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何故タダで配信するのか

「タダで観れるのになんでお金払うの?」とご家族に言われながらも投げ銭して下さるお客様もいらっしゃるようです。本当にありがとうございます。

ライブハウスからのライブ配信がなんでこんなことになっているかというと、YouTubeの規約でurl(ネット上のアドレス)を売ることが出来ないんです。

「チケットご購入のお客様に限定公開のアクセスをお届け!」

これをやるとYouTubeは規約違反になる。

YouTubeにはメリットもあり著作権処理を発信者に代わって包括契約でやってくれています。安全安心。

例えばここnoteで楽譜の販売をしたら自分でJASRACに毎月最低でも5000円支払う必要があります。(PD…著作権切れの曲は別)

権利処理は無視出来ない要素です。

僕は著作権使用料を受取る立場でもあるのでこの事に批判的な立場ではありません。然るべき処理をすればいいだけの話です。

話をYouTubeに戻しましょう。

YouTubeがurlを販売できないという規約があり、そこで出てきたのが

無料配信+寄付(投げ銭)

というやり方です。

これが「タダで見れるのになんでお金払うの?」という状況が生まれた背景です。

ツイキャスプレミアムならばチケットご購入のお客様のみご覧頂けますが、ライブハウスが法人の場合、海外楽曲がプログラムに入っていて、アーカイブありの配信をやりたかったら、実質的には無理なんです。

【参考】ライブ配信は「放送」、アーカイブ配信は「複製物」でDVDとかと同じ扱いになります。

【海外の楽曲を法人が有料でアーカイブ配信する場合は事前にJASRACとのやり取りが必要になります。ライブ配信だけならばそれは不要。
https://www.jasrac.or.jp/smt/news/20/interactive.html
https://www.jasrac.or.jp/info/network/pickup/movie.html


ライブハウスによってはツイキャスプレミアムに踏み切れない理由はここにあります。

そのライブハウスが個人事業主だったら海外楽曲でもそれがJASRAC管理であればアーカイブも込みの配信も大丈夫です。この辺、間違った情報も巷で流れて混乱していましたね。なんで自分でJASRACに確認しないんだろうそういうデマ流す人って。僕は自分で確認しました。丁寧に教えてくれますよ。

僕はコロナが終わってもライブ配信は何らかの形で残るのではないかと見立てています。

配信システムのあり方が次のステップに舵を切れたら良いなと思うこともあります。

【免責事項】この記事により読者が何らかの被害、不利益を受けたとしても自己責任とさせていただきます。権利処理がご自身の事業と直接関係のあるかたは、JASRACに確認をお願いします。

【更新2022/7/17】


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