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紅茶の国のあれこれ。-イギリス生活5ヶ月目

イギリスといえば紅茶。
アフタヌーンティーなどという言葉でも知られるように、古くから、そして今もなお「紅茶を飲む文化」が根強い国だ。

多くのイギリス人が、マイ・マグカップを片手に仕事をしている。
事務仕事をしている人は殆ど全員といっていいほど、デスクにマグカップを置いている。
私の通う大学の先生もカップを片手に講義をする。

最近、「家族の庭(原題:another year)」というイギリス映画をみた。

私の中では、物凄く面白い!おすすめ!という映画ではなかったけれど(むしろエンディングには「これはないわ〜」と突っ込んでしまった)
とても「イギリスらしい」映画だ。
老夫婦とその友達の日々を描いているのだが、話している言葉から暮らしぶりまで、とても「イギリス的」なのだ。

作品中、ことあるごとに紅茶が登場してくる。
家に帰ったらティー。
ひと仕事が終わったらティー。
会話が気まずくなったらティー。
とりあえず、ティー。

本当によく飲むなぁ〜と感心。

そして、紅茶といえば、イギリスに来たら一度は”アフタヌーンティー”に挑戦してみたいものだが、これがなかなか…高い。
ティールームでアフタヌーンティーを頼もうと思うとだいたい20ポンドくらい(4000円弱)かかる。

本格派アフタヌーンティーには手が出ないので、私は紅茶+ケーキで「なんちゃってアフタヌーンティー」をしてみたり。

イギリスのカフェでよく見るのがカップケーキ。スポンジの上に、たいていパステルカラーのクリーム。

余談ですが、ガラケー主流時代に、カップケーキ画像の上に載って詠み人知らずの恋愛ポエムが出回っていたような。

カップケーキに限らず、イギリスのスイーツは基本的にかなり甘めのものが多い。
レシピなどを見ていても砂糖とバターで殆ど完成している、カロリーの塊みたいなケーキがよくある。
まぁでもカロリーの塊って美味しいんだよね………

カフェもいいけど、家でのティータイムをより楽しくするお店もたくさん。
イギリス国内に多数店舗を構えるWhittard(ウィタード)は創業120年以上の老舗紅茶専門店。

幅広い種類の茶葉が手に入るだけではなく、ティー雑貨なども売られている。ちなみに日本からもネットで買えるそう。

ティー雑貨を見て楽しむのもイギリス生活の楽しみの一つ。
ノッティンガムで訪れたWhite Rabbit Teahouseはインテリアや食器にこだわっていてとても素敵なお店だった。並べられたポットが可愛い。

あと、今気になるティー雑貨はCath Kidstonのティーコゼー(ポットを温めるやつ)。ひつじ!

コミュニケーションの中にもTeaという言葉がよく出てくる。例えば、授業に遅刻してきた学生に対して「お茶でも飲んでたの?」と、先生が話しかけたりとか(嫌味)。
ちなみに一杯の紅茶a cup of teaはcuppa(カッパ)とも言う。

ティーブレイクというように、お茶を飲む時間というのは、ひと息つける時間。
どんなに忙しくても、一瞬だけ時間がゆっくり流れるような気がする。
"美味しい"紅茶が飲みたいというより、紅茶を飲んでひと息つく時間が好きだなぁと思う、今日このごろ。

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