#202【組織を『なんちゃってDAO』に寄せられないか?】
先日、私が代表を務める
会社の役員に
『 会社をDAOに変えられたら
面白いよね 』
という話をしました。
案の定、
『 は?
そもそもDAOって何ですか? 』
という反応でした。
DAOとは、
『 自律分散型組織 』
のことです。
一般的な株式会社など、
中央集権型組織とは違って、
組織の中に、
意思決定を行なうリーダーが
いないため、
メンバーそれぞれの合意で
物事を決めていく組織です。
組織に階層もなく、
実にフラットなのです。
DAOの運営には
ブロックチェーン技術が
必要なのですが、
そこまで説明すると混乱するので、
そこは省略しました(笑)
この役員は、
いつも否定から入るタイプなので、
『 我々建設業では不可能です 』
という意見でした。
確かに、
業種的には凄く難しいですし、
そもそもDAO自体、
日本にどれだけあるんだ?
という感じですが、
『 100%完全なDAOにするのは
難しいけど、今の組織を
何となくDAOに寄せてみる
ことはできないかな? 』
と振ってみると、
ちゃんとアイデアが出てきます。
なんちゃってDAO風であれば、
入り口としてたくさんの
考えが出てくるものなのです。
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その直後、今度は
ある若手起業家から
仕事について相談を受けました。
彼は会社員を辞めて、
個人事業主として
独立していましたが、
収支が安定していないことや、
思ったほどの収入が得られない
ことを理由に、
再び会社勤めをしようかと
悩んでいました。
色々と就職活動を行なう中で、
面白い会社を見つけたと
報告してくれました。
その会社は、
株式会社という形態を
とりながらも、
会社と社員の雇用形態や
組織全体が、
DAO寄りだったのです。
さっき話していた内容と
あまりにも合致していて、
タイムリーでしたので、
驚きました。
もちろん、彼には
その会社で仕事してみることを
強く勧めました。
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DAOを運営するには、
日本ではまだ一般的ではないですし、
法律の整備なども含めて、
それなりのハードルがあるでしょう。
でも、
DAOのメリット・デメリットを含めて、
色々な洗い出しを行なうことで、
よりDAOについての
理解を深めることは、
新しい時代を知り、
新しいテクノロジーに触れる
ちょうど良い機会になりますね。
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たとえば、
DAOのメリットの一つとして、
株主が存在しないので、
利益の集中や搾取がない
ことが挙げられます。
また、メンバーのポジションが
基本的にフラットで公平なので、
中央集権型組織にあるような
中間管理職が必要ないのです。
メンバー個々の能力や意思が
発揮されやすいので、
組織としての成果が、
まるで個人の掛け算のように
大きく出やすいのです。
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逆にデメリットもいくつもあって、
例えば事故やトラブル時の
責任の所在や、
リーダー不在による
意思決定のスピード感
などが考えられます。
そして、
ブロックチェーン技術が必要なので、
例えば株式会社のような営利組織を
簡単にDAOにできるのか?
という問題もあります。
しかし、
DAOやDeFi(自律分散型金融)、
メタバース、NFTなど、
ブロックチェーン技術を使った
組織や仕組みは、
今後もどんどんと前に進むでしょう。
その流れに乗り遅れないように、
そして今後、その先頭に立てるように
今から知識や経験を積んでいきましょう。
そして、
可能ならば自分のいる組織を
DAO寄りに作り変えていけないか、
考えて行動してみては
いかがでしょうか?
組織のアップデートは、
意外と近い将来に起こりそうです。
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