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デザイナーになるなんて思ってもみなかったという話

#デザイナーになったわけ
これを見たときにきっと素敵な世界が広がっていて、きらきらしているんだろうなぁと勝手に思ってしまいました。
だって、自分が今デザイナー(最近は組織のことしかしてないですが)をしているなんて、周りも、自分も想像していなかったから…

たしかに、中学生の頃は美術が好きだったし、高校は建築科、専門はインテリアデザインという、いかにもデザイン関係に進みそうな感じがありますよね。 その次に来るのが「バーテンダー」じゃなければね。

正直、高校も専門も劣等感しか感じなかった。
思いもつかない設計をする奴、専門の課題で自分で合板の仕組みを調べて合板を使ったチェアをデザインする奴。 そんな中で自分が同じような事ができるなんて思えなかった。

結果、逃避した先はカッコつけてお酒を飲むことだった(※未成年の飲酒は違法ですよ!) 友人たちと近所の喫茶店(夜はお酒も出すという不思議なお店だった)でカクテルを飲んでいたら、カクテルの由来を教えてくれた。「このカクテルは愛飲している人がサイドカーに乗ってからサイドカーって名前になったんだよ。」みたいなね。
そこからカクテルに興味を持つようになって色々飲んでいたら、そんなに好きなら西口の「Bar時代屋」に行ってみたらいいと言われ、未成年ながら突撃。そこには19歳の自分にはとても好きな世界が広がっていた。タバコの煙漂う中で親父と同じ年ぐらいの人が談笑していたり、白シャツ、蝶ネクタイ、黒ベストのバーテンダーがシャキシャキ働いていたり。何もかもがかっこよく見えた。のちに、時代屋で働くことになるんだけどもって、バーテンダーになった話みたいになってきた笑

そこから、色々あってスペインに遊びに行ったり、だたのプー太郎になったり、友人とパチンコばっかりしたりしつつ、飲食業界に長くいたんですが、5歳年上の彼女ができて、その子の妹さんの旦那さんがSEで、めっちゃお金良いよ!と言われ、彼女の年上だし色々考えないとなーと思い、触ったことのないPCの勉強をしていました。

何して良いのか手探りなので、Officeの資格をとったり(謎行動)、夜中まで毎日コナンのタイピングゲームでブラインドタッチの練習したり、迷走しつつ、本屋さんで見かけたDTPの本をみたときにSEより圧倒的に面白そうに見えたことがきっかけでデザインの方向に進みました。

特に言いたいこととかないし、自分でも自覚があるレベルで僕は運が良いんです。なので、こんな適当な感じでフラフラしてたけど、デザイナーという仕事に携わることができています。

僕は今46歳で、27歳ぐらいの頃って本当に未経験で採用してくれる会社なんてなくて、それでもどうにかこの業界に入るための努力をしました。 その頃に未経験を雇ってくれるのは「パチンコ業界 or 出会い系・エロ」のみで、面接で明らかに白シャツから入れ墨が透けているような人が出てきて、一言目に「明日から来れる?」みたいな感じで採用してもらったりしたけど、やりたくないとめげずに1週間分の補正を2日で終わらせ、ひたすらデザインしては、HTML,CSSの勉強をして、TableデザインからCSSになるタイミングでは、ネスケやIE4でも最低限しか表示が崩れないマークアップができるようになっていたりした。

きっとバーテンダーでもそうだけど、作ること自体は好きなんでしょうね。あとは、どうせやるなら楽しくやれるように仕事を作っていくのがキモなんじゃないかな。

僕みたいにフラフラしてたらなんとなくデザイナーになってたなんてのが紛れ込んでる方がリアリティーあるだろうしいいんじゃないかなーと笑

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