ジェーン・スーさんのラジオに出たよ【vol.3】

コー「そのときは、さんざんその前にいろいろと力んで失敗した後なので、これはまだどうするか決めないでおこうと」

ジェーン・スー「出た、一応『どうでもいいボックス』へ」

コー「仮置きで。それで、好きなものが似てるので、こういうの面白がるんじゃないのかなって見つけると、こういうのあるけど週末空いてません?って聞いたりしたら、ああ空いてるから行けますよって。結構頻繁に一緒に出かけるようになって。っていうのが始まりですね」

ジェーン・スー「その時に結論急がなかったの偉いですね」

コー「あ、そうですね」

ジェーン・スー「『私たちつきあってるの!? どうなの!?』みたいな」

コー「そうですそうです」

ジェーン・スー「前だったら絶対やったでしょ(笑)」

コー「3、4回一緒に出かけたのに意思の表示がないっていうのは、やる気があるのかないのかみたいに、すごく詰めてたと思うんですけど(笑)」

ジェーン・スー「ははははは、ひひひひ」

コー「ははは、それをやめて。まあ、ただ私が好意を持っているってことはわかるようにしておこうと思って。押しつけがましくなく、でも何かしてもらってうれしかったらうれしいって言うし、楽しかったら楽しいって言うし」

ジェーン・スー「天才」

コー「こう、恥ずかしいとか照れくさいとか、ちょっととりあえずやめて、そういうふうにできるだけストレートにストレートにやってみようと思って」

ジェーン・スー「それね、さっき番組始まる前にお話したときに言ってたんですけど、トミーにメイクをやってもらって、こういうものは私には似合わないとかこれは恥ずかしいっていうの、実際にやってみたら誰も気にしてなかったっていうのに気づいたって」

コー「そうです」

ジェーン・スー「そうなんですよね、あれびっくりしますよね。あの、(自分の)メールの最後の署名に、自分の下の名前を(入れることが)女として受け入れられなくて。でも、署名を下の名前にしたら別に誰にも突っ込まれず。あ、別に誰も気にしてないみたいな」

コー「気にしてたのは自分だけだったんだ~って」

ジェーン・スー「自分で自分を狭い檻の中に入れてたっていうのはね、よくわかって。それもありますよね。そういうのをちょっと経験して。今回も決めずに」

コー「そうですね、決めずにやってみようと思って」

ジェーン・スー「素直に表現をするのだって、私がやったら気持ち悪いって思ってたのを」

コー「うんうん、前は絶対思ってました」

ジェーン・スー「思ってましたよね」

コー「こんな女の子っぽいことしたら『うわあ、キモい!』みたいに」

ジェーン・スー「言われたりね」

コー「うん、自分でも思ってましたし。でも、別にね、気持ち悪かったっていいじゃんって(笑)」

ジェーン・スー「突然の開きなおり(笑)」

コー「なんか死ぬわけじゃないからいいか~って(笑)」

ジェーン・スー「そうそう、結局そこだ。死ぬか死なないかで全てをね。死ぬことはやめよう(笑)」

コー「そう、大概死なないんだからいいか~って(笑)」

スー&コー「はっはっはっ!」

ジェーン・スー「わかります。で、素直に表現していったら」

コー「そしたらやっぱり向こうもそういうふうに思ってはいたみたいで、なんかそのうちちゃんとつきあいたいみたいな話になって。なってからは早かったですね」

ジェーン・スー「で、つきあうことになってびっくりしませんでした? 自分で。あれー、こういうやり方あったの?って。今まで自分全然違う道順通ってきてなかったみたいな」

コー「そうですねー(笑)。あと好かれる努力みたいなのを前はしてたので。ご飯作ったら点が稼げるかな~とか」

ジェーン・スー「わかるよ~」

コー「でもそういうのも全然やらなくて。ただ作りたいから作るし、そしたらもうそれで終わり。

ありがとうって言ってもらえたらうれしいけど、なんで作ったのにありがとうって言わないのとか、このなんかちょっと小洒落たメニュー用意したのにどうしてそこに気がつかないみたいなことは、まあいいやと」

ジェーン・スー「やりたい時にはやる、やりたくない時にはやらないって楽なんですよね~」

コー「楽ですよね」

ジェーン・スー「よく考えたら誰からもやれって言われてないんですよね(笑)。で、自分で自分に言ってただけなんですよね~。で、そこから結婚は結構早かったですよね」

コー「早かったです。そうはいっても、一年くらいおつきあいしてて、うちはあまり両親に今誰とつきあっているっていう話をしない家庭なんですけど、たまたま去年の初夏くらいに実家に帰省したとき、帰る間際に父がいつものノリで『ホントお前誰もいないのか~?』って言ってきたので、ああもうこの流れならいいやと思って。

