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プロゲーマーの収入項目をリスト化してみた

まずはプロゲーマーとは誰なのかという話をすると

競技者: 大会に出場しトップを目指す

配信者: リアルタイムでプレイを披露する

YouTuber: 録画したプレイ動画を編集して投稿する

といった職種がある。"ゲームをプレイすることで稼ぐ"と定義した場合には、競技者ではなく動画コンテンツをつくることを生業にしている場合もプロゲーマーに含まれる。どれか1つの職種を選択するわけではなく、3つの職種を複数かけもちしている人が大半である。

とくに明確な定義があるわけではなく、上記の定義が一般的なわけでもない。他の定義でいうと、日本eスポーツ連合が"プロライセンス"というものを発行しており(https://jesu.or.jp/contents/license_system/)、最も狭義な定義ではライセンスを保有している人だけがプロであると言える。スポンサーがつけばプロゲーマーだという人もいる。繰り返すが、いまのところ定まった定義はない。

で、さっそくプロゲーマーの収入項目をリスト化してみる。

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スポンサー料: 企業による協賛。金・モノ(ゲーミングPC、デバイスなど)どちらも含まれる。チームに所属していて個人にスポンサーがつくというのは稀ではあるが、例えばレッドブルアスリートなんかはチーム所属の人でも個人契約。

所属チームの給与: マネジメントをしてくれるゲーミングチーム(または芸能事務所のケースもあるが)から支払われる給与。プロゲーマー界隈では芸能事務所のように所属タレントが稼いだ金がすべて事務所に集約されるというケースは少なく、広告収入やファンクラブなどは個人が自由にもっていって良いよ、という契約が多い。

番組・イベント出演料: パブリッシャーの公式とか、プラットフォーム(Twitch、ミルダム、ニコニコなど)主催のものといったゲーム関連の番組・イベントへの出演費。最近はテレビ・ラジオといったマスメディアへの出演をするプロゲーマーも。

動画関連広告収入: アーカイブの動画コンテンツをアップロードし、その視聴者数・時間に応じて広告費の分配をもらう。主にYouTube。

配信プラットフォームとの契約金: 動画配信プラットフォームが配信者に自社サービスを使ってほしいがために、お金を出してくれるというケース。(もちろん期間、配信時間などさまざまな条件がある) 日本ではミルダムが主流、海外ではYouTube、Twitch、Mixerあたりが盛ん。

ファンクラブ収入: 動画配信プラットフォームに実装されたサブスクリプション機能や、ニコニコのチャンネル、ファニコンといった専用のサービスを使って"月額いくら"でファンに直接課金してもらう。

投げ銭: 配信をおこなっている最中に動画配信サービスの機能を使ってファンに直接課金してもらう。YouTubeのスパチャやSHOWROOMのギフティングなどの機能はただ課金するだけではなくて、コメントをつけたりキラキラさせたりといった演出付き。

・賞金: 大会に出場して、結果を残すことでもらえる収入。チームに所属していた場合は折半。

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こんな感じである。プロゲーマーの話で一番話題になるのが「賞金」なのだが、実は「賞金」で稼げているプロゲーマーというのはほとんどいなくて、他の項目の収入のほうが圧倒的に多い。

どの収入が多いかというのも人それぞれだろう。極端な話、太いタニマチがいれば投げ銭だけで飯を食える人もいる。キャバで働く女の子が何百万の投げ銭を得たとニュースになっていたくらいだし、最近はVTuberの投げ銭が何かと話題だ。

プロゲーマーになろうと思っている人に注意してほしいのだが、たいていの項目に"手数料"というものがつきものだ。ファンに払ってもらった金がまるっと自分のものになるわけではなく、サービスを運営している企業がいくぶんかの手数料をもっていくのである。

スポンサー料についても、広告代理店みたいなところに頼んでスポンサー契約にこぎつけた場合は、その代理店が20~30%くらいもっていくのである。せちがらいが、それがビジネス。

たとえば野球選手やサッカー選手であれば、チームとの契約金で何千万円・何億円という報道がされて、「あーその金で食べてるんだろうなー金持ちだなー」と想像がつくのだが、プロゲーマーはそうではない。ゲーミングチームは何千万円の契約金を払えないし、大会に出場しても生活が安定するほどの賞金はもらえない。ゲームの興行システムにはそこまでの金が回っていないので(何十億円の放映権契約がある世界ではないので)、仕方ないのだ。

太い収入源に頼れないなりの生存戦略として収入項目が多岐にわたっているとみてもらえると良いだろう。夢の無い話にも聞こえるが、例えばコロナ騒ぎで興行が軒並み中止になっているさなかに、多様な収入項目を確保している人は柔軟で強いのである。

上記のほかにも企業コンサル、ライター、ブログ収入などいろんな収入項目を確保している人がいる。コロナやら自然災害やら不確定な波が次から次へ押し寄せてくる時代をサバイブするために、収入項目が多いに越したことはない。

なんやかんやで稼いで、頑張って生きろ

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プロデューサー。WIREDで『ゲームビジネスバトルロイヤル』を連載中。

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