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月刊「群盲評象」(試読ご希望の方向け)

現代は科学が進歩した時代だとよく言われます。知識を獲得するほど新たな謎が深まり、広大な未知の世界が広がります。知は無知とセットになっています。優れた科学者はなんでも知っているよう…
本マガジンでは、桜井健次の記事をとりあえず、お試しで読んでみたい方を歓迎します。毎日ほぼ1記事以上…
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2024年6月の記事一覧

Alma Linuxへの道(後編)

3日間ほど続けて、毎週恒例ではない記事を書きます。金曜日はシロクマ文芸部の企画、土曜日は旅論、日曜日は誰にも言えない特別記事になるところ、今回は Alma Linux について語っています。 Libc2.14問題はどうなったのかScientific Linux を見切ってAlma Linux に移行を検討するきっかけになったのは、Libc2.14がないと言って怒られ、対応しようとするとさらにハマる問題を解決するためでした。Alma Linux 9.4 において、過去のSci

Alma Linuxへの道(中編)

3日間ほど続けて、毎週恒例ではない記事を書きます。金曜日はシロクマ文芸部の企画、土曜日は旅論、日曜日は誰にも言えない特別記事になるところ、今回は Alma Linux について語っています。 Alma Linux DVDイメージのダウンロード何はともあれ、Alma Linux を使うためには、そのDVDイメージを手に入れる必要があります。これは、インターネット上で無料で提供されています。 Alma Linux のサイトに行ってみましょう。日本語のサイトもあります。 ht

Alma Linuxへの道(前編)

今日から3日間ほど続けて、毎週恒例ではない記事を書こうと思います。金曜日はシロクマ文芸部の企画、土曜日は旅論、日曜日は誰にも言えない特別記事になるところ、今回は Alma Linux について語ることにします。 なぜ Alma なの?以前、Scientific Linux で機械学習ツールを使う環境を整備した経緯を語ったことがあります。 Scientific Linux 6.10 は、CentOS6ベースです。もはやサポートもなにもない古い環境です。けれども、逆に古いデ

電子基板から貴金属リサイクル

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

クマさん、お逃げなさい

毎週水曜日、合成画像を作っています。 全国各地でクマの出現が確認されています。人里離れた森の奥深くから人の生活圏のすぐ近くまでやってきて、そこで手に入れた食べ物に味をしめたのでしょうか。結果として、クマと人の接触が起きます。そして実際に被害も発生しています。猟友会の方々の手を借りてクマも射殺されています。なんとかならないものでしょうか。クマさん、こんなところへ来ないで、早くお逃げなさい、と言ってもわからないだろうなあ。今日は、うっかり人里に降りてきてしまったクマさんが猟友会

1ビットの大規模言語モデル?

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

往生際

心して聞け 人には生まれながらの定めというものがあるのじゃ 典型的な仏教の修行の勧誘、キター! 当時は、そう思ったよ 人に限らず、あらゆる生き物には寿命がある 必ずいつか死ぬのだ 例外はない それを考慮に入れて生きると賢いかもね、と思うようになったよ 必ずやってくる死のタイミングが、それほど特別ではない、シームレスな位置になる 往生際が悪いって、反対概念だよ 転じて、重大局面で潔くないって意味で使うけれど 気がつくと、温泉みたいな熱い液体に浸かっていた 大勢の者がそ

現実は陰謀論よりも奇なり

2023年から、毎週日曜日、マガジンご購読者のみがお読みいただける特別記事(タイトル以外は非公開)をお送りしております。 現代はインターネットの時代ですので、note に記事を普通に書けば、見知らぬどなたの目に触れるともわかりません。それが新たな出会いやコミュニケーションのきっかけを生む可能性があり、楽しく有意義です。 他方、昨今は、いろいろな問題に対し、特定の主流意見と、それに対立する意見に二分され、溝が生まれることも多くなりました。2020~2023年で言えば、COV

夏至

人生はひとつの旅であり、また本物の旅にも人生の一面が投影されます。そのため、旅論は人生論でもあります。8世紀、唐の時代の著名な詩人、李白の「春夜宴桃李園序」には「夫天地者萬物之逆旅 光陰者百代之過客」とあり、日本の江戸時代、17世紀の俳人、松尾芭蕉の「おくのほそ道」には「月日は百代の過客にして ゆきかふ年も又旅人なり」とあります。 毎週土曜日、「旅」、「旅行・トラベル」、「旅のような人生の道のり」といった「旅」に関係するワードをテーマに含む短めの記事をお送りします。抽象的な

獵殺星期一之詩

月曜日は、7つ子姉妹の長女の名前だ 地球文明は異常気象と人口過剰を発端として、少ない資源を争奪し合う大混乱期を迎えた 戦争と難民問題で、先進国の多くは滅亡した 生き残った国は独裁制のもと、一人っ子政策を厳格に適応した 7つ子など、もってのほかである そこで、7つ子は、それぞれ決められた曜日にだけ外出する日々を送り、外向けには1人の人物を装っていた ところが、30才の誕生日を迎えた頃、長女の月曜日が帰ってこなかった このことから、7つ子姉妹たちは危機を迎える… というわけ

高山氷河消失

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

困る大雨

毎週水曜日、合成画像を作っています。 今年は例年よりも梅雨入りが遅いようです。関東地方などは、いまだに梅雨入りしておりません。ところが、そんなところに太平洋岸を中心に全国的に激しい大雨がやってきました。一部の地域では線状降水帯による極端な雨量による災害も懸念されるほどです。また新幹線など、交通機関にも影響がでています。今日は大雨のなか、交通が止まり取り残されて困っている人々の姿を描いてみましょう。 今回の作品は、これです。 画像生成の舞台裏

遭難者救助AIドローン

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

顔プリンター

昔の人は、40才以上になると顔に責任があると言われたんだってよ ははあ、ひょっとしてマスクの時代の前の話だな パンデミック蔓延防止の効果は別として、当時マスクする人は多かった その後、マスクは能面に置き換えられ、誰もが能面をかぶる時代になった 能面だと40才以上の顔の責任云々はムリだよ~ どんな人なのか顔ににじみ出ていても、能面で隠せるもん そこで、40才以上の顔をTシャツにプリントして表示する新技術が登場したんだ あそこを歩いている人たちを見てごらん 1番前にいる男