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月刊「群盲評象」(試読ご希望の方向け)

現代は科学が進歩した時代だとよく言われます。知識を獲得するほど新たな謎が深まり、広大な未知の世界が広がります。知は無知とセットになっています。優れた科学者はなんでも知っているよう…
本マガジンでは、桜井健次の記事をとりあえず、お試しで読んでみたい方を歓迎します。毎日ほぼ1記事以上…
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2024年8月の記事一覧

ボローニャの歩き方(後編)

人生はひとつの旅であり、また本物の旅にも人生の一面が投影されます。そのため、旅論は人生論でもあります。8世紀、唐の時代の著名な詩人、李白の「春夜宴桃李園序」には「夫天地者萬物之逆旅 光陰者百代之過客」とあり、日本の江戸時代、17世紀の俳人、松尾芭蕉の「おくのほそ道」には「月日は百代の過客にして ゆきかふ年も又旅人なり」とあります。 毎週土曜日、「旅」、「旅行・トラベル」、「旅のような人生の道のり」といった「旅」に関係するワードをテーマに含む短めの記事をお送りします。抽象的な

流れ星

流れ星 から始まる連歌を50人一巡にて作れ (846字) 2023年4月下旬頃からシロクマ文芸部の企画に参加させて頂いております。ショートショートから始め、それも続けたかったですが 、新たな好奇心で漢詩(七言律詩)、短歌、連歌など練習しています。今回のお題は「流れ星」が書き出しでした。どうぞよろしくお願いいたします。 初めての皆様へ皆様には、桜井健次のエッセイのマガジン「群盲評象」をお薦めしております。どんな記事が出ているか、代表的なものを「群盲評象ショーケース(無料)

シンクロする脳

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

花火

毎週水曜日、合成画像を作っています。 日本の夏と言えば花火です。中国では10世紀の宋の時代から花火があったそうですが、日本でも15世紀の室町時代から今日に至るまで長い伝統があります。江戸時代、隅田川で鍵屋と玉屋が技術を競った花火大会は庶民の格別の娯楽でした。花火が楽しいことは今も昔も変わりはありません。今日は、隅田川の両岸から、それぞれど~んという大きな音とともに次々と打ち上げを行い、満天に広がる大きな花火を見て歓声をあげる大勢の人たちを描いてみましょう。 今回の作品は、

AIが2024数学オリンピックに挑戦

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

ひと夏の人間離れ

女の子の1番大切なものをあげるわ… 半世紀も前に大流行した歌謡曲だ 「その大切なものって何だと思うか」って下衆な奴らが質問していたらしい 代わりに何を差し出せば釣り合いが取れるかのほうが重要であることを忘れている時点で、お前は失格だ 第一、口を開く前に、もうちょっと注意深く聞いたらどうなんだ 歌っている途中で1オクタープほど高い音の成分が入っている その反対に1オクタープほど低い音の成分が入ることもある ドップラー効果だ 1オクタープの違いを出すためには、その瞬間、音速

陰謀論とパニックの関係

2023年から、毎週日曜日、マガジンご購読者のみがお読みいただける特別記事(タイトル以外は非公開)をお送りしております。 現代はインターネットの時代ですので、note に記事を普通に書けば、見知らぬどなたの目に触れるともわかりません。それが新たな出会いやコミュニケーションのきっかけを生む可能性があり、楽しく有意義です。 他方、昨今は、いろいろな問題に対し、特定の主流意見と、それに対立する意見に二分され、溝が生まれることも多くなりました。2020~2023年で言えば、COV

ボローニャの歩き方(前編)

人生はひとつの旅であり、また本物の旅にも人生の一面が投影されます。そのため、旅論は人生論でもあります。8世紀、唐の時代の著名な詩人、李白の「春夜宴桃李園序」には「夫天地者萬物之逆旅 光陰者百代之過客」とあり、日本の江戸時代、17世紀の俳人、松尾芭蕉の「おくのほそ道」には「月日は百代の過客にして ゆきかふ年も又旅人なり」とあります。 毎週土曜日、「旅」、「旅行・トラベル」、「旅のような人生の道のり」といった「旅」に関係するワードをテーマに含む短めの記事をお送りします。抽象的な

今朝の月

今朝の月 から始まる連歌を36人一巡にて作れ (635字) 2023年4月下旬頃からシロクマ文芸部の企画に参加させて頂いております。ショートショートから始め、それも続けたかったですが、新たな好奇心で漢詩(七言律詩)、短歌、連歌など練習しています。今回のお題は「今朝の月」が書き出しでした。どうぞよろしくお願いいたします。 初めての皆様へ皆様には、桜井健次のエッセイのマガジン「群盲評象」をお薦めしております。どんな記事が出ているか、代表的なものを「群盲評象ショーケース(無料

食欲の脳メカニズム

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

盆踊り

毎週水曜日、合成画像を作っています。 日本の夏の風物詩と言えば、盆踊りです。その起源は約1,000年前からとも言われ、お盆の時期に祖先を供養し、村落社会の繁栄と豊作を祈願することが目的だったようです。現代でも、日本全国、地域毎に、それぞれ個性的なスタイルで盆踊りが行われています。広場の中央にやぐらを立て、集まった人々がその周囲を取り囲み、ぐるりと回るように踊ることが多いようです。やぐらからは会場の端に向かって四方にたくさんの提灯がぶら下げられます。また踊りに合わせて太鼓など

このところのSMR原子力発電

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

黒幕甲子園

サンプルが届いたわよ 顔を上げると、目の前に不思議な固形の物体があった ここは科学捜査研究所だ 鑑定を頼まれることは珍しくない 最近、マスメディアやSNSで騒がれる事件があった 野球部員の高校生が乱闘事件の後、不審死した 死因は乱闘とは関係なかったようだが、原因はわかっていない 甲子園は常連の名門校だったが、次の大会への出場は中止になった 別の名門校で、野球部の監督が突然亡くなる事件があった 不幸な事件が偶然続いたのだろうと誰もが思っていた ところが、そんな考えを

暴落とV字回復に翻弄される

2023年から、毎週日曜日、マガジンご購読者のみがお読みいただける特別記事(タイトル以外は非公開)をお送りしております。 現代はインターネットの時代ですので、note に記事を普通に書けば、見知らぬどなたの目に触れるともわかりません。それが新たな出会いやコミュニケーションのきっかけを生む可能性があり、楽しく有意義です。 他方、昨今は、いろいろな問題に対し、特定の主流意見と、それに対立する意見に二分され、溝が生まれることも多くなりました。2020~2023年で言えば、COV