大相撲 2024年9月場所 番付予想
7月場所が千秋楽を迎えましたので、9月場所の番付予想をします。
7場所の講評 と 9月場所番付
総括をすると、横綱照ノ富士を初めとして小結まで三役は一通り勝ち越し。
これは一通りのレベルが高いという見方もできますが、実際には抜きん出た強者がいないということだと思います。
照ノ富士
横綱としての責務を果たし、10回目の優勝を果たしたという点はさすが横綱と言える場所でした。先場所の状況を見るとまさかここまでの結果になるとは思っていませんでした。
しかし、苦言を呈すると千秋楽前に優勝を決めることが出来たであろう14日目に隆の勝に負け、千秋楽琴櫻に負け、優勝決定戦にて優勝確定がしたところは全盛期の照ノ富士からは伺えなかった状況であるなと感じました。
NHKの実況でも幾度となく一人横綱という単語が出ていましたが、横綱の負担削減のためにも次の横綱が出てきてほしいものです。
豊昇龍
結果は勝ち越し。期待を込めてみていただけに早々に黒星を重ねたのは残念でした。終盤に怪我にて休場も勝ち越しを決めていただけにそうなるだろうなというところです。大関陣は概して地位の優越を最大限に利用してできるだけベストなコンディションで各場所に臨み優勝とその先の横綱を勝ち取って欲しいものです。
琴櫻
直近7場所で8割超えの勝率を出しているあたりは大関としての結果を出していると感じます。ただ、優勝に絡めていない。今場所の千秋楽も勝とうが負けようが世間の注目が薄い横綱ー大関戦であったことは否めないかと思います。
来場所はとにかく優勝戦線に残り続けること。それがただ一つの周囲の期待でしょう。
貴景勝
繰り返しになりますが、ここ数年幕内で大関の責務を果たしてきたのは貴景勝だと思います。一方で千場所から今場所にかけての状況から察するに大関として、三役として勝ち越しを続けるのは厳しい状況になっていることは間違いないでしょう。
来場所は出場する(引退はしない)との報道がありました。これを良しとするかどうかは人によるでしょうが、大関復帰をかけた10勝を上げることが出来なかった場合引退もありえると思います。年寄り籍を持てるのかの話もありますが、平幕に落ちたら現在の貴景勝はそのまま陥落する一方だと思います。これは相撲のスタイルや現在の状態からして平幕の取組や大関としての冠がないと通用しなくなっていると言わざるを得ません。
個人的には今場所で大関陥落が確定した13日時点でその後の星は番付に関係がないので、二休場するべきで少しでも身体の回復を図り来場所に復帰をかけることを望んでいました。が、そうしなかったということで、本人がどれだけ気を吐けるかにかかっている9月場所です。
霧島
残念ながら大関復帰が叶わなかった霧島です。
今場所の星取表を見ても、三役以上に軒並み負けています。(豊昇龍・琴櫻には勝っていますが)
現在の状態はなかなか難しいものがあるのでしょう。相撲の取り口も以前の自分の型を出せなくなっているなと感じます。来場所以降三役の中でどれだけ勝ち星を上げるか注目したいです。
大の里
先場所の優勝があっただけに期待が大きかった方も多かったのではないでしょうか。結果9勝6敗は決して悪い数字ではなく、先場所12勝をしていることから来場所で33勝は狙える位置にいます。12勝以上を上げて優勝に絡むことで大関昇進は見えてきていますが、今場所序盤での迷いが見られた点を成長できるかどうかでしょう。
阿炎
可もなく不可もなく、関脇の結果を出したな。という印象です。
上位陣と取るときには期待を持って観ていられるので、やはり下と取るときの安定感が出せるかどうかが今後に繋がると思います。
大栄翔
先場所同様勝つところは勝ち、負けるところは負ける。が定着してしまったなと感じます。ただ、ほどほどな関脇・小結がいるとなかなか前頭の番付から三役に上がる力士が現れないのでしばらくは大関昇進候補は大の里だけになってしまいそうです。
阿武剋
来場所の見どころのひとつは阿武剋でしょうか。
数場所前の大の里のように十両から上がってきた場所で爆発するかどうか、注目です。
隆の勝
今場所の優勝争いの結果と勝ち星からは小結もありえるかなとは思いますが、関脇小結が大渋滞なので前頭にしています。
今場所同様上位陣の中で奮闘をしてほしいものです。
その他の力士
正直今場所が終わった時点では来場所に期待ができる前頭は見当たりません。それだけ、しょっぱい結果が多かったと思います。
来場所を盛り上げる要素としては順当に横綱・大関・関脇 で優勝争いを終盤まですることぐらいかと思います。大関陣はいい加減横綱への一歩を踏み出してくれると最高です。
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