『いるよ、実はいるんだよね』って言ったら、なんか(父が)座り直しちゃって。『だ、だれ?』って(笑)」

ジェーン・スー「(笑)」

コー「なんか、そんな話がくるとは思ってなかったようで」

ジェーン・スー「はっはっはっは! いつもの調子で『うるさいな~』って言うかと思ったら(笑)」

コー「父はすごくびっくりしたみたいで」

ジェーン・スー「いい話だな~」

コー「で、その時にこういう人で、まじめないい人だから大丈夫だよって言って。

その次、お盆に帰省したときには、つきあっている人がいるっていうのは話したので、特に報告することもないし、話がいろいろ進んだなら言うけど、進んでないなら下手に何か言って期待させても」

ジェーン・スー「うん、まあそうですよね」

コー「ね、話がかたまってからでいいやと思って何も言わなかったら、今度は父は別れたと思ったらしくて。

『別れちゃったんだ、じゃあもう名前は出せない…』と思って、数日間ずっと黙っていたら、私は母と晩ご飯の買い物に行った時とかに『こないだ(彼と)どこどこに一緒にいってね』っていう話をしていて。

(私を駅まで送ってくれた)帰り、母と二人になった時に『いや、なんかまだ続いてるらしいよ』って話になって、父から後日、『続いているなら安心しました。ただいい話は直接聞きたいものです』っていう暑中見舞いが届いて(笑)」

ジェーン・スー「わっはっはっは(笑) いい! お父さんの心中を察すると、もうアップダウンがめちゃくちゃ」

コー「人生のこんな、70代の中盤に入って、こんな波がくるとはみたいなね(笑)」

ジェーン・スー「直接聞きたいよ、と(笑)」

コー「聞きたかったです、以後よろしくって書いてあって(笑)」

ジェーン・スー「いい話だなあ!(笑) そして」

コー「それで、そんなことがあったよって(彼に話して)。まあ真面目な人なんで、結婚は考えてるんだろうけど、転勤して歩く仕事なので」

ジェーン・スー「ああ、なるほど」

コー「で、そろそろ年数的に異動の流れがくるんじゃないかと思って。異動が決まったよって言われたら、わたしはついていきたいんだけどどう思う?って言おうと思ってたので、ただ転勤の話がとりあえず去年は出なくて。

出なかったな~って思っていたら、あっちはあっちでつきあって一年過ぎたあたりだったので、何かやったほうがいいのかなと思ったみたいで。

わたしの家に来ていたときに、わたし家で仕事をしているので机がわりと大きいんですね。その机を見ながら『この机は(今の)俺の部屋に入るのかな~』って。

彼が住んでる部屋に入るのかなって、何言ってるのかなと思って」

ジェーン・スー「聞き逃すところだったよ~! 101のやつ(スーさんの本「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」)に書いてあったよ~!」

コー「書いてありました(笑)」

ジェーン・スー「プロポーズはこっそりやってるんだって。そこ気づかないと」

コー「『机のサイズ? 入んないんじゃない?』って」

ジェーン・スー「わっはっは!! やっちゃった!!!」

コー「でも、(彼が)すごい粘って。『いや、でも台所なら入るんじゃない?』って言って。『えー、台所で仕事するの、私やだよ~』って言って(笑)」

ジェーン・スー「危ない! 首の皮一枚じゃない、完全に(笑)こう、ねえ」

コー「聞き逃しかけてました(笑)」

ジェーン・スー「正式なプロポーズ送球の前のね」

コー「そうですね。で、うーんってなって。

当時彼が住んでいた部屋に一緒に住むのはスペース的に無理で。私が住んでたところは大家さんが女性にしか貸したくないって言ってて。私のとこに住むのも無理だ、じゃあどこか部屋を借りようかって自然に出てきて。

部屋を借りて一緒に住むなら、ちゃんと籍を入れるなりしたいし、だったら親にも会ったほうがいいと思うからってなって。

それからすごい勢いで、物件を見に行った次の週には彼の実家にいって、その次の週には私の実家に挨拶にいって、その次の週には入籍して」

ジェーン・スー「すごいね! 30代中盤の早さ!! 早いわ」

コー「早かったです」

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