カスミ

都内在住アラサーOLが見たものや好きなものについて書く。

カスミ

都内在住アラサーOLが見たものや好きなものについて書く。

最近の記事

地球がまわる音を聴く。

最近書くのをさぼっていたけど、森美術館に行ったら印象的な作品があったのでメモしておこうと思います。 ロベール・クートラスさんという方の作品です。 この方、パリ出身で、未だフランスでもほとんど無名の存在とのこと。 画廊との契約を自ら解除して、とても苦しい生活のなかつくられたという作品が展示されていました。 カード状に切り取られたボール紙に、様々な絵が描かれています。 キャプションを読んで作品を見ると、貧しい日々、毎晩ひとりで絵を描き続けているイメージが浮かんで、ロベールさん

    • 千と千尋の神隠し。

      舞台 千と千尋の神隠しを見てきました! 前評判通り再現率が本当にすごい。 映画を見直して行ったんですが、セリフとかほぼそのままだったと思います。 映画を見てるとき「このシーンどうやって舞台にするんだろう」と思うところがたくさんあったんですが、それこうくるか!という方法で表現されていて、もう驚きだらけでした。 演者さんの再現度もすごくて! わたしが見た回は湯婆婆が夏木マリさんで、映画と同じ声を生で聞けて感動しました! あとわたし的に印象に残ったのがリン役の妃海風さん。リトル

      • 春日神霊の旅。

        初めて金沢文庫に行ってきました! 目的は企画展「春日心霊の旅」です。 恥ずかしながら最近まで存在も知らなかった金沢文庫の、ほとんど知識のない春日信仰の展覧会に行こうと思ったのは、杉本博司さんのキュレーションに惹かれたからでした。 内容は、春日大社の神様や神仏習合、藤原氏の関わり、関東での春日信仰などなど盛り沢山。 予備知識なしでは厳しかったかもしれませんが、事前にニコニコ美術館を見て詳しい解説を聞いていたので、会場で楽しく鑑賞することができました! さらに当日ボランティ

        • コーダ あいのうた。

          見てきました。よかったです!! 最初は、手話でも言葉遣い悪いってあるんだなーとか、生活大変そうだなーとか、合唱部の顧問はいい先生だなーとか、ちょっと他人事のように見ていました。 でも、合唱部の発表会のシーンでグッと心が惹きつけられました。 映画館で上映中に音が流れてないって衝撃的で。もちろん初めての経験ですし。 そこから、ルビーの家族はこんな気持ちなんだと知って、一気に涙が出てきました。 そのあとのお父さんとのシーンでもう号泣です! ラップ好きがこういう形で回収される

        地球がまわる音を聴く。

          1年!

          去年、末廣亭1月下席の鯉八さんに感動してはじめたnote。 あれから1年経ちました! そして今年も鯉八さんトリの千秋楽に行きました! ネタは「にきび」。わたしが初めて鯉八さんを見たときのネタです! 何回聞いても好きです。間髪入れずに発せられるぶぁあちゃん!が特に好き! 今年の1月下席は初日も行ったんですが、そこで「ならやま」を聞いて、ちょっとひどい話だなと思ってしまったんです。 だけど、千秋楽で「にきび」を聞いて、鯉八さんのネタってこういうアウトローなところがあるなと。そ

          リトルプリンス。

          見てきました。すばらしかったです! わたしが見たのは土居さんが王子の回で、年齢を感じさせないパワフルなパフォーマンスがすごすぎました。 声なんて本当に少年みたいで! あと花役の花總さん、素敵だったなあ。 ワガママなんだけど憎めない、好きになっちゃうのも納得の可愛らしさでした。 ヘビの動きもすごくて、たしかにこれはヘビだ!と何度もなりました。 大野さんの身体能力すごいです。 井上さんは言わずもがな。最後のシーンでわたしも一緒に泣いてしまいました。 星の王子さまって想像

          リトルプリンス。

          ミニマル/コンセプチュアル。

          今年の美術館始め!DIC川村記念美術館に行ってきました! ここ、ほんとうに大好きな美術館です。 まさに「作品」「建築」「自然」が調和した美術館というのを体現しています。 ちょっと遠いけど、気軽に行けるかんじではないのもいいところかもしれません。 今回やっていた企画展は、「ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960–70年代美術」。 ミニマルアートやコンセプチュアルアートって名前はよく聞くけどあんまりわかっていなかったので、今回の展示で理解が深

          ミニマル/コンセプチュアル。

          2021年好きだった展覧会。

          年末に、その年に行って好きだった展覧会ランキングをつくるということを、もう8年くらいやっています。 いつもポスターをコラージュして記録してるんですが、今年はnoteにも残したいと思います! 第3位 佐藤可士和展佐藤さんの今までの仕事をたくさん見られたことはもちろん、問題解決のための考え方とか、それをかたちにする方法とか、そういう部分も知れてとても楽しい展覧会でした! 第2位 ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌 M式「海の幸」ー森村泰昌 ワタシガタリの神話こ

