があがって、ライブとか観劇で良い席が当たりやすくなるらしいから、席を譲るとあなたにも良いことがある！！！！良いことあるよ！！！

妊娠後期はマジでしんどかったので、「産後は電車で妊婦さんを見かけたら絶対に優しくしよう……」と思いました。そりゃ子育てしやすい社会にはお金も大事だけど、周りの人の些細な優しさも必要だなと思いました。
あなたも生まれてきた人間。これから生まれてくる人間にも優しくしよう。そんな感じの妊娠後期でした。ただ、歩きスマホと優先席ショート動画マン、絶対許さないからな（めっちゃ根に持ってる）。