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都会以外では暮らしていける自信がないから、仙人になれるまで都会からは離れないと思う

 今更、都会以外で暮らしていけるのか?と私はこのテーマを見た瞬間の感想。

 仕事があるとか無いとかもありますが、そもそも都会以外に住んで暮らしていけるのか?仕事はリモートワーク全盛のこの時代なので、いくらでもやろうと思えばできると思う。

 事実、私の会社の同期でもコロナを機に奥さんの実家がある福井県に移住をした。もちろん会社を辞めずにフルリモートでの勤務。全国のヘルスケア関連の営業支援なので、確かに不可能ではない。東京から地方に出張に行くのか?福井県から地方に出張に行くのかの違いだけなので、何ら咎められることなく成立するだろう。また、SEさんでも打ち合わせをしていると、今広島の実家から半年仕事をしている、長野にいる親の面倒を見ながら仕事をしている、という話も聞いている。

 私もチャレンジすればできると思う。会社からもそれを咎められることは無い。それでも私は都会から離れて暮らすつもりはサラサラ無い。

#日経COMEMO #ずっと都会で働きますか

なぜ都会以外で働くことができないのか?つまり、都会以外で暮らせないのか?

 もしも私が独身であれば、東京にとどまる必要性は全く感じていません。仙人のように山にこもり、粛々と東京の仕事を地方でこなすでしょう。隣近所の方々とも、深い付き合いをせずとも、きちんと挨拶だけ愛想良くペコリとお辞儀をしておけば良いでしょう。

 しかし、子供がいるとそれだけで済むことは無い。学校行事や地域の行事など、間違いなく強制参加になり何かしらの交流をしなければならない。学校・地域との交流そのものが嫌なのではない。それ自体は私は好きな部類の人種に入ると思っている。今も積極的に関わっている。地域のお祭やイベントは大好きだ。

 以前は、都会暮らしではなく片田舎でのびのびと子供を育てたいなと思っていました。東京の転出者数が増えている通り、多くの人はこのコロナをきっかけに、東京を脱出している。私も地方だとこんなに安く広い立派なお家に住めるな、とスーモのアプリを覗いては、地方での暮らしを想像し夢を膨らましていた頃がありました。

 ですが、それは私自身が地方暮らしの現実を全く知らないから、楽しいことばかりが待っているという幻想だったのだと最近は思っています。というのも、noteに触れるようになってからこの都会と地方っていうのは同じ日本にはあるものの、同じ日本なのか?と感じることがある。どこか違う国での出来事を書いているのでは?と感じる記事を良く見かけているためだからだ。正直なところ読んでいて、フィクションなのか?とも思ってしまうほどの衝撃と、自分が世間知らずに育ってきていたことを痛感している。

 note界でも超有名だとは思いますが、鈴さんという女子高生の方の書いたnote。世間知らずの私には衝撃的過ぎて、なんとコメントしたらいいか困惑した。鈴さんだけに限らず、他にも多くの地方で生きていくことの息苦しさや違和感を感じてきたような内容のnoteを多く見かけます。

 教員免許も持っていませんし、教師を志したことも過去ありませんが、地方で生きていくことの大変さがharuさんのnoteでは滲み出ていて、私ごときでは地方で生きていけないなと感じた。

 彼女たちのnoteの内容が全てではないと思うし、全ての地方地域が同じような感じだとは思いません。しかし、ずっと東京で生活してきた人間がそんな簡単に地方移住できるものではないなと強く感じた記事でした。

 もしも移住したときに、彼女たちが書いているような社会で暮らしていけるのか?正直その自信はない。私一人だけなら仙人になれば良いのですが、子供もいたらそうはいかない。偉そうに「社会の分断だ!」なんて叫ぶつもりはまったく無い。ただただ、読んでいて自分には暮らしていける自信がない。だから移住なんて、仙人になれるまでするつもりもないし、東京都心から離れるつもりもない。

 福井県へ移住した私の同期は元気にやっているだろうか。彼も地方出身者だが、大学から東京に出てきて20年近く経っている。よく自分の地元をディスっていた。確かに福井県は東京よりも自然に溢れ、目の前にはキレイな海もあり川もあり山もあり、大きな家に住めることは間違いない。自分の息子には、福井県をディスらせないようにしたいと言っていたが、どのような手立てを考えているのか、東京で会う機会があれば聞いてみたい。



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