          2021年好きだった展覧会。

          2021年振り返り。

          2021年1月末、鯉八さん主任の末廣亭千秋楽が良すぎて、この気持ちを残しておきたくてnoteをはじめました。 その後も好きなことについてぼちぼち書いて、はや11か月。 年末になるといつも思うけど、やっぱり1年あっという間ですね・・・ 今までは好きなことを好きだと思っただけでおわりだったけど、今年はnoteに感想を書いてみて、それはすごく難しくて。 書き続けてもぜんぜん上達しないけど、ことばにしようとすることが大切かなと思っています。笑 手帳を遡ってみると、今年は10回く

          2021年振り返り。

          川瀬巴水展。

          まとまって川瀬巴水を見るのは初めてで、時系列でたくさん作品を見られてよかったです! 川瀬巴水、空気感の表現がすばらしいと思いました。 朝昼夜の光と影の違いとか。 雪の風景もたくさんあって、しんしんと降っているのか吹雪なのかが伝わってくるところとか。 雪が降った次の日であろうきりっとした朝の景色も好きだったなあ。 版画でこんなに表現できるのかと驚きました! あとは、風景画なんだけど人物像がきいてるなと。 もともと鏑木清方に師事していたというのがいきてるんでしょうか? 最後

          川瀬巴水展。

          末廣亭12月中席2日目。

          伯山先生を見に行ってきました!最高でした!! 去年も末廣亭12月中席2日目に行って、そのときは「お紺殺し」を聞いて、それはそれでとってもよかったんですが笑 ぜひ伯山先生の義士を聞きたい!と思っていたので、昨日「徳利の別れ」を聞けて本当にうれしかったです! 語りにめちゃめちゃ引き込まれて、自然と涙が出てきました。 伯山先生本当にすごいです。 あと宮田陽・昇のSDGs好きでした笑 そこからの朝橘さんの流れも! そしてわたしも持ってる鯉八俺ほめスタンプを小痴楽さんも使ってるのが

          末廣亭12月中席2日目。

          あいまい劇場・其の壱。

          山崎育三郎・尾上松也・城田優の3人によるプロジェクトIMYの舞台を見てきました! まず3人の実力と魅力がすごい。 4話のオムニバスで構成されていて、最初は“?”でしたが3人のパワーでみせられました。 4話目で今までの話がゆるやかにつながって、なるほど!となったのも気持ちよかったです。 IMYと共演の女性陣もすばらしかった! キムラ緑子さん、演技はもちろんですがあんなに歌も上手とは驚きました。 ミュージカル好きとしてはやっぱり4話目が特に好きだったなあ。 其の弍もあったら

          あいまい劇場・其の壱。

          クリスチャン・マークレー。

          東京都現代美術館のクリスチャン・マークレー展、おもしろかったです! 視覚と聴覚の関係って、今まで考えたことありませんでした。 でも、何も聞こえていなくても、見ているものから何か聞こえてくるような体験をして、それが新鮮で楽しかったです! 無音なのに視覚から聞こえるっていうのは、わたしの今までの記憶とか経験からきていて。 普段の生活でも、意識はしていないけど、この記憶や経験の感覚は使われているんだな、と感じました。 あと、展示室が円形に配置されていて、最初の作品と最後の作品

          クリスチャン・マークレー。

          13歳からのアート思考。

          読みました。 おもしろかったです! わたしは大学で美術史を勉強してたんですが、そのときにこういうこと教えて欲しかったなあと思います。 最初のところ、たしかに絵よりもキャプションを見ている時間のほうが長くて、これはいつも展覧会に行っているときもそうだなと気づかされました。 せっかく作品を見に行っているのに、キャプションの確認作業になっているのはもったいないですよね。 あと、マティスやピカソやデュシャンのパートは知っていることもありましたが、ポロックのパートの内容は目から鱗

          13歳からのアート思考。

          ニュージーズ。

          おととい東京千秋楽だったニュージーズ。 チケット激レアで先行抽選はことごとくはずれましたが、超幸運なことに一般発売でゲットし先週見てきました! 座長は京本大我さん。とっっても素敵でチケット取れないのも納得・・・ インタビューとか事前の映像を見ていて優しそうなイメージがあったんですが、劇中では男らしくかっこよくて まさにニュージーズをひっぱるジャックでした! まわりのニュージーズも、歌・ダンスとも本当にすばらしかったです。 だから、みんなで歌って踊るシーンの迫力が半端ない!

          ニュージーズ。

          ワタシガタリの神話。

          アーティゾン美術館でやっている、森村泰昌さんの展覧会に行ってきました。 これは今年行った展覧会のベスト3に入るなーというくらいおもしろかったです! 青木繁の《海の幸》はアーティゾン美術館の常設展で何度も見たことがあったけど、まだまだ見足りていないところがたくさんあったことがわかりました。 槍やサメの向き、歩いている人のポーズなど・・・《海の幸》をもっとよく知れると同時に、森村さんの作品を通して、今までの歴史やこれからの未来のことも考えさせられる展覧会でした。 原美術館

          ワタシガタリの神話。