見出し画像

マーケティングとは何か?

「あのお店や場所、何であんなに人気なんだろう?」「あのお店・場所に行きたくなる、利用したくなるのは、なんでだろう?」それらはマーケティングが上手だからだと、僕は考えます。
では、マーケティングとは何か?一緒に考えてみたいと思います!

1.マーケティングとは?

マーケティングとは
「商品・サービスが売れる仕組みをつくる」ということです。

より専門的なマーケティングの本をみると、少し違った表現で書かれています。

企業やお店、非営利組織(NPO)など、さまざまなところでマーケティングは使われています。

2.マーケティングミックス

今回はマーケティングの基本的な考え方である「マーケティングミックス」を紹介します。

マーケティングミックスは「4P戦略」ともいい、
複数の手段(4P)を組み合わせることで、売れるための仕組みをつくる方法です。

その「4P」とは「4つのP」のことで、
"Product"は「何を売るか?」
"Price"は「いくらで売るか?」
"Place"は「どこで売るか?どうやって売るか?」
"Promotion"は「どうやって宣伝か?」「広告を出すか?」
という意味です。

マーケティングミックス(4P)

それぞれの要素を考えることで、マーケティングは完成します。


3.「iPhone」を事例に4Pを考えてみよう!

では、マーケティングミックスの4Pをスマートフォンで有名な「iPhone」を事例に考えてみましょう。

①"Product"は「何を売るか?」
iPhoneの良いところや特徴で考えてみましょう。
・夜景も人物もきれいに撮れる高性能なカメラ
・アプリやゲームがサクサク動くチップ(パソコンでいうCPUのようなもの)
・環境に優しい(例:アップル社にiPhoneを下取りにすると確実に再利用できるようにするか、リサイクルする仕組みがある)
・デザインがよい

②"Price"は「いくらで売るか?」
2つ考えてみます。
1つ目は価格です。iPhoneの最新(2021年2月現在)機種で「iPhone 12」があります。一番安い、容量64GBで85,800円(税別)です。
他社のスマートフォンの価格をみると、1~5万円の機種が多いでしょう。
他社のスマートフォンで比べると、iPhoneは少し高いかもしれません。
2つ目はどこのお店に行っても価格が同じということです。
ドコモやau、ソフトバンクなどの携帯会社でiPhoneを買った場合、何かしらの割引キャンペーンなどを受けた人も多いかと思います。SIMフリーのiPhoneの価格をみると、気づくことですが、どこのお店に行ってもiPhoneの価格はほぼ同じであるはずです。

③"Place"は「どこで売るか?どうやって売るか?」
iPhoneが売っている場所は、
・携帯電話ショップ(例:ドコモショップ)
・家電量販店(例:ビックカメラ)
・アップルストア・アップルオンラインストア
※アップルストアに行けば、アップル製品を知り尽くしたスペシャリストが接客してくれたり、使い方などのサポートを受けることができるそうです。
<売る「場所」はなぜ大切なのか?>
例えば、iPhoneはスマートフォンに種類に分類されるため、売っている場所は上記の3つが当てはまります。もし、病院でiPhoneを売っても、売れないでしょう。なぜなら、病院は治療をしてほしい人が行く場所であって目的が合わないからです。

④"Promotion"は「どうやって宣伝か?」
iPhoneの宣伝方法として、テレビCM、新聞の広告、インターネット広告などがあります。
例えば、「iPhoneなら写真や動画こんなにもきれいに機能的に撮れます」というメッセージのある広告があります。主にテレビCMや新聞広告でiPhoneで撮影した写真や動画が流れている非常にシンプルな広告を目にしたことがありませんか?
※インターネットで「iPhoneで撮影 広告」と検索すると、その広告を見ることができると思います。

その広告には「iPhoneで撮影」という言葉(キャッチコピー)が添えられています。
私は「iPhoneで撮影」という広告を見たとき、「そうなんだ」とスルーしていましたが、スマートフォンを買い替えるとき、その広告を思い出しました。思い出したと同時に、「iPhoneのカメラはこんなにもきれいに写真や動画撮れるんだ」「私の持っているデジタルカメラよりもきれいだ」と思いました。
私が見た広告は「iPhoneなら写真や動画がこんなにもきれいに撮れます」というメッセージが込められた広告を見たことで、iPhoneを使っているという理由の1つであると思います。

どんなによい「モノ」をつくっても、みんなに知ってもらわなくては、売れません。iPhoneの場合、さまざまな人が使っていますよね。だからターゲット(iPhoneを使う人)の年齢層は広いです。さまざまな人が見るメディアというと、テレビや新聞、インターネットなど、さまざまなところで広告を見ることが多く、広く「iPhone」のことを知ってもらうことができます。
しかし、その「モノ」を使う人が限られている場合はメディアは選ぶ必要があります。例えば、アンパンマンのおもちゃであれば、テレビアニメの「アンパンマン」を見ている子ども・その親が見ることで買ってもらいやすくなるでしょう。だから、アンパンマンがテレビで放送されているところのCMにはアンパンマンのおもちゃのCMが流れています。


4.参考文献

■森岡 毅、2016年『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』、KADOKAWA
■久保田進彦・澁谷覚・須永努、2013年、『はじめてのマーケティング』、有斐閣
■Apple社 iPhoneホームページ(閲覧日:2021年2月13日)
https://www.apple.com/jp/iphone/
https://www.apple.com/jp/environment/

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?