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Bubble Japan Community代表・おーみち氏がBubbleを使うワケ2

 昨日に引き続いて「Bubble Japan Community代表・おーみち氏がBubbleを使うワケ」ということで、本日はおーみち氏の立ち上げた本屋版食べログ「LIBRIS」について書いていきたいと思います。

 ▼昨日の記事はこちら▼

本屋版食べログ「LIBRIS」とは

 Webサイトへの想いとして、駅前の大きな紀伊国屋や文教堂ではなく、町の小さなオシャレで選書にもこだわっている本屋にもっとスポットを当てたい。そんな想いが込められています。

 どこの本屋にはどのようなジャンルの書籍が置いてあるのか、店主のこだわりのポイントは何か、カフェが併設されているのか、お店の雰囲気はどうか等、これまでまったくデータベース化されていなかった情報が、データベース化されているWebサイトです。

 今日はどこへ食事にでかけようか?そんな時多くの人は食べログのアプリから、食べたいジャンルや場所からお店を探し出し、どのようなメニューラインナップになっているのか、おすすめの料理は何があるのか、他の人の口コミはどうか、ある程度下調べしたうえで行かれると思います。

 食事だけに限らず現代人は、まず手元のスマートフォンで調べてから行動に移すことが、もはや常識と言っても過言ではないでしょう。しかし、本屋というジャンルに限って言うと全くそのようなWebサイトがなく、とりあえず駅前の大きな本屋に行けば売ってるかな?と現代人らしからぬ行動となることが多いと言えるでしょう。

 また、AmazonはじめとするECサイトでは目的買いする機会も多いと思います。しかし本屋好きは違う。ネットなんかでは出会うことのできないマニアックなジャンルであったり、個人で出版しているような専門書が並べられれており、店主のこだわりの選書センスを楽しむ。本屋へ赴くことも含めて楽しむ。そんなお客さんや本屋が集うのが「LIBRIS」。中高生の頃に、いかに友人達がまだ見知らぬインディーズバンドのCDを見つけるか?そんな感覚に似ているかもしれない。

 まだまだ掲載本屋は少ないが、今後の広がりに期待。お知り合いに本屋を営んでいる方がいらっしゃれば、是非「LIBRIS」のご紹介を。

https://www.libris.network/

本屋をアップデート

 Webサイトを立ち上げただけでは、おーみち氏は満足しない。更なる進化を続けている。それは本屋のアップデートである。具体的には本屋のデジタル化。 

 ご存じの通り、日本の本屋(書店)店舗数は右肩下がりの状況で、次々に町の本屋は姿を消しています。昨年時点で9,692店と、この10年で全国の本屋は4分の3になったともいわれています。

 理由は色々あると思います。書店大型化、ECの普及や、電子ブックの普及、本離れ、可処分時間の奪い合い。本屋だけの問題ではなく、出版業界含めた業界全体の課題と言えます。もちろん出版業界もあの手この手で新たな成長を模索してはいるが、今一つ打開策としては弱い気がしている。一方本屋はどうでしょうか。蔦屋書店など、大量資本を投下できる大手は新たな試みをいくつも打ち出している。しかし、大手だけが生き残れば良いという問題ではないと思っています。町の小さな本屋はどのようにすれば生き残っていけるのか

 そこに目を付けたおーみち氏は、本屋向けの専用POSの開発も手掛けている。これまで町の小さな本屋は、棚卸や在庫管理など基本的には手作業で紙管理が行われていたようです。中には棚卸作業のためだけに、数日間お店を閉めていた本屋もあったそうです。ITだデジタルだと叫ばれているこの時代に、驚きの実態であったとおーみち氏は言います。

 そこで「LIBRIS」はWebサイトという場の提供だけではなく、POSシステムや書籍管理システム、店舗運営に必要な各種機器やサービス(クレジット決済端末、バーコードリーダー、レシートプリンタ、ネットワーク回線等)の提供も行っています。

 本屋をデジタル武装させることで、これまで非効率に行われていた店舗運営業務を一気に効率化させ、本屋の生き残りをかけた支援も進めているのです。

 本屋だけに限らず思ったよりも、世の中の人たちはITやデジタルの世界から離れた場所で生きているとおーみち氏は言います。私もそこは非常に同感であり、このnoteを通してリテラシーの向上によるデジタル格差の解消に繋げていきたいと思っています。何度もnoteに書いていますが、リテラシーとは何もプログラミングをしなさいということではなく、正しく理解して、正しく解決策を導き出して、正しく使いこなせるようになりましょう、ということです。 

 このように、おーみち氏は本屋のデジタル化支援にも積極的に取り組んでいます。

「LIBRIS」の目指す世界観

 本屋好きと本屋をつなぐ

 この一言に尽きるのではないでしょうか。ただただネットワークとして繋ぐだけに留まらず、本屋が今後も生き残り次代の本屋が生まれてくるために、次の世代の本屋へバトンタッチしていくという意味も込めて。

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