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半年ぶりの日本。

9月中旬に半年ぶりにインドネシアから日本に一時帰国した。

食のノルマは何といってもとんかつと鰻だ。

イスラム教の国では豚肉を食べることは禁止されている。日本料理屋に行けばとんかつは食べられないことはないが、豚肉の流通量が少ないからか、美味しいジューシーな豚肉に出会ったことがない。美味しい鳥肉(サテという甘いタレで食べる現地料理がある。)は多くあるが。

日本で老舗と思われるとんかつ屋に行った。厚みのある肉にサクサクの衣が纏っている。そして濃厚なソースと色鮮やかな千切りキャベツ。

うまい!サクッととんかつにかぶりつき、続けてふっくらと炊き上がったご飯を食べる。ソースがとんかつとご飯を絶妙につないでくれる。

やっぱりとんかつはご飯とのハーモニーが大切なのだと思った。

インドネシアで日本と同じうるち米を食べられるが、やはり全く違う。お米の品質、炊飯器の性能、それに何よりもお米に対する思い入れが日本人と全く違うのでだろう。お米の収穫期は年に3回あると聞く。だからお米に対するリスペクトが日本より低いのかもしれない。というか、気候の違いで育てられる品種が日本と違うのだろう。

とんかつに久々に大きく感動した。

東京郊外にあるお墓にお参りに行った。去年のGWぶりだろうか。ご無沙汰していて申し訳ない。

墓参の帰りに近くにある手打ちの蕎麦屋で昼食をとった。人気のあるお店で開店時刻の11:30から10分程度過ぎて入店したが、平日だというのに多くのお客が既にテーブルを埋めていた。

蕎麦は今回のノルマの順位は高くはなかったが、この機会を逃す訳にはいかない。蕎麦は麺類で一番好きだ。

何とか最後に空いていたテーブルにつくことができた。蕎麦の味を堪能するにはやはりシンプルにせいろ蕎麦だろっと、いささかツウぶって注文した。

出てきたせいろ蕎麦は細めで表面がちょっと輝いて見えた。新鮮な冷たい水でよく締められている。

うまい!歯ざわりは程よくしこしこで、のど越しは滑らか。ほんのりと蕎麦の香りが口の中に拡がる。うまい! 思わず感動が口から2回ほとばしってしまった。

そしてインドネシアに戻る前日に食のクライマックス、うな重を食べた。荒川近郊の老舗うなぎ料理店だ。この店は何かお祝い事や特別な日に行く。

この日は嫁さんの誕生日前日かつこの一時帰国での最後の夕食ということで、「上」を頼んだ。二人の娘もついてきたのでかなりの出費だ。

うまい!私の貧しい語彙力、表現力ではとても伝えきれないが、柔らかく香ばしい鰻が口の中で溶けていく。秘伝のたれとご飯が追い打ちをかける。
財布の痛みなどの消し飛んでしまった。

他にもラーメンとすき屋の牛丼(吉野家はインドネシアにある)のノルマを果たすことができた。そして寿司も。言わずもがなの新鮮な食材にまたまた感動。

おいしいお米と何と言っても熟成された「たれ」「しょうゆ」「ソース」が、メインの食材のおいしさを引き出していることを再認識した。そして蕎麦は濃いめのつけ汁を纏ったまま喉をスウっと通っていく蕎麦の潔さが気持ち良いのだ。

日本食、恐るべし。半年後が待ち遠しいが、この一時帰国で2㎏太ってしまった。一年に4Kg も太る訳にはいかない。


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