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優れた広告は到達力が早い

昨年のAD講座を受けて、印象に残った言葉の一つです。
個人的に講座の中で一番納得感が高かった長谷川羊介氏の「企画書の書けるADになるために」を受けての感想・考察を書きます。

●届く広告を作るために

①何を言うか⇒何かしらの気づきがあることを言う(メッセージの開発)
②どう言うか⇒見てもらうためになにか気になる工夫をする(ビジュアルの開発)
⇒良い広告のほどんどはそもそも”何を言うか”が優れている。
それはブランドの本質的な価値を発見(共有)できていかどうかということ。

▼良い広告の具体例
・”iPhone6で撮影”=世界のどこでも、だれでも最高の写真が撮れる!
・”自分より強いヤツ”を倒せ=ペプシは挑戦者である。
・”駆け抜ける喜び”=BMWは走りを極めた車
・”日本のおいしい食卓へ”=企業の価値観を変えた

●何を言うかを発見するために

・その時の欲望(課題)⇒(売上上げたい、ダサい、名前を変えてほしい)
・普遍的な価値⇒商品やブランドが、世の中のどんな役に立つのか。

●クリエイティブディレクターの4大業務

1.ミッションの発見=その時の欲望×普遍的な価値
2.コアアイデアの規定 (何を言うべきか)
3.ゴールイメージの設定
4.クオリティの管理

⇒何をいうかをどういうか
(アイデア、コピー写真、タイポ、タレント、レイアウトetc…)

マスでもデジタルメディアでも、
予算が多くても少なくても、
コミュニケーション活動の設計に必要なのは、
核になる何を言うかを見つけることが重要

●企画書を書くこと

⇒何を言うかを考えること。
自分のアイデアやデザインが
何のために考えられるか言語化
し、
伝えることが大事

●実例

JR SKISKI

参照)https://adgang.jp/2015/02/86215.html

●広告は空き地探し
理屈と感覚の両方を駆使しながら、
普遍的な価値を1人の頭のなかで左脳(理屈)と右脳(感覚)を行き来し、企画の精度を上げられれば、
より説得力のあるアイデアが生まれます。
ADに必要なのは、理屈の手綱をどこまで強くて太いモノにした上で、右脳にバトンを渡せるかということ。

●まとめ

良い広告には、必ず送り手の“良い考え(何を言うか)”があります。(メッセージ)

良いAD:自分の好きな世界やこだわりがある
売れるAD:結果のために、最適な方法を選べる

売れるADになるためには、自分のこだわりを捨てずに、最適解のためにどこまで視野をひろげられるかが求められる。
一見相反する技能のようですが、自分の中に両方の視点を持つことができれば、より強い表現をすることができる。

以上。